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22話 逃亡中


 ==22話 逃亡中==


 ミゲルの訓練三日目


 今日にでも急に事態が急変してもおかしくない日にちになっている


 訓練で基本的にやっているのは戦い


 エネさんと同じだな……


「遅ェェェェエ!!」

「ぐっ!」

「「ぐっ!」じゃねえよ!動け動け!足止めんなァ!」


 こっちは武器(カタナ)を持ち


 ミゲルは素手


 刀を振り下ろそうとすれば横から殴り刀を吹き飛ばされた時は心に来た


 朝六時に電気で強制的に起こされそのまま三十分で支度をしてそれから昼までこれを続ける


 感覚も神経もおかしくなりそうだ


「振りが遅い!足止まってる!雑魚が一人前に休むんじゃねぇぇぇええ!死ぬまで動け!」


 と、言っているがガチの限界ギリギリで手を止め休憩はくれる


 なんだかんだ優しい


「戦闘以外のこと考える時間があるとぉぉぉ思ってんのかッ!」

「が!」


 鳩尾…………


「休憩だ」

「お……す」

「耳向けてろよ、雷之王の最初、俺が元々持っていたスキルは『雷使い』、これが進化すると『雷師』『雷者』『雷術士』となっていく」


 休憩というのは体の休憩脳は動かし続け知識を蓄えていけという方針だ


「進化すると一々使い方が変わっていく威力が急激に高くなり普通に使って仲間諸共なんて事故もある進化すると言ってもいい所ばかりじゃねえ」

「それでも進化することは必要ということなんだよね」

「あぁ、威力の調節さえ出来れば文句無しに良い。戦って勝てる勝てないの上限が高まるそれは戦いで必要だ」

「今の雷之王ってどういうことまでできるの?」

「そうだな……もう使ったので言えば最初にお前の纏を剥がしたろ?」

「あぁ、あれは相殺させたんじゃ」

「いや、違う。体を動かすのに人間は微弱な電気を信号として使っている、俺はその電気を弄った」

「え……それ出来れば最強じゃん……」

「そんな万能じゃない、体の中にある電気を弄るのは想像以上に難しい、外の電気は自由に動かせるが中だと体内の魔力が影響を出してくる」

「じゃあ条件って?」

「とりあえず相手が動かない状態なのが必要だな、それで何回も試してやる」

「運かい!」

「確率はまあまあだ」

「あの時も何回も?」

「あぁ……良し、始めるか」

「うげ……」


 またボコボコにされる時間が来た


 この訓練で俺は型の名前を言うのを禁じられた


――「あの型言うのやめろ、非効率だ」

「え……」

「先読みしやすくなるだけ、言うなら心の中で叫んでろ」――

 

 という感じで普通に言われた


「動け動けぇぇぇえええ!」


◇◇◇◇◇


「はぁはぁ………うっ!」


 ビタビタと口から大量の血が出る


「ぐぞがぁぁあ!」


 意識は朦朧


 でも動く、ここにいれば、足を止めればすぐにでも奴らが来る


 糞兎とチビの人間


 魔物と人間が共にいるのは中々珍しいがテイマーと言われる人間もいる、奴もその類だろう


「あと少し……あと少しで……」


 自分の腰につけた三つの玉が繋がったような形をした水晶玉、左から二つ目の所まで黒く染まっている、三つ目の水晶玉は残り四半分で全て黒に染まる


 この水晶玉を全て黒に染めるのがこの男の仕事だ


「あと少し……」


 水晶玉が溜まることを考えて、ただ闇雲に逃げることを考えているだから周囲に意識を配れていなかった


「あは、こんだけ頑張れるとはね……まぁ……神に身を注げばいいよ……クフ」


 自分の近くの木の上に立っている人に気づくことなくまた歩き始めた


 この男が歩けば歩くほど水晶玉は黒く染まっていく


「神玉はあとひとつ……最後用だな……」


 フラフラと足が地を掴めていないのは明らかながら歩いていく


「……見つけた」

「じゃ、行く?」

「いや……もう少しで倒れるだろ、その時を狙おう」

「えーチマチマしたのやだ!」

「文句言うなよ、神獣様のお達しだろ」

「それ言われると何も言えないじゃないのてか神獣様じゃない! 星獣様!」

「変なこだわりだな、まぁいいや下手に見つかりたくない、静かに」

「あいあい」



この物語の続きが気になる、この物語が面白いと思って頂ければ是非ブックマークと評価、感想をくださいよろしくお願いします。


ではでは。

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