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17話 連れ去り


 ==17話 連れ去り==


 掴まれた後急に視界に移るものが変わってどうなっているんだと頭での理解が追いつかない中聞き覚えのある声が聞こえた。


「久しぶりだなヒロ」

「マイン……」


 確かに久しぶりだ……まぁ半年も会ってなかった時期もあるしまずまず身分が違うから王子に対して久しぶりってのも変な感じだな


「まぁ説明したいことがいくつかあるが……その前に実力を計らないといけないらしいから頼んだ」

「ん?」

「まぁ考えずにやってくれ」

「あれ? ロードさ……王子?」

「もう王子ではな――」

「俺が相手だ。弱い奴はここじゃ邪魔なだけだからな」


 そう言って槍を背負っている男が間に入ってきた


「……え、戦う感じ?」

「ああ」


 槍を手に持ち睨むような見定めるような目でこっちを見ている


「……じゃあ行きます」

「来い!」


 刀を抜きとりあえず……


「銀月流 壱之型・三日月」

「ふむ、纏を使わないのか? 使えないのか?」


 軽々と避けられた……壱之型って避けやすいのか?


「使えますよ」

「使えよ?」

「月夜に舞いとらん衣よ顕現願う 月羽衣」

「良いね……俺は基本形しか使えないのに……悲しい差……」

「意味分からん」

「一度の攻めだけじゃ何も分からないよ」

「粘体!」

「うわッ! スライム来た! っと」


 そう言いながら右手で槍を身体の目で素早く回し左手で左手で止め一瞬で距離を詰め突き出してきた


 ギリギリで避け距離を取ろうとしたがその時間を与えないようにピッタリとくっついてきた


「ほら……ちゃんと本気で来ないと死ぬぞ?」


 目つきが変わった……こっちをのぞき込むように見てくる


「ッ!」


 槍で高速に突いてくる


 刀で捌くしかないがこっちから踏み込めない

 

「見込みなしか……」


 一連の動きが終わったのか距離を取ってくれた


「く……」

「ふむ……まぁ後方部隊に入れるくらいかな」

「まだまだ……」

「それからの強化度合いは読める、意味ないな」

「銀月流 捌之型・滅烈孤月!」

「距離を作ったままの攻撃……間合いが読み切れないのに使う型じゃあない」


 そう言って魔力を帯び飛ばす斬擊を避け確実なまでに相手の間合いの中になってしまった


「おわ――」

「終わったか! じゃあコイツ貰うわ!」


 目の前が光ると目に槍を受け止めている見覚えのある人物がいた


「……お前は……懐かしい(めんどくさい)奴が来たな……」

「酷い言い方じゃぁああねぇえか」

「ふむ、お前が見るのか? 見れるのか?」

「コイツはここにいて良いだけのレベルと認めたんだろ? じゃあ面倒見てやる」

「今ここに来たのか? 今ここは問題が起きていてな――」

「知っている、あと短くて二日位だろ」

「……そうか……ロード、終わりました」

「……双雷……面倒くさいのが」

「こっちでも酷いな!」

「それくらいの事してんだろ」

「けっ」


 なんかまた話において行かれている……


「ヒロト、突然な感じですまないが……俺的には君は来ないでも良いと思ったが……この人がね」

「君がヒロト君ね……ちょっと話したいことがあるね……イドネスはどしたのね?」


 なんでイドネスを知っているんだ? というかこの人は人か? イドネスに近い物を感じる……


「なんでイドネスの名前を?」

「ふむ、僕はイドネスと同じ役割を持つ者だから」

「ッ!」

「ん? ヒロ、どういうことだ?」

「まぁ知らない人に話してはダメね、ごめんね、マイン君」

「イドネスは死にました」

「……そうか……誰が?」


 主語がないが多分誰がやったかと言うことだろう……


「魔族……怠惰之王(ベルフェゴール)というスキルを持った奴に」

「そう……」


 ぞわっとした……誰がやったかを答えた瞬間さっきのぞき込まれた時とは違う怖さを感じた。


「おい! 話が長い! もう連れてくぞ」

「ふえ!?」


 ガッと掴まれた


「俺はミデル! 大会にいたよな、俺は双雷って呼ばれてる、何でも良いがお前を使う。俺の為に鍛える以上だ! じゃ、行くぞ?」


 テンポが無理矢理か!


「ちょっ! どこに!?」

「ああ? 森の中だ! そこで過ごす、時間が無いのが悪い!」

「いや! 森は危ないですよ!」


 マイン! もっと言ってくれ!


「関係ないなぁあ」

「「え!?」」

「関係なくないな、死ぬ間際にいけないと意味ないから……ま、弱々王子はそこにいろ」


 そう言うともう面倒くさいのか俺を掴んだ状態で……いや引っ張って森……近くに見えていた森につれてかれた


 ◇◇◇◇◇


「い、良いの? ロード兄さん……」

「む……」

「別に良いんじゃないか? あいつの中にもっとすごいもを感じた。ミデルなら引き出すだろ」

「僕は少し本気で奴らを探しますね、部屋を貸してください」

「あ、はい、マイン。この前教えた部屋に案内して」

「あ、はい。こっちです」


 む……ヒロの事が気になるが……というか弱々王子か……


「気にしてますね、さっきの弱々王子と言う言葉ですね」

「う……はい……」

「気にしなくていいですよ、君は丁寧に鍛えられてますから」

「え?」

「気にするなら法術をさっさと覚えて次の段階を教えて貰えば良いのですね」

「……あ、はい」


 なんか……ふとした言葉なのかも知れないけど少し焦らないとと思った心が落ち着いた


「それにしても……イドネスが……魔族の動きで? でも嘘ではなかった……では……なぜ」


 なにかブツブツ言っているけどもこういうときはなにも聞き返してはいけないんだよな……


「あ、ここです」

「……あ、ありがとうね」


 そう言って案内した部屋に入っていった


 この部屋は数日前にこの屋敷でもかなりの強度を持たして作った部屋だ。と兄さんが言っていた。


「ヒロも王都で会った時より動きが速くなっていた気がする……俺ももっと強くならないと……もう俺は王子じゃないんだから……」


 ヒロがここに来たことで新しく俺の中でまた覚悟ができた。

どうも。ロキュです。

安心してください生きてますよ! 


暑さでからだ溶けそうですけども


久しぶりに評価の欄を見ると評価が一つ付いてましたありがとうございます!!

驚きで二度見をしてからまた二度見しました


この物語の続きが気になる、この物語が面白いと思って頂ければ是非ブックマークと評価、感想をくださいよろしくお願いします。


ではでは。

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