13話 出発
==13話 出発==
エミバルさんが領域をぶち破った後闘技場の周りに作られた街に入り込んでいた魔物達をあっという間に倒していきすぐに事態は終結したがこの状態になった理由
手引きした人間は見つかることはなかった
街には急造と言うこともあり普通以上に結界を張っているため普通に魔物が入ることは不可能、ましてや闘技場にまで来た三体の魔物が一番強いならばなおさらこの状態は無理の為、犯人はいるらしい
ちなみに街の影響は建物に被害が出たが人的被害はゼロとなっており安全性のギリギリを守れたとのこと
この結果はエネさん達見回り組がしっかりと対応したためだ
「あーヒロト君、君を冒険者ギルドの一人として認めるさね」
「ボスは回りくどいんですよ」
「エネは少し黙ってて欲しいさ」
エネさんが隣でう、と声を漏らし苦い顔をしている
今はエネさんとともにギルドの四階に呼ばれ来たところだ。
「まずはヒロト君はEからのハズなんだけど今回の大会の動きもあるからさね、色々と働きかけてDにできたさ、これで一応の危険地域に入れるさよ」
「ボス? それじゃ低いでしょ、せめてCでしょ」
「これ以上は無理だったさ。手回しも大変、人に被害が出なかったとしても街に被害が出たとかなんとかでこっちを攻めてくるし、あー面倒い」
「本音出てんぞ」
「おっと、言い過ぎたさ。まぁ、とりあえず入れるようにしておいたけど慢心しないでね、この大会ではAランク以上には――」
「速度制限の法術がかかっていた。でしょ?」
「あろ? トドロに聞いたさ?」
「父さんの下に行くまでの速さが戦った時より速かったから聞いた」
「よく気づくさね」
まぁちょっとショックだったんだけどね……枷付きで負けたし……
「さてと、エネ。お父さんについてさね」
「あー俺に言われても意味ないですよ?」
「まぁ形さ形」
「はぁあ。バレなきゃこんなことになんなかったのにな」
「エネさんの父上って誰なんですか?」
「「んん? ああ」」
仲いいな、ハモり完璧じゃん
「あああ……俺の父さんはな……エミバルっていう冒険者で……」
「マジですか」
「マジさ。ちなみにエネがここに留まっているのはここ以外だと冒険者にとって無駄になるしがらみが多いからさ」
「……大変ですね。親が有名って」
「分かってくれて助かる」
マジで辛いんだよ。と言う顔をしていた
「エネさんに何頼もうとしていたんですか?」
「ん? ああ、エミバルは実力だけでなく育成に関して強いから冒険者の育成してここには強い冒険者が育てれるってアピらないといけないからさ、その一端を担ってくれっていう依頼をしたかったさけど……まぁ」
「父さん、それやるとバランスが壊れるからやらないの一点張りでね」
「ま、ヒロは気にしないで揉まれてこい」
「……エネさんありがとうござました」
「おう」
「ボスもですね」
「ついでさね~」
「言ってもらえるだけ良いじゃんか」
「まぁそうさね」
「「気をつけてな」」
「はい」
◇◇◇◇◇
俺に対しての話が終わると俺だけが解放された。エネさんはボスに捕まったままだ。
「ヒロト君! 行くのかい?」
「あ、ミトさん。今日は起きていたんですね」
「うぐ……まあ起きてるよ」
そういう目の下にクマが出来ている、寝てないから起きているのか
「またこの街に来たときは声かけろよ!」
「隊長とやり合ってたけど今度は俺達ともやろうな」
「エネさんに似ちゃったんですか? 戦闘狂みたいですよ」
「「うるせ」」
ミトさん達と少し話してからギルドを後にした
◇◇◇◇◇
父さんとの待ち合わせ場所に行くと
「来たか、もらえたか?」
「父さん、もらえたよ。Dランク」
「ボスは結構頑張ったみたいだな」
「そう言ってた」
「はは、あ、そうだ、ちょっと家に帰る前に寄りたいところがあるんだが……」
「良いよ、行こう」
「ありがとな」
「どこ行くの?」
「えっとだな……聖神国とレポラルの間くらいになる街なんだがイギラっていう街だな」
「何の目的?」
「依頼の途中報告」
「へぇー」
依頼……冒険者っぽい!
どうも。ロキュです。
中々更新する時間がありませんでした。やっと更新できました。遅れてごめんなさい。
この物語の続きが気になる、この物語が面白いと思って頂ければ是非ブックマークと評価、感想をくださいよろしくお願いします。
ではでは