11話 それぞれの神託2
==11話 それぞれの神託2==
Side チン・ダチ・ギン
俺はチン。俺たちの住むアリネリの街は子共が少なく必然的に誰かが前に来ないといけない。だからこそ俺は前に立つべく元から親同士が仲良く会う機会の多かったギンとダチと一緒にこの街の同い年をまとめようとしているのだ。俺と同い年の奴は今俺たちを入れて十一人だ、その中でまず目をつけたのはヒロトって奴だ、こいつには俺たちの命令に従う存在になってもらおうと思っている。だからこいつにはまず俺たちの命令に背く気をなくすために力でねじふせる? って事をしようと思って囲んでリンチ? ってのにしてやろうと思ったらいつの間にか俺たちの後ろに逃げていやがった、どうやったのか分からなかったが足が速いのだろうと思ってそのことを言おうとしたら近くにいた可愛い女の子の手を引いてあっという間に逃げられてしまった。
その日からこいつを見つけてはちょっかいをかけようとしたがこいつは俺たちが見つけると同時に気づいて逃げて行ってしまうためまともに話すこともできなかった。
そうこうしているうちに俺に皆をまとめるべきリーダーの話をしてくれたサクって奴が他の奴を狙った方がいいと言ってきてそうだなと思って違う奴に狙いを変えると狙った奴も俺たち三人の顔を見るとすぐに逃げて行ってしまった。
「なあサク、これってどういうことだと思う?」
「サク、俺たち見ると逃げるんですよ」
いつもサクと会う場所に俺たち三人で行きサクに相談すると
「調べてみたよ、これはリンナって女の子が広めた事みたいだ」
「誰だ?」
「ちょ、チンしっかりするでやんす、ヒロトってやつに最初にあったときにいた女の子でやんす」
「ああ、あの子か。だけどどうやって?」
首を傾げながらサクに聞くと
「多分だけど女の子にはもうグループができているんだろう」
「だけど男には関係ないだろ」
「そうですよ」
「簡単なことだ、確証はないがヒロトって奴にも友達はいるだろう、そいつにヒロトが直接伝え広める、これだけでいい。してやられたな」
「ちっ、これじゃあだめじゃねぇか」
近くにあった空き缶を思いっきり蹴った。
「ふん、ここまでか」
小さくサクがつぶやいたが三人には聞こえていなかった。
◇◇◇◇◇
「今日は神託の日ですね、チン」
「ああ、これで得たスキルでヒロトをぶっ飛ばす」
「そうでやんすね」
三人の目的は変わっていた。
◇◇◇
神託が終わると目の前に紙が浮いていた。
「チン、どうですかスキルは」
「まぁまぁだな」
チン スキル
暴走 ▽
暴れる時に自我がなくなる代わりに力が五倍になる。
無知 ▽
自我が無いときに普段の十倍の力が出せる。
「まぁいい方だな」
「そうですかよかったです」
ダチ スキル
魔法使い【土】 ▽
魔法が使える。土系の魔法が使える。
「僕の方はあんまりです、スキルも一つでしたから」
「ダチ、チン、おいらは結構良かったでやんす」
ギン スキル
支える心 ▽
自分以外の為に動くときにいつもの一・五倍近い力が出せる。
無知 ▽
自我が無いときに普段の二倍の力が出せる。
「おまえ、俺と同じスキルなのになんか説明違わないか?」
「ほ、ほんとでやんす。どうしてでやんす?」
「それ、聞いたことあります。スキルにはランクと格があるって」
「「どういうことだ?」」
「確か、ランクはそのスキルの強さで格というのはスキルの能力の違いだったはずです」
「ということは俺のスキルはギンのスキルの格上ってことか?」
「そうなると思います」
「ええ酷いでやんす~」
と自由に話しながら今まで逃げ続けられたヒロトにどう仕返しをするか考える三人だった
◇◇◇
「ふん、スキルもぱっとしない三人だ、まぁ早めに離れて正解だったな」
一人離れたところから三人の会話を聞いていたサクが一人でつぶやいていた。
後書き書いて投稿! ってしようとしたら時間が全話より前にしてしまって書いたのがドロン、そしてロキュの心はドボンです!
まぁ重要なこと書いてないんでいいんですけどね……
また気が向いたときに同じ文書きます……ではでは、