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2話 レポラル自由国家冒険者ギルド本部のギルドマスター


 ==2話 レポラル自由国家冒険者ギルド本部のギルドマスター==


 もっと待たされると思った。


 すんなりとレポラル自由国家の首都に入れたが目当てのギルドマスターに会うのに時間がかかりましたみたいなことを考えていたが驚くほどトントン拍子で会えた。


 受付の人に案内されて入ってくださいと言われた部屋は驚きが多い部屋だった。


 この世界のいい部屋の基本に、無駄に豪華な装飾! 豪華なソファーみたいな思考があると思っていた、アルウェムス王国限定の話だったのか?


「いらっせい」


 ソファーじゃないなら何があるかというとクッションだ、床には絨毯が敷かれており入り口と中の方の絨毯の色が違う、これは……靴を脱げと言うことか?


「靴脱いで……ってあれ? よく分かったね」

「すごい部屋……」

「自慢のリラックススペースでさ、くつろいでさ」


 そう言って勧めてくるクッションは座ってみると……ああ、これうごけないわ


「リラックススペース良いでそ?」

「羨ましいくらいです」

「こうやってこの部屋のルールに引きずり込んで無茶な交渉をとるんでさ~」


 さらっと怖いこと言うなよ!


「君のことは聞いたさ、ロード君からさね。正直君の身分の保障の為に冒険者登録したいと言われてもね……中々すぐんに「うん、いいさね」と返事できないさね」

「手紙あっても変わらないのか?」

「まぁそれは通行手形くらいの価値くらしかないさね」

「……じゃあどうすれば?」

「簡単簡単。もうすぐ武闘大会あるさね? あれに出てよ」

「ん? いや……あれのエントリー終わってるんだろ?」

「砕けてるね~口調が~まぁ良いけど、大丈夫職権乱用するから」

「言葉酷くない? もう少し良い言い方しません?」

「実際そうなんだもん」


 一応対面するようなクッションの向きでギルドマスターの顔は見える、年齢的にも若く見えるから男であってもその口調が似合わないで吐き気がするわ! という感じではない。


「どこまでいければ了承してくれますか?」

「んー頑張りに応じてで」

「明確な基準はなしか……」

「面白くしてね」


 そう言うと手を上げたと思うとこっちに手首だけで投げる動作をすると壁に寄せられた机から一枚の紙が飛んできた。


「これに目通していいなら名前書いてね」

「これは?」

「武闘大会においての契約書、簡単に言うと期間中に勝手にいなくなることを禁じるって感じだよ」

「へー、そういえば本気で戦って謝って殺してしまうとどうなるんだ?」

「おろ? 聞いてないか? まぁぶっちゃけた話も含めて教えてやろう」


 そう言うとクッションに寝そべった状態から立ち手を広げている


「それはそれは昔のこと、一人の超絶イケメンでそれはそれは可愛く二万人いれば二万人以上が振り返るくらい可愛い少年がいました」


 自分のことなのかな? てか……二万人いればって言っているのに二万人以上なの?


「彼は昔から伝説という物が好きでした、彼は大きくなると未開の地を超えるということをするようになりました。その中に一つの道具を見つけました。

 それはout-of-place artifacts」


 え? 英語!?


「オーパーツ……君はそんな反応するんだね……この言葉に」

「……」

「まぁ聞かないさ。場違いな加工品(おもしろいもの)が見つかったんだ、今でも解析はできないようなものなんだけどね」

「それはなんですか?」

「時間が戻せる装置……その名も『戻るんですか』!」


 なぜ疑問形しかもダサい


「生きる者にとってたどり着きたい地点というものがある、昔から言われていてまだたどり着けないものがある、その一つに時間という分野がある。この世界には時間を戻すとか進めるとかはできないとされているがそれでも諦めないでいる者もいる。さぁこの時間が戻せる装置は見つかった当時かなりの反響があったがそんなに長くは興味を持たれなかった」

「え? 何で?」

「エネルギー要求量があり得ないほど高かったからだ」

「要求量?」

「このオーパーツは魔道具と言うださけどこの魔道具を動かすときに魔力を作って動かすんだが見つけた装置もそうだった、ただ起動だけでも当時最大要求量として高かったものよりも大きかったさ、しかもいざ使おうと思うと起動の何倍も要求されるってわけさ」

「それは……使えないんじゃ?」

「そう使えないという烙印を押されたさ、でも解体して中身を見たいという者がいたが……これの持ち主はオーパーツを解体するというのを許さなかったさ。まぁ当然だよね、変な風にされたらロマンじゃないし!」


 自分のことなんだろうね、めちゃめちゃロマンの部分を強調してきた……心の中だと分かるよね? 分かるよね! って言ってそう。


「時代は流れて新しいオーパーツが発見された。それは……『魔力集めるよ君』さ」


 さっきのもだけど名前だっさ!


「名前だっさ! とか思った? 俺もそう思う……ただこれは変わったことに古代語で大きく書いてあったんだよね……『これが名前です! これ以外の名前付けるな!』って」


 自己主張強くない?


「革命的なものなのにね……まぁそれは置いておいて。これはかなり有用だった、持っているだけで魔力が吸われるというデメリットもあったけどそれ以上に際限なく魔力を吸収するというメリットがある。これは戦争に持って行けば勝てる! だの、魔物共にこれを近づけ人々の役にたてよう! とかね」


 そう言うとこっちを見ないで窓の外を見ている


「正直そんな物に使うものじゃないと思った、このままじゃ悪用だってね。まぁ制作者が分からない以上どう思い作ったのかとかを推測できないしこの解釈も悪用なのかも知れないけど戦争なんて起きるべきじゃないし魔物だって生きている。ふふ、まぁそのためにこれの持ち主は全てのしがらみを引きちぎって一つの組織を作った。そう! この話は俺のことだ!」

「まぁそうなんでしょうね」

「軽ッ!」

「結構昔の話じゃないんですか?」

「ああ、俺はエルフと小人族の子どもで見た目は小人族より大きいけどエルフ並の長生きでエルフの血が強烈に出ているんださ、更に特異変異種ってのだからハイエルフ並の長生きさ~」

「じゃあおじいちゃんと呼んだ方が良いか?」

「やださね、こんな可愛いおじいちゃんいないでしょ」


 真顔で言ってきたよ……すげーな


「まぁギルドの創立ってのはオーパーツを守るためだったんだけど今じゃこんなにもでかいんだしすごいよね」

「武闘大会にはどっちも使っているのか?」

「そうだよ、武闘大会を開いて人を集めることで魔力を集めて時を戻す! これが武闘大会の裏で行われていてね。まぁ国の協力を得られるのはこの『魔力集めるよ君』を狙ってのことだけどね」

「……なんでこんなこと教えてくれたんだ?」

「もう敬語一切使わないね……教えたのは気まぐれさ」


 嘘だろうな……だがマインみたいに心が読めるわけでもないしな


「そうか……」

「そうそう。あ、君を纏が使えるようにしないとね。確実に生き残れないよね」

「ああ、月夜に舞いとらん衣よ顕現願う 月羽衣」

「お~はは、あの国から来たのに使えるとはね……」

「ここに来るまでに基礎を教えて貰った」

「はは、あいつらに追加報酬を個人的に出そうかな……これは……面白い!」


 なんか急に目がキラキラしてる?


「大会は一週間後ださ、それまでに色々調整しておいてさ」

「はい」


 そのあと数分話を聞かされた後部屋を出れた。



この物語の続きが気になる、この物語が面白いと思って頂ければ是非ブックマークと評価、感想をくださいよろしくお願いします。


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