へやの夏休み
昔から物に囲まれていたわけだけど、
真ん中にあるパソコンは一番の古株さ
珍しく友達にこしらえてもらったんだ
ほとんど使っちゃいないけど
ちゃんと動くかな、って時々確認して
それでもう満足さ
VIPも“ふたば”も飽き飽きで、
最近じゃダルそうに部屋でくつろいで
真っ暗な画面にだんまりを決め込んで
ひっそりと主人の気まぐれを待っている
そんな俺には本とCDが山ほどあって、
だけどそのほとんどは必要とされちゃいない
誰かのこぼしたリキュールと
ひとつまみの毛玉みたいに
俺にとっては全く同じ
Punk Rock Princess
かわいい表情して残酷なんだ
一時期は君を手放さなかったのに
今にも崩れそうに見下ろして
神妙に退屈を訴える
もし、いくらでも時間があったなら
俺も相手をしてやりたいよ
でも、そういうわけにもいかなくて
お前のイメージとにらめっこ
忙しいはずの昼下がり
おかまいなしにTVとゲームに明け暮れて
そんなことばかりしていても、
困るのは自分なんだって
言い聞かせてくれる誰かさんなんていないから
何かでっかいことが起こるのを、待っている最中さ