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秀吉の兄に転生したけど、そんなの居ないよな   作者: 久之浜真輝(ひさのはままさてる)
23/27

第一回、総合火力演習ヲ開催ス

皆皆様。おはようございます。またはこんにちは、はたまたこんばんは作者でございます。


随分と音沙汰無しで申し訳ありません。


年度末、年度初めというゴタゴタにより睡眠時間が削られたのと、スマートフォンが寿命を迎えた事も重なり、編集、投稿が遅れてしまいました。


誠に申し訳ありません。


今後とも、何卒よろしくお願いいたします。



時は戦国。1548年の年にになり秀高は15歳となった。成長期の秀高はよく食べ、よく動き、よく寝る。これにより身長は170cmをもう少しで超えるという所まできていた。そしていつも通りの正月を過ごし仕事始めの恒例挨拶。今年も至るところから使者が来ていた。


「今年もこの挨拶は疲れるな~」



『あら、そうですか?私はとても嬉しいですけどね』



「小梅は貢ぎ物に目をキラキラさせてるからな」



『う゛、だ、だって良いものが沢山集まるのですよ。それはそうでしょう』



「まぁ、そうだな。(今年はそろそろ戦がありそうな年だから楽しめるうちに楽しまないとな)ボソッ」



『何か言いました?』



「いや、今年は食べ過ぎてどのくらいリバウンドするのかなと、思ってな」



『あっ、酷い。乙女に向かって』



「そう言うなら少しは自重しろよな」



『あっ、はい。すみません』



「君には何時までも綺麗であってほしいからな」



『(ホントにこの人、しれっとこう言う事言うんだら)、、、、』



「さてと、仕事は済んだし遊びにいこ『失礼致します』う、なんだ」



『はっ、今しがた尾張の織田信長様より書状が』



「ふむ、よこせ」


従者から書状を貰った秀高は直ぐに読み始める。読むにつれて秀高の目付きがどんどん鋭くなった。其れを傍で見ていた小梅は震えていた。


「兵部省長官を直ぐに呼べ」



『はっ、直ぐに』


秀高の声に従者は直ぐ反応し駆け出した。



『織田様から何が来たんですか』



「決闘の申し入れだ」



『決闘?つまり戦ですか』



「戦と言えば戦だな」



『戦なのに何故そんなに嬉しそうなのですか』



「ふふっ、あの織田信長と演習とは言え一戦まみえる事が出来からかな」



『演習、、、ですか』



「そうだ。織田殿から申し入れがあってな、面白い事になりそうだ」



年明け早々に楽しみなイベントが追加された秀高の顔は無邪気な子供のようであった。

外交省と兵部省、大蔵省の長官達と今回の演習の段取りを始める。



天文17年 第一回総合演習


行進演習

陣形演習

射撃演習

騎馬演習

模擬戦(白兵戦のみ)


参加兵数

織田家3000人

斎藤家3000人

筒井家3000人

畠山家1000人

根来、雜賀衆(射撃演習のみ参加)1000人

鷹司家10000人(会場警備、治安維持も含む)


演習場所


関ヶ原


開催日時


1548年3月1日


となった。この案内は商人達を通じて瞬く間に全国に広がり全国か人を呼び寄せる催し物となる。その為、金の亡者である商人達は関ヶ原周辺に観覧席や出店等々行動が異様に早かった。しかし、それを見逃す秀高ではなく店毎に規制を設け各店舗が平等になるよう区分けを行った。しかも観覧席に関しては商人ではなく織田、斎藤、鷹司で管理することとなる。


そして開催日までの期間で関ヶ原の高台などに観覧席や出店の区分け等の準備を行い、開催日2週間前には出店区画が埋まり観客達が出店に列を成していた。


また、全国の大名達もこの催しを見るべく家臣達を使者として物見に行かせ情報収集を図るのであった。



そして演習当日を迎える。


関ヶ原の会場は盛大に賑わっていた。全国から集まる人と物に誰もが目を光らせている。そんなときに二本の狼煙が上がる。


これが入場の合図である。群衆は観覧席へ一斉に戻り会場へ目を向けた。




東口より信長、義龍を先頭に織田、斎藤の兵士達が隊列を組み入場する。南口からは筒井、畠山、根来・雜賀の兵士達が入場し織田、斎藤を追いかけるように行進する。最後に西口から秀高率いる鷹司勢が入場する。それぞれが反時計回りに一周行進する。


その一糸乱れぬ行進に観客からは歓声が響き、他国の使者達は言葉を失ったのであった。



行進が終わると秀高、信長、義龍が中央に赴き刃を重ね高々と掲げた。


この瞬間、観客のボルテージは最高潮となる。


この後


歩兵による陣形演習集

騎馬武者による流鏑馬と騎馬戦

鉄砲隊による射撃演習



そして




『「ついにこの時が来たな」』



総合演習の最終イベントー模擬戦。


使用武器は竹刀と竹棍棒(死傷者を出さないように)


会場の西側に秀高の鷹司軍、東側には信長の織田軍がそれぞれ3000人を率いて陣を構えている。


織田勢は信長を筆頭に林、森、柴田、丹羽、佐久間等の将達が着陣している。一方の鷹司勢は秀高を筆頭に兵部大将の峰孝明(みねたかあき)、兵部中将の橋本喜三郎(はしもときさぶろう)、兵部少将の原信介(はらのぶすけ)。という面々で陣取っている。この三人は孤児出身で秀高と共に歩んで来たもの達である。



「さて、相手とは互角。各々、どうするか意見を述べろ」


『やはり織田軍の主力は柴田勢でしょう。しかし柴田を押さえてもその他の将達が横槍を入れてくるかと』


『うむ。しかし、それは我らにも勝機がある。柴田という猛将を押さえれば横槍を入れてくる部隊がある。そこを狙うのはどうか』


『ふむふむ。だがそれでは一手遅れる。速さも戦には必要だ。予め準備した方がいいのでは』



「成る程な。確かにそうだな。ではここは単縦陣を敷くのはどうか?」


『単縦陣となると横槍を入れやすくさせるためですか?』


「それもあるが此方も一転集中の突破をしようとしていると思うのではないか?」


『確かにそうですな。単縦陣から横陣、斜行陣も行けますな』


『しかし、海軍の陣形を陸でとなると』


『なあぁぁに。問題はない。ここに居るのは総統か揃えた精鋭だ。なんとかなる』


『そうでしたな。一通りの陣形はある程度理解しておりますからな』


「決まったようだな」


『『はい』』


「では、宜しく頼むぞ」



作戦会議が終わり双方の準備が整った。そして開戦を告げる花火が鳴り響く。


「進め~」


『掛かれ~』


織田軍は三千の兵を6つに分けて魚鱗の陣を敷く。

対する鷹司軍は三百の隊を10組作り単縦陣を敷いた。


『あの陣形はなんだ』


陣を見た信長は問いかけた。


『見たことの無い陣形です。ですが集中突破を狙っているのでは?』


『そうなると横槍を入れられるな』


『はい。しかし、それは相手も承知のはず』


『うむ、先に最前線の部隊を叩くのが先決だな』


『『はっ』』



織田方は柴田隊を先頭に鷹司方へ攻撃を仕掛ける。


「よし、では手筈通りに展開せよ」


秀高の号令により本陣の陣太鼓が響き渡る。鷹司方は先鋒の部隊が右に転進する。


抜けた前線を埋めるために次の部隊が前衛に出る。そして右に転進した部隊を追い掛けようとした柴田隊に攻撃をする。



『柴田様〜。右より新手が』


『ふん。あんな数、何の脅威も無い。皆の者掛かれ〜』


『『おおおおおおお』』


柴田達が第2部隊と交戦をしているとき、両翼にいる佐久間、林隊は左右から横矢を掛けようと動いていた。しかし双方の前には2部隊づつ配置されていた。



『くっ、これでは横矢は掛けられんな。前方の敵に注意しつつ柴田隊を援護せよ』


本陣の信長は佐久間と林に指示を出し攻略を練る。



「さて、そろそろ頃合いかな」



『はっ、第4から第7部隊は両翼の佐久間、林の部隊に攻撃を仕掛けよ。第1から第3は前方の柴田隊を食い破れ』



『『おおおおおおおお』』



号令と共に7つの部隊が柴田、佐久間、林の部隊に攻撃を仕掛ける。


突然の攻勢に依り織田方は押され始めた。



『いかん。我々も行くぞ。陣頭指揮せねば負ける』


『はっ』


信長は残りの部隊を率いて前線へ援護のために赴く。


『柴田達を助けるぞ。皆の者掛かれ〜』


信長の救援により3部隊の崩壊は免れたが離脱者は多い。そんな信長の前に秀高の本隊が現れる。


「くくく。かの織田信長との戦。なかなか面白かったな。騎馬と弓矢と火器があった場合はどうなるかは読めんな。しかし、白兵戦は私に分があるようだ。さぁ、諸君。最後の宴だ。眼の前の敵を蹴散らせ」



『『おおおおおお』』



このあと、模擬戦は鷹司方の勝利で終わった。

この時の観客たちのボルテージは最高潮だったということは言うまでもない。



「これにて、総火演は閉幕だ〜」


これを持って第一回 総合火力演習は幕をおろした。この一連の催しによる経済効果により織田、斎藤、鷹司の懐は更に潤うのであった。







誤字、脱字がありましたらドラえもんのような温かい目で御報告願います。


出来るだけ早く修正いたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新ありがとうございます。これからも楽しみにしてます。
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