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陸上部員とジャージの雷神  作者: 鈴音さとり
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七話「炎と雷」

ダリアとの共闘クライマックス

七話「炎と雷」

「おっしゃぁああ!!!こいやぁあこらぁぁあああ!!」

「キエェェェェェェェエエエエエエエエエ!!!!」


私はタイミングを計り刀を振り下ろす。刀の切っ先は化け物の片目を切り裂いた、化け物はバランスを崩し動きを止めた。


「ダリアちゃん!!」

「わかってるわ。」


ダリアちゃんは自分より大きな銃を地面に寝そべって構えていた。


「反動軽減お願いね。」

「あいよっ!!任せな!!」


ズドン ガシャン ズドン ガシャン ズドン ガシャン


銃の先からは白煙が立ち上る、ダリアちゃんは合計3発化け物に向けて撃った。

化け物の左羽とくちばしと胸にそれぞれ被弾した。

化け物は少しひるんだ後その場で羽ばたきを始めた。


「ちょっ、めっちゃ風強いぃぃうぉぉぉぉぉあああ!!」

「輪音よ!地面にわしを突き刺せ!」

「え?!ミカ?!わわわわかったよ!!」


私は刀を地面に突き刺し風圧をこらえた。すごい風圧だ。

例えるならあれだよ。台風、あれくらいすごい。

「それにっしてもっこのままじゃ攻撃もできない!!どうしよう!!」


ダダダダダッダダダダダッダダダダダダダダ


ダリアちゃんが銃でひたすら撃ち続けているけど、弾道が反れる。


「・・・厄介な風ね。これじゃ狙えないわ。」

「わはっはっは!!打つ手無しってか!!」

「少し黙ってて。」


「輪音よ、刀に電気を貯めるイメージをするのじゃ。」

「えっ!!またその感じ!?わかったやってみるよ!!」


私は集中して刀に電気を集めるイメージをする、難しいのよこれ、感覚に近いから。

瞬間刀から激しい音が鳴り始めた。


ジジジジ


バチッ


バチバチッ


バチバチバチバチバチ


「どう!!こんなもんっしょ!!」

「よし!!それを一気に放出せよ!!」

「わかった!!」


私は一気に電気を地面に流した


バチバチバチバチバチッッッ


電気は地面を伝い化け物に流れた。


「キエェェェェェェェエエエエェェ!!!!」


よし!!ひるんだ!!風圧も無い!!今がチャンス!!


「あの子やるわね、カグツチ!!」

「あいよっ!!」

「トンプソン二丁持ちは反動でぶれてしまうから修正と反動軽減よろしく。」

「わかったぜ!!」


ババンッバババババババババババババババ


ダリアちゃんすごい、銃を両手で撃ってる。私も負けてられないな。


「ミカ!!心境流の技と電気強化合わせてみるね!!」

「なんじゃ!?それは!!」

「まぁ、見てて!!」


心境流 歩法 「澄渡り」+電気強化


心境流の足さばきの技である澄渡りは、瞬時に相手の懐に入るための技法である。

相手を観察し動くタイミングを計り自分も動く。

心境流は相手の心を察し自分の心を映す。


よし、この距離なら拳が当たる!!


心境流 二ノ型 「苦心」+電気強化


心境流の正拳突き、相手の弱点を見極め一撃で決める技。

拳に電気を込めて、一気に打ち込む。


「くらえええええええええ!!!!!!」


ズドン


化け物はその場で倒れこんだ、叫び声も無しに静かに。

化け物は粒子状になり消えていった。


「はぁ、はぁ、疲れたぁ~おーいダリアちゃーん大丈夫~?」

「平気よ、あなたこそ大丈夫かしら?」

「大丈夫~じゃないや、へへ身体のあちこちが痛い。」

「肩、使いなさい。」

「ありがとぉ」


それから私たちは妹の待つ家に向かった

それにしても、どこからあの化け物たちは現れるのだろう、謎は深まるばかりだ。


「くっ!今回もあの刀女にやられたわ!!なんなのあいつ!!私はただ人間を滅ぼしたいだけなのに!」

「お嬢様、言葉遣いにはお気を付けください。」

「わかってるわよ!!次の作戦考えるわよ!!オーディン!!」

「かしこまりました、お嬢様。」


「ただいま~」

「おかえり!!おねぇボロボロじゃん!!」

「うっへっへ。」

「いや、うっへっへじゃないよ。」

「とりあえず、応急処置してもらってもいいかしら。」

「だれ!?おねぇ!!また誘拐してきたの!?」

「なんでよ!!一回も誘拐なんてしとらんわ!!」


まぁね!!ダリアちゃん可愛いしわかるけどさ!!ふんす!ふんす!!


「ちーっす、邪魔するぜ~」

「わわわ、お客さんいっぱい。入ってください、おもてなししないと。」


そのまま私たちはリビングへ向かった。


天香が用意してくれた晩御飯を、みんなで食べることした。

今夜のメニューはロールキャベツ、とろけるようなキャベツでジューシーな肉だねを包んだ極上の一品だ。

ミカは相変わらず


「はやくっ!!はやくっ!食べるのじゃ!!はぁぁぁぁぁぁ!!」


と、よだれを垂らしながら目を輝かせていた。


食べ終わって天香と照さんがお皿洗いをしている間にダリアちゃんに私を殺そうとした理由を聞いてみた。


「そうね、話しておくわ。」

「うん。」

「まず、私はある人物を追っているの。その人物はとても大きな組織の人間なのだけれど、私一人ではその組織を潰すことが出来ない。」

「ふむふむ。」

「そしてある時、私はカグツチと出会った。そしてカグツチの能力で組織の人間たちを殺していった。」

「それは、復讐ってこと?」

「そうね、間違ってはいないわ。そして力は多い方がいい。」

「そこで私からミカを奪って戦力を上げようと考えた。」

「そいうことよ、でも、もうあなたは狙わないわ。」

「そう言ってもらえると助かるよ、これからは同盟としてやっていくのはどうかな?」

「ええ、そうしましょう。情報共有は大事だわ。」


そしてダリアちゃんと照さんは帰っていった。

最後にダリアちゃんが。


「そうそう、そういえば。私は見た目ほど若くはないわよ、じゃあまたどこかで。」


マジですか!!


そんなこんなで、私はダリアちゃんと出会った。












次回から新章になります

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