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陸上部員とジャージの雷神  作者: 鈴音さとり
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四話「覚悟」

事件のその後と次なる展開ありです。

4話「覚悟」

さて、まずどこから話そうか。そう言って幼女の姿をした金髪碧眼の美少女こと建御雷が私のベッドに腰かけた。どこから、というのは多分この前の事件のことなのだろう。私は真剣な顔でその綺麗な金髪碧眼ロリっ子の顔を見つめた。今着ている大きすぎるジャージの袖をぷらぷらさせながら彼女は口を開いた。


「神とは、何だと思う?全知全能の力を持った物?それとも世界の創造主?いいやちがう。神とは、人々が信仰によって作り上げた偶像。全知全能の力を持っていなければ世界を創造したりなんてしない。ただそこにあるだけ、それだけで意味のある物なのじゃ。では、なぜ?いきなり人の世に神が姿を現し危害を加えたのか。第三者の存在、つまり誰かが神と呼ばれるものに対して何かをしておるということじゃ。その何かをしておる者をわしは探しているのじゃ。言うなれば悪の根源それを探して捕まえる。それがわしの使命なのじゃ。」


つまり、神様を悪いものにしている奴がいて、その元凶を建御雷は捕まえようとこっちの世界に来たってことか。ふ~ん、あのときね私もうだめだって思ったんですよね。こりゃもうその悪の根源とやらに一発かましてやらんとな。ゆるせねぇぜ、私の親友を傷物にした罪は重いぜ?


「ふ~んそうなんだ~とりあえず、今日はもう遅いから寝ようか。」

「うむ、そうしよう。」

「じゃあ、私は床で寝るからベッド使ってね。」

「ん?一緒に寝ればよかろう?」


???え?まじで?いいの?まっまぁ?私のベッドだし?一緒に寝ても別に問題はないよね?うん、ダイジョウブダイジョウブハンザイジャナイヨ


「じゃあ一緒に寝ようか。」

「うむ、では寝るとしよう。」

「おやすみ、タケミカヅチ」

「おやすみなのじゃ。輪音」


部屋の明かりを消して、数分で金髪碧眼の幼女は眠りについた。すーすーと可愛い寝息が私の耳元で音を出している。そして、温かい体温とたまに寝返りを打つときに触れる体の感触。

「こんなの寝られるわけないですやん・・・可愛いすぎるでしょ。だめだ、目を閉じよう眠らなくては。」

案外、目を閉じたらすぐ眠りにつくことが出来た。今日の出来事で疲労がたまってたみたいだ。明日から何が起こるかわからないけれど、それでも今日みたいになるのは嫌だ。よしがんばるぞ


数日後、無事にハルやほかの生徒たちが退院することが出来た。本当によかったよ・・・


「わたしね、あの時の事全く覚えていないんだ~気づいたら病院に居たの不思議だよね~」

「そうだね、でもハルに何もなくて良かったよ。」

「うん、ありがとう。輪音ちゃんが介抱してくれたんだよね?」

「どういたしまして、友達のためならあたりまえだよ。」


本当はでっかい化け物と戦ってたんだけどね・・・またいつ来るかわからないから警戒しておかないとね。

例の雷の神様、建御雷はシルバーアクセサリーの状態になって私の首にぶら下がっている。昼間はかなりおとなしい、頭の中で彼女と会話できるみたいだ。


(タケミカヅチ?周りに敵はいる?)

(今のところ大丈夫じゃ、それにしても学校は賑やかな場所じゃのう。子供たちがイキイキしとって良いの。)

(まぁね~ちょっとうるさいぐらいだけど。)


「輪音ちゃんこの後部活に行くよね?」

「うん、一緒に行こうか」

「うん!久しぶりの部活だ!!」

「よし、じゃあ・・・!?}


今、視線を感じた。気のせい?いや、確かに見られている感じがした。怪しいな・・・


「ハル!ごめん!今日妹がスーパーで買い物してきてほしいみたいで、今日の部活休むね、本当にごめん!!」

「そうなんだ!いいよいいよ気にしないで!買い忘れしちゃだめだよ~」

「わかってるよ!ありがと!またね!」


なんだろう、さっきの視線。一瞬感じた突き刺されるような視線、あれは危険だと本能が言っている、確かめないと。私は急ぎ足で自宅へと向かった。私は幼いころから武術をやっている、おじいちゃんが道場の師範をしていて、自分の身は自分で護れるようにとその技を叩き込まれた。おじいちゃんは時折手合わせをしているときに殺気を出す、これは実践に近い状態で稽古をした方がいざとなったときに動けるからだそうだ。そしてさっきの視線、似ていたのだおじいちゃんのあの


人を殺すという気持ちが入った殺気に


私は自宅に到着しまず妹の生存確認をした。


「天香!!返事して!!」


反応はない、だけどリビングから声が聞こえる。ゆっくりとリビングに近づき警戒しながら覗いた。


「姉御!!ずるいっすよ!その技ばっかり!」

「いいえ、ずるくないわ、これも戦法のひとつよ。」

「そんなぁ~やばい!落ちる!落ちる!」

「おいおい!姉ちゃんもうちょいがんばれや!」


そこにはリビングで見たこともない人が二人でゲームをしていた。ひとりは赤い長髪でレザー皮のジャケットを羽織っている美人な女のひと、もうひとりは「姉御」と呼ばれていて綺麗な白髪で短髪のちいさな女の子


「あの~どちら様でしょうか~ここ私の家なんですけど~」

「ああ?やっと帰ってきたかこの野郎!!」


赤髪の人口悪いなぁ、絶対ヤンキーだわ。ヤンキーこっわ、殴っちゃうぞ?


「失礼、挨拶がまだだったわね、私はダリア。こちらは相馬ソウマ テル

「はぁ、ご丁寧にどうも。私は絶風 輪音です。」

「はい、知っています。私たちはあなたを殺しに来ました。」

「あ~、はいはい私を殺しに・・・へ?」

「では、さようなら。」

白髪の女の子はその手に赤い色をした銃を持っていて


その銃口を私に向けた。






めっちゃんこ間が空いた更新です、次回はめちゃんこバトルします

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