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陸上部員とジャージの雷神  作者: 鈴音さとり
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二話「雷神」

一人目の主人公第二話です。いろいろ展開していく話です。

二話「雷神」

ヴォォォォォォォォォ!!


校庭に獣の叫び声が響き渡る。何?あのでっかいの。どうしよう警察?消防車?いやいやいや、とにかく逃げなきゃ!

「ハル!やばいよ!!逃げよう!!え?ハル?・・・」

どうしよう、ハルの意識がない!とにかくここから逃げなきゃ。そう思った瞬間。

「!?ハルが光って浮いてる?」

急にハルの身体が光りだした、宙に浮き獣の元に向かっていきそしてそのまま獣の体に取り込まれた。

「まって!どうしよう・・・ハルが。」

「なぁ、主よわしをここから抜いてくれんかの?」

!?どこからか声が聞こえる。

「だれ!?」

「ここじゃ、目の前のその化け物の右足じゃ。」

そこには、一本の刀が突き刺さっていた。

「あれのこと?え?刀?」

私の家は古武術の道場をやっていて、道場に様々な武器があるため刀などは普段から見慣れていた。よく手入れも手伝ってたし。でも刀から声?なんで?

「頼む、この騒ぎを止められるのは、今この場でおぬししかおらん。」

「そんなこと言ったってどうすればいいの?」

「それは、近づいてこうずぼっと。」

「できるわけないでしょ!!そんなこと!!」

「じゃが、やらねば皆死ぬぞ。」

ぐぬぬ・・そんなの私だって死んじゃうかもしれないじゃん。

「今、この化け物は周りが見えておらぬ。じゃから今が好機じゃ!」

「わかったよ!!もうどうにでもなれ!!」

私は全力で走った、まだ化け物はこっちに気づいてない。

「あと少し!!」

よし掴んだ!!あとは抜くだけ!


ヴぉオオオオ!!!


「ちょっと!!暴れるなぁぁぁぁああ!!!」

化け物は急に暴れだし刀を掴んだままの私を振り落とそうとした

「こんにゃろおお!!絶対離すもんか!!」

そのとき、化け物から刀が抜けた。抜けた反動で私は吹き飛ばされる。

「いったーい!もう本当になんなのさ!」

刀が抜けたのもつかの間、化け物は私をめがけて走ってくる。

「あ、もうだめだ。」

「まだ終わってはおらん、前を向くのじゃ!!」

そのとき化け物の動きがゆっくりに見えた。

「え?なんで?」

「立ち上がって後ろに下がるのじゃ。」

私は刀の言うとおりにした。その瞬間私は化け物から数十メートル離れたところにいた。

「え、なんで?私さっきまであそこに・・」

「わしの力じゃ、主に雷の能力を与え、主の身体は強化されたのじゃ。 視力、判断力、筋力これらを強化しておいた。まぁわかりやすく言えば主は一瞬電気の身体になったのじゃ。」

いやいや、あの。全然わかりませんけど。

「とにかく、今はあの化け物を倒すしかない、主よ力を貸してくれ。」

「そんなこと言ったってどうやって・・・」

「そうじゃな、まずは身体に電気が流れているような感じをイメージするのじゃ。」

ん~?電気??えー・・・私は目を閉じて集中した。その瞬間


バチッバチバチッバチバチバチバチィィィイ!!


私の身体に電気が走る

「なにこれ身体からめっちゃ電気出てるんですけど。」

「うむ、まぁまずまずじゃな。よし!わしを構えて奴を斬れ!!」

斬るって言ったって・・私は家の影響で武術をやっているけど刀なんて使ったことないしなぁ。とりあえず足の腱を斬って動けなくしてから首を狙うか。

「よし!!やるよ!!」

私は両足に力を込め、化け物に突っ込んだ。まずは右前足の腱、横に刀を振り切断。

「よし!次っ!」

次は左足を目標に接近し切りつける。左足前足の腱も切断。化け物はその場でバランスを崩し倒れた。

「とどめ!!」

最後は首を斬り頭部を切断。よしうまくいった!この間わずか2秒私は人間ではありえない速度で戦闘をしていた。そして化け物がたくさんの光の球体となって消えた。化け物が元居た場所にハルも含め取り込まれた人たちが横たわっていた。

「あ、ハル・・よかったぁ。あ!!早く救急車呼ばないと!!」

「心配ない、気を失っておるだけじゃ。身体に異常はないと思うぞ。」

「え?そうなの?」

「うむ、それよりもなかなか良い戦いぶりだったぞ。かなり戦い慣れておったの。」

「あー、私家族の影響で古武術をやってるんだよ。だから、戦いの空気とかには慣れてるから。」

「なるほどな。・・・ふむ、決めたぞ。主に頼みたいことがある。」

「頼みたいこと?なんか嫌な予感がするんだけど。」

「さっきのような化け物が出てきたとき、わしと一緒に討伐してほしいのじゃ。」

「えー、まじ?」

「うむ、またさっきのように一般人を巻き込むかもしれん、そうなれば主ら人間たちも困るじゃろ。」

「うん、まぁそうだけどさ。てゆーかさっきの化け物はいったい何なのよ。」

「あれは、この町の土地神じゃ。」

「土地神さま?」

「そうじゃ、普段はこの町を守っておる土地神じゃが、何者かの仕業で暴走を始めたのじゃ。どういう経緯で暴走しとるのかはわしにもわからん。」

「ふーん、そうなんだ。ごめんねもう一つ質問していい?」

「なんじゃ?」

「あなたはどういう存在なの?」

「そうじゃったな、まだ名乗ってもいなかったな。よし少し待っておれ。」

すると刀は光りだした。そして形が変わりそこには


金髪サラサラロングヘア―の碧眼幼女が全裸で仁王立ちしていた。


「わしの名は建御雷、雷神じゃ。(ドヤ)」

「・・・ちょっとぉぉおおおおお!!!なんで全裸なのよ!!って、え?あれ?なにこの不自然な光は!?肝心なところが見えないっ!じゃなくて!!あーもー!!とりあえずこれ着て!早く!」

私は着ていたジャージの上着を彼女に渡した。

「う、うむ。びっくりしたのじゃ。いきなり叫ぶでないわ。これを羽織ればいいのじゃな?」

私の渡したジャージを彼女は羽織った。

「うむ、ぶかぶかなのじゃ。」

ほほー、これはこれは。幼女がかなり大きめのサイズのジャージを着ると上だけで身体全部が隠れる感じ?それと萌え袖状態!!私はこれを押したいねうん。そしてぶかぶかで困っているこの顔、はぁ~ありがとうございます。

「なんじゃ?なに、にやにやしとるんじゃ?」

「ううん、なんでもないよ!今日はもう帰ろうか、続きは私の家で聞くよ。」



はい、あとがきです。今回出てきた幼zんんっ!  刀の建御雷が一人目の主人公輪音の相棒になる武器です。ちなみに年齢は?000歳です、まぁ神なので。三話ではなぜ輪音だけ化け物に取り込まれなかったのか、とか輪音の家庭事情とか出てきます。ほのぼの多め、戦闘少なめです。

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