神との交信①
六話目どうぞ
雄吾が与えられた部屋のベッドで数分、横になっているとノックをせずに空が入ってきた。
「フワァー‥‥‥。空、入るんならノックぐらいしろ」
「別にいいだろう」
雄吾が欠伸をしながら身体を持ち上げ、投げ掛けてきた言葉に空は適当に答える。
「まぁーな。でっ、要件は特殊スキルか?」
「あぁー、何となく一緒にいた方が良いと思ってな」
「フワァー‥‥‥。俺もそう思っていたけど空が来るだろうと思ってたよ」
「だろうな。‥‥‥取り敢えず、あと20分ぐらいでステータスにある特殊スキルの神との交信のカウントがゼロになるからスキルの確認でもしておくか」
「そうだな」
会話を終えると雄吾はベッドに横になったまま、空は部屋にある椅子に座た。そしてそれぞれステータスと心の中で唱えた。
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御剣 空 17歳 人族人間種(異世界人) 男
レベル 1
体力 250/250
魔力 350/350
武力 250
俊敏 250
魔耐 350
スキル 料理LvⅦ、掃除LvⅨ、近接格闘術LvⅢ、無魔法LvⅠ、聖魔法LvⅢ、偽装Lv-、鑑定Lv-、アイテムボックス
特殊スキル(本人以外確認不可 現在:on)
前世の記憶(一部解放詰み)、神との交信(0:19:33)
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・料理LvⅦ
このスキルを持った者の料理を食べた者はステータスに補正が掛かる。補正の効果はLvに依存。Lvを上げるには料理の腕を磨くしかない
・掃除LvⅨ
このスキルを持った者が掃除した場所は体力や魔力が回復しやすくなる。回復速度はLvに依存。Lvを上げるには掃除の腕を磨くしかない
・近接格闘術LvⅢ
素手術LvⅤ、棒術LvⅣ、剣術LvⅡ、短剣術LvⅡ、槍術LvⅡの複合スキル。Lvは平均値
・無魔法LvⅠ
無魔法を使うことができるスキル。使用可能の魔法や範囲、威力はLvに依存する。現在のLv〇−2で使用可能の魔法は無詠唱可能
・聖魔法LvⅢ
聖魔法を使うことができるスキル。使用可能の魔法や範囲、威力はLvに依存する。現在のLv〇−2で使用可能の魔法は無詠唱可能。光魔法の上位互換魔法で光魔法はすべて使用可能
・偽装Lv-
ステータスなどを偽装するスキル。効果は自身のレベルに依存するため自身のレベル以上の者から鑑定スキルを受けた場合、発動しない
・鑑定Lv-
ステータスなどを鑑定するスキル。効果は自身のレベルに依存するため自身のレベル以上の者の偽装スキルを見破ることはできない。物などの鑑定も自身のレベルに依存する
・アイテムボックス
物などの出し入れができるスキル。中の時間は止まっていて生物を入れることはできない
・前世の記憶(一部解放詰み)
鑑定できません
・神との交信(0:19:33)
鑑定できません
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御剣 雄吾 17歳 人族人間種(異世界人) 男
レベル 1
体力 350/350
魔力 200/200
武力 300
俊敏 300
魔耐 250
スキル 料理LvⅧ、掃除LvⅦ、近接格闘術LvⅣ、無魔法LvⅠ、水魔法LvⅢ、邪魔法LvⅢ、偽装Lv-、鑑定Lv-、アイテムボックス
特殊スキル(本人以外確認不可 現在on)
前世の記憶(一部開放詰み)、神との交信(2:53:55)
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・料理LvⅧ
このスキルを持った者の料理を食べた者はステータスに補正が掛かる。補正の効果はLvに依存。Lvを上げるには料理の腕を磨くしかない
・掃除LvⅦ
このスキルを持った者が掃除した場所は体力や魔力が回復しやすくなる。回復速度はLvに依存。Lvを上げるには掃除の腕を磨くしかない
・近接格闘術LvⅣ
素手術LvⅧ、棒術LvⅥ、剣術LvⅡ、短剣術LvⅡ、槍術LvⅡ
・無魔法LvⅠ
無魔法を使うことができるスキル。使用可能の魔法や範囲、威力はLvに依存する。現在のLv〇−2で使用可能の魔法は無詠唱可能
・水魔法LvⅢ
水魔法を使うことができるスキル。使用可能の魔法や範囲、威力はLvに依存する。現在のLv〇−2で使用可能の魔法は無詠唱可能
・邪魔法LvⅢ
邪魔法を使うことができるスキル。使用可能の魔法や範囲、威力はLvに依存する。現在のLv〇−2で使用可能の魔法は無詠唱可能。闇魔法の上位互換魔法で闇魔法はすべて使用可能
・偽装Lv-
ステータスなどを偽装するスキル。効果は自身のレベルに依存するため自身のレベル以上の者から鑑定スキルを受けた場合、発動しない
・鑑定Lv-
ステータスなどを鑑定するスキル。効果は自身のレベルに依存するため自身のレベル以上の者の偽装スキルを見破ることはできない。物などの鑑定も自身のレベルに依存する
・アイテムボックス
物などの出し入れができるスキル。中の時間は止まっていて生物を入れることはできない
・前世の記憶(一部開放詰み)
鑑定できません
・神との交信(2:53:55)
鑑定できません
「「うん?」」
そうして二人がステータスにあるスキルを一つずつ確認していると二人は何かを感じ、特殊スキルの神との交信に目をやるとカウントが点滅しながら五秒前になっていた。
神との交信(0:00:05)
神との交信(0:00:04)
神との交信(0:00:03)
神との交信(0:00:02)
神との交信(0:00:01)
神との交信(0:00:00)
その瞬間、ステータス画面から白い光が出始めた。それは聖剣が放った眩しい光とは違い周りを白で塗りつぶしていく感じであった。
周りが完全に白で塗りつぶされても二人は動揺もせずにいると上の方から雄吾と空がそれぞれ一度しか会ったことが無いが良く覚えている姿が二つ現れた。
その二つの姿が二人の前まで下りてくると、二人はさっきフォーキン国王のライヤにした以上に奇麗な姿勢で頭を下げた。
「顔を上げなさい」
「顔を上げな」
「「ハッ」」
二人が顔を上げると、そこにはとても慈しむように二人を見つめる絶世の美女と頭から立派な漆黒の巻角、背中からは巻角と同じ色の翼を出して、二人を見ながら片方の口角を上げて笑っている
貫禄ある姿があった。
その二柱はこの世界の神である女神と魔神であった。
「また会えましたね。勇者ユーゴ‥‥‥いえ、今では元勇者ユウゴと言うべきですかね」
「よー、元魔王ゾーラ‥‥‥いや、今ではソーラだったか?まーどっちでも良いよな」
「お久しぶりでございます。女神様」
「魔神様もお久しぶりでございます」
雄吾と空は二人共は顔を上げこそすれ、姿勢は維持したままそれぞれ話しかけてきた神に返事をした。
「ユウゴ、あなたがこの世界で生きていたときには迷惑を掛けてしまいました。なので、そのような堅苦しい姿勢も言葉づかいも必要ありません。もっと楽にして下さい」
「‥‥‥分かりました。女神様」
「ソーラ、お前もそんな堅苦しいの止めろ。もっと楽にしな」
「‥‥‥分かった。魔神様」
二人は片膝をついた姿勢を止め、立ち上がった。
「本当にお久しぶりですね女神様。そしてお初にお目に掛かります魔神様。」
「そうですね。‥‥‥」
女神が言葉を続けようとするが魔神がその言葉を遮るように話し出した。
「おー、お前が女神が選んだ勇者か。なるほどな。これは俺が選んだソーラ対抗できるわけだ。ソーラこいつとの闘いは楽しかったか?」
「まー、それなりかな。それと魔神様、俺の今の名前はソーラじゃなくてソラだ」
「そうか。まー、ソーラでもいいじゃねぇーか。それよりもどうだユーゴ、お前俺と戦ってみないか?」
「いえ、遠慮しておきます。私なんかがこの世界を造った神になど敵いませんから」
「そうかー‥‥‥。まー戦いたかったらいつでも戦ってやるからな」
「‥‥‥ありがとうございます」
「魔神、そろそろ本題に入りましょう」
「?‥‥‥あぁ、そうだな」
女神がまだ好きなように話をしようとする魔神に話しかけると魔神は思い出したように答えた。
「元勇者ユウゴ、そして元魔王ソラ貴方たちにはまず謝らなければなりません。貴方たちの前世の時にも言いましたが私達のケンカの代理に戦わせてしまい本当にすみませんでした」
「すまなかったな」
そう言うと女神と先程まで愉しそうに会話をしていた魔神は真剣な顔をして頭を下げた。
「い、いや頭を上げて下さい。女神様、魔神様。神である貴方たちが簡単に頭を下げないで下さい」
「いや、ユーゴよ俺らは確かに神だ。だけどな、俺らのせいでお前らの人生をおかしくしちまった。お前らだって悪いことをしたら許される許されない関係なく謝るだろう。それと同じだ許されるなんて思っていない。だけど、謝罪だけでもさせてくれ」
女神と魔神に頭を下げられ流石に空は動揺し何も言うことができなかった。だが雄吾は動揺しながらも何とか頭を上げるように言うことしかできなかった。だが、二柱は頭を上げずに魔神が真剣な声で答えた。
「分かりました。分かりました。謝罪は受け取ります。なっ、空」
「あっ、あぁー」
「空もこう言ってますし、頭を上げて下さい」
雄吾は魔神の真剣な声に謝罪を受け取らないと頭を絶対上げないと思い、まだ少し動揺している空にも声をかけて謝罪を受け入れた。
「ありがとうな」
「ありがとうございます。もちろん私達は謝罪を受け取って貰ったからと言って私達を許す許さないはお二人がお決めになって構わないと思っています。」
「いや、許す。許しますから、もう頭を下げないで下さい」
謝罪を受け取ったことに感謝されまた、頭を下げられそうになったので雄吾は二柱が頭を下げる前に止めた。
「ありがとな」
「ありがとうございます」
「でっ、俺達を呼んだのは何でだ」
神に二柱に続けざまに感謝された空はやっと動揺から立ち直り話を促した。
「はい、まずは今受け取って頂いた謝罪です。そしてお二人の特殊スキルの完全解放です」
「えぇーと‥‥‥、それは特殊スキルにある鑑定ができなかった前世の記憶のことでしょうか?」
「はい、それはお二人の前世での記憶やスキルなどがが封じられているスキルで、現時点で解放されているのは前世での記憶のみです。ですので、それを完全に解放させて頂きます。それとそのスキルが解放されると同時に現時点でステータスにあるスキルと統合などが行われます」
そう言うと女神は雄吾に魔神は空に片方の手のひらを向けた。
“御剣雄吾の特殊スキル、前世の記憶が完全解放されました”
“ステータスのレベル、体力、魔力、武力俊敏、魔耐の数値が現在の数値にプラスされます。”
“近接格闘術LvⅥが近接格闘術LvⅣに統合されました”
“近接格闘術LvⅣがLvⅧに上がりました”
“勇者の威光Lv-を取得しました”
“状態異常耐性LvⅧを取得しました”
“限界突破LvⅧ”
“偽装Lv-が偽装Lv-に統合されました”
“偽装Lv-が超偽装に進化しました”
“鑑定Lv-が鑑定Lv-に統合されました”
“鑑定Lv-が超鑑定Lv-に進化しました”
“アイテムボックスがアイテムボックスに統合されました”
“アイテムボックスが異次元収納に進化しました”
“無魔法LvⅧ、火魔法LvⅥ、風魔法LvⅤ、土魔法LvⅤ、雷魔法LvⅧ、氷魔法LvⅦ、聖魔法LvⅩを取得しました”
“無魔法LvⅧ、火魔法LvⅥ、水魔法LvⅢ、風魔法LvⅤ、土魔法LvⅤ、雷魔法LvⅧ、氷魔法LvⅦ、聖魔法LvⅩ、邪魔法LvⅢが統合され、全属性魔法LvⅥに進化しました”
“スキル全属性魔法取得により称号、全属性使いを取得しました”
“称号勇者、魔獣の友、妖精族の友、世界樹の守り手、魔物の厄災、魔族の敵、魔王(神)殺しを取得しました”
“御剣空の前世の記憶が完全解放されました”
“ステータスのレベル、体力、魔力、武力俊敏、魔耐の数値が現在の数値にプラスされます。前世での数値は変動しません”
“近接格闘術LvⅥが近接格闘術LvⅢに統合されました”
“近接格闘術LvⅢがLvⅧに上がりました”
“魔王の威圧Lv-を取得しました”
“使役術LvⅦを取得しました”
“限界突破LvⅤ”
“状態異常無効を取得しました”
“偽装Lv-が偽装Lv-に統合されました”
“偽装Lv-が超偽装に進化しました”
“鑑定Lv-が鑑定Lv-に統合されました”
“鑑定Lv-が超鑑定Lv-に進化しました”
“アイテムボックスLv-がアイテムボックスLv-に統合されました”
“アイテムボックスLv-が異次元収納に進化しました”
“無魔法LvⅦ、火魔法LvⅦ、水魔法LvⅧ、風魔法LvⅦ、土魔法LvⅧ、雷魔法LvⅨ、氷魔法LvⅨ、邪魔法LvⅩを取得しました”
“無魔法LvⅦ、火魔法LvⅦ、水魔法LvⅧ、風魔法LvⅦ、土魔法LvⅧ、雷魔法LvⅨ、氷魔法LvⅨ、聖魔法Ⅲ、邪魔法LvⅩが統合され、全属性魔法LvⅦに進化しました”
“スキル、全属性魔法取得により称号、全属性使いを取得しました”
“称号、魔物使い、魔物の厄災、愛妻家、親馬鹿、魔王、人族の敵、嫌われ者を取得しました”
前世の記憶が完全解放されたことで女神と魔神が言った通り、空と雄吾が前世で持っていたスキルの取得、統合、進化を果たした。
「どうでしょうか?」
「うーん‥‥‥いきなりステータスの数値が上がったせいか力に振り回されそうな感じですね」
「‥‥‥確かにそうだな」
女神の問いに握り拳を作りながら二人は答えた。
「まー、もともとお前らが持ってた力だ。お前らならすぐにコントロールできる」
「まー、それもそうだな」
「‥‥‥そうですね」
魔神が確信している口調の言葉に二人は頷いた。
修正はしましたが雄吾と空のスキルは思い付きで書いたので出来るだけ今後の話で取得させますが後から増やすかもしれません。でもそんなことにならないように頑張っていきます。
2018/09/03