ステータス(主人公のみ)
なかなか出さなくてスイマセン
四話目どうぞ
光に包まれた高校生達が周りの景色が見えるようになる唖然とした。そこは先程までいた大通りではなく円柱状の建物の中であった。壁には数カ所に窓があり、周りには法衣を着た大勢の人たちが苦しそうに座り込んでいた。そして目の前には周りの者達よりも豪華な法衣を着た老人がいた。
「ようこそいらっしゃいました。異世界の方々。私はこの国で教皇の地位に就いているアドルフと言います」
「「「「「‥‥‥」」」」」
「驚かれるのも無理はありません。ここはフォールキン王国という所ですがあなた方とは違う世界にあります。」
「違う世界‥‥‥?イヤイヤイヤ、そんなのありえないだろ。そんなのオタクが読むラノベとかだろう」
「もしかして。私達本当は誘拐された!?」
「えっ、嘘でしょう」
「で、でもそっちの方がしっくりくるし」
一人が誘拐の可能性を唱えたことで騒がしくなる高校生達
「い、いえ。私達は貴方たちを誘拐したわけでは」
教皇と名乗る老人は必死になだめようとするが高校生達は余計に騒がしくなっていた。
「皆さん、取り敢えず話だけでも聞きませんか」
「確かに、無駄に騒いでても意味ないな。取り敢えず落ち着いて、話ぐらい聞こうぜ」
「そ、そうだよね。白鳥会長と藤堂君が言うならが言うなら」
優の一言とその言葉に乗った正義に言葉で高校生達は落ち着きを取り戻していった。
「アドルフさんと言いましたね。まずは詳しい話を聞かせてもらえますか?」
「もちろんです。ですが詳しい話は国王がなさいますので付いてきてください」
「分かりました。皆さん行きましょう」
アドルフの案内に優と正義が付いて行きその後ろを他の高校生達が付いていった。
「‥‥‥」
「どうしたユーゴ?」
「いや、まさかな‥‥‥」
「空君、雄吾君行かないの?」
考えるような姿勢で動かない雄吾とそれを見て動かない空に対して桜は声をかけ、菜乃花もそれにつられて動かない二人を見つめる。
「あ、あぁー今行く」
雄吾はそう言い、四人はその建物を出ていき、残ったのは魔力枯渇で座り込んでいる者達と中心付近にある高校生対に踏まれた紙切れだけであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「でっ、どうしたユーゴ」
空は雄吾は一番後ろについて行き、空は先程のことが気になり小声で尋ねる。
「‥‥‥俺達の一番前にいる教皇‥‥‥」
「あの教皇がどうかした?」
「‥‥‥俺達が転生する前に教皇の座に着いてた奴と同じ‥‥‥ような気がするんだ」
「‥‥‥本当に同じく奴か?」
「いや、最後に会ったのは二十年以上も前だし、顔と名前はうろ覚えだったけどあの教皇が名前言った瞬間、ふいに頭の中に会ったことがあるような記憶が出てきて」
「‥‥‥つまりここは俺とお前が転生する前の世界の可能性があるってことか‥‥‥」
「あぁ、それにもしここが前の世界だったとしたら俺達が転生してからそれほど経っていないだろうな」
空は雄吾の言葉に頷く。一番前を歩く教皇が雄吾の知っている人物と同一であれば、生きているということだけでそう結論を出すことができる。
「もしここが前世での世界であれば、ステータスがあるはずだ。まずはそれを確認してみるか」
「流石にそれは周りにバレるんじゃ無いか?」
「‥‥‥?どうしてだ?心の中で唱えるだけだったら頭の中に思い浮かぶだろう」
「いや、そんな方法知らないよ‥‥‥」
「‥‥‥?まぁー、取り敢えずやってみるぞ」
空と雄吾の二人は一旦会話を止め、それぞれ心の中でステータスと唱えた。
=======================
御剣 空 17歳 人族人間種(異世界人) 男
レベル 1
体力 250/250
魔力 350/350
武力 250
俊敏 250
魔耐 350
スキル 料理LvⅦ、掃除LvⅨ、近接格闘術LvⅢ、無魔法LvⅠ、聖魔法LvⅢ、偽装Lv-、鑑定Lv-、アイテムボックス
特殊スキル(本人以外確認不可 現在:on)
前世の記憶(一部解放詰み)、神との交信(2:53:55)
=======================
=======================
御剣 雄吾 17歳 人族人間種(異世界人) 男
レベル 1
体力 350/350
魔力 200/200
武力 300
俊敏 300
魔耐 250
スキル 料理LvⅧ、掃除LvⅦ、近接格闘術LvⅣ、無魔法LvⅠ、水魔法LvⅢ、邪魔法LvⅢ、偽装Lv-、鑑定Lv-、アイテムボックス
特殊スキル(本人以外確認不可 現在on)
前世の記憶(一部開放詰み)、神との交信(2:53:55)
=======================
「‥‥‥ホントに出てきたな」
「だろう」
「取り敢えず、俺の方には特殊スキルともしここが前世での世界であったならそのときは確実に無かった水魔法と前世で聞いたことが無い邪魔法が使えるようになってるな。空の方はどうだ?」
「俺の方にも特殊スキルというのはあるな。それとユーゴと同じように前世では無かった聖魔法が使えるようになっている」
「一応、確認するけど特殊スキルは一部開放詰みの前世の記憶とカウントダウンがある神との交信か?」
「あぁ、そうだ」
「じゃー、‥‥‥」
「空君、雄吾君二人とも何話してるの?」
二人が前に目を向けるとすぐ傍に前を歩いていた桜と菜乃花がいた。どうやら歩いている途中に二人が少し遅れ始めていたことに気づき、菜乃花が話しかけてきたらしく何を話していたかまでは分からないらしい。
「あっ‥‥‥いやー、ここが異世界って言うならもしかしたらラノベとかであるステータスとかあるのかと思って‥‥‥なっ、空」
「あぁ、俺と雄吾は自分たちで言うのも何だが運動神経は良い方だからステータスの内容も良いじゃないかないかって話していた」
「確かに二人とも運動神経良いもんね。じゃー、二人から見て私達はどんなのだと思う?」
菜乃花は二人が話していたことを信じ尋ねてきた。(もっとも、本当は分かってはいるが分かっていないように話しているだけでステータスの話には変わらず、二人が嘘を言ったわけでは無いので『信じ』という表記はいらないなのかもしれないが)空のほんの少しの動揺を見破られること無くそう尋ねられ
「菜乃花さんは戦闘で言えば中衛じゃないかな?ほら、チアリーディング部だから運動神経良いし、菜乃花さんの応援で色んな部活が良い成績残せてるって良く聞くから」
「桜は完全に後衛だろうけど、その分菜乃花以上回復とか出来そうだな。特に歌で広範囲を回復させることも出来そうだ」
雄吾と空は二人を見ながら答えた。
「そっか‥‥‥うーん。戦うのは出来るか分からないけど雄吾君と一緒なら出来そうかな」
「私は空君の言う通りなら皆を支援できるように頑張る」
そう会話をしていると、前を歩いていた教皇が立派な扉の前で足を止めた。
「皆様、ここで少々お待ちください。扉が開きましたら騎士が居るところまで進み、その場で止まって頂き片膝をついて頭を下げてお待ちください。その後国王陛下が入場なされ、皆様に声を掛けられますのでそれまでお待ちください」
そう言い教皇は去って行った。
神との交信(2:45:32)
ステータスはもしかしたら変更するかもしれません。
評価、感想お願いします。