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だって、分かるから。
知らない事が、
知れて。
見えて。
感じて。
解って。
幸せと思う事もあるけれど、そればっかりじゃない。
中身を知らずに付き合うのは、中々の冒険なんだ。
でも、大人だから、もう分かってる。
大人の付き合いって、そうゆう事すら凌駕してる。
だから、私は彼らを見守るんだ。単なる傍観者として。
何か、冷たいね。私。
でも大事な友達だから、幸せになって欲しいから、
目を瞑らなきゃいけない事もあるんだって、最近 気づいたんだ。
え? 何かって?
それはね、
たまごチャンは、生卵で。
たまご君は、ゆで卵で。
卵は卵でも、中身が違うから、
『茹でちゃえば、ちょっとやそっと傷ついたって平気だよ?』何て、
悪気なく云っちゃう たまご君に、『たまごが皆ゆで卵だと思わないでよ!』って、
表と中身のギャップを指摘されて、悲しく思う たまごチャン。
ブツかったら、アッサリ割れてしまう、繊細なたまごチャン。
そんな たまごチャンとたまご君のかけ合いを想像して、私は虚無になる。
「皆で一緒に――何て、結局ないんだよなぁ……」
だから 私は物見知り。
そして、新婚真っ只中の伊勢海老チャンが、式に遊びに来てくれたお礼と云って、
先日、私のハウスに遊びに来た事を思い出す。
『ねぇ、結婚して、何が1番 幸せ?』
私の問いに、
『別にぃ?』
アッサリと、冷めた口調で答えた幼馴染み。
私は……
「やっぱり、解かって貰ってからにしよう」
私の中身が緑色のグジュグジュだったとして『それでも良いよ』と云ってくれる方を見極めて。
当然 私も、彼の短所には『それでも良い』よ、と云えるだけの心をもって。
互いに、愛すべき短所と言えるよう。
取り敢えず、明日は早速 上司に怒られよう。
『また黄色くなってるぞ!』と、怒られよう。
もう1度、赤く染めなおさなくちゃ。
End
2013/07/21 writing by Kimi Sakato
このプチトマトはネガティブな子でしたが、色々考えて頑張っていくようです。
私も自分の拙い文章力を嘆きつつ、頑張って書いていこう。
その内、上手に表現できるようになるかもしれないから。
そんな感じで精進して参りますので、皆様の目に留まる作品作りを目指したいと思います!