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零章 セカイの始まり
0章 セカイの始まり
若き文学者は思った。
言葉を具現化するセカイを創ることはできないかと。
それは彼の願いでもあった。文学者は、自分で描いた女性に恋をした。文字の壁を壊して会いたいと思った女性だ。
その後、彼はある研究をした。セカイを創る研究を。それは創造神となるに等しい研究だった。そして彼は言葉のセカイを創りあげた。彼は会いたかった女性と出会い、幸せに暮らしましたとさ…
君はどう思う?幸せな結末だと思う?…うん、うん。それでいい。感想は人それぞれだからね。でも、これだけは覚えておいて。セカイというのは…
正と悪の天秤で保ってるんだよ。
そう言って彼は漆黒の闇に消えた…