香港国際空港
本日から、ユズの好きが詰まった香港の話をUPしていきます。
気まぐれに更新していきますので、ゆるっとお付き合いいただけたら嬉しいです♪
ドンッ、と衝撃が体に伝わってくる。
やっと戻ってきたんだな。香港。
……と思うのは、まだ早い。
ここからが長いんだよ。
いつも、この移動の時間で香港国際空港の大きさを思い知らされる。
窓の外を見ると
相変わらず工事中だ。
俺が生まれる前に啓徳(カイタック)から移転してきたらしいけど。
いまだに完成しないってどうなんだ?
もう、これは……東洋のサグラダ・ファミリア、だな。
あっ、Sky Bridgeの下を通り抜ける飛行機だ。
ちょうど見られるなんてタイミングいいな。
今回はもう、最初から香港に歓迎されてる気になる。
T2も、ほとんど出来てる感じはするんだけど、工事が終わりそうな気配は……ないな。
機内はもう、ザワザワとしていて、みんな今にでも外に飛び出したいって感じだ。
楽しい空気が満ちていて、俺も心なしかワクワクしてる。
ようやくスポットが見えてきた。
ここからドアオープンまで、あと五分といったところかな。
降りるために身の回りのものを片付ける。
前のポケットの中も……うん、忘れ物ないな。
いつも、ペットボトルの水を持って降りるのを忘れちゃうんだよ。
ちゃんとリュックにしまって…。
よし、完璧。
窓の外をボーッと眺めながら、ドアが開くのを待った。
メールの着信音祭りも一段落ついて、ざわついていた機内もようやく空いてきた。
そろそろ降りるか。
まぁ、これだけのんびりしても、荷物の方が遅いだろう。
リュックを背負い、狭い通路を歩いていく。
CAさんに挨拶をしながら、だんだんと強くなる湿気を帯びた空気に思わず口元が緩む。
ボーディングブリッジに出た瞬間、全身にもわっとした空気が纏わりつく。
香港に戻ってきたって実感がじわじわと湧いてくるが…
少し早足で前の客をすり抜けていく。
ターミナルに入ってすぐに見つけたトイレに駆け込み、あえて個室に入る。
便座に座り、深呼吸をすると…
「あ〜っ…。戻ってきたんだな。香港に…」
トイレの洗剤なのか?
レモンのような…でも、そこまで爽やかでもないんだけど、日本にはない独特な匂い。
この匂いを嗅ぐと、一気に香港を感じる。
でも、誰に言っても分かってもらえないんだよ。
さて、ずっとトイレに篭ってるわけにもいかないし、そろそろ行くか。
相変わらず、イミグレまでの道は長いな。
そんなことをぼーっと思いながら、全身で感じる独特の湿り気と、冷蔵庫かと思うような冷房の中を歩いていく。
いまだに、至るところに検温の貼り紙がある。
カメラもあるし、職員さんが検温計を持って歩いているのも見かける。
声をかけられて、その場で止められている人もいた。
SARSを経験しているからこそ、今でも、ここまで厳しいんだろう。
やっとイミグレまで到着したのはいいんだけど…やっぱり並んでる。
左右に広がるカウンターを眺めながら、自然と足は左へ。
いつも思うけど、クセなのか?なんとなく左に行くんだけど。
考えたら、右に行ったことないな。右って、もしかしたら香港居民用なのかも?
……なんてことを考えながら左へ流れていく。
実際のところ、右のカウンターがちゃんと動いてるのかも分からない。
パスポートを手に、列の最後尾に並んだ。
少しずつ進んでいくが、その間の暇つぶしは人間観察に限る。
あそこは家族かな?
あの人はどこの国から来たんだろう。
パスポートの色が緑だ。
パスポートって、国によって色も違えばマークも違うから面白い。
そうこうしてるうちに、自分の番になった。
Helloって挨拶しながら係の人にパスポートを渡す。
いつも思うけど、香港の空港って何も聞かれないんだよ。
終始無言。
無言の圧が、本当に凄い…。
何度もチラチラとこっちを見てくるけど…別に怪しくはないぞ。
そんなことを念じながら待っていると、パスポートに白い四角い紙を挟んで返してくれた。
無事に入国できたらしい。
Thank you!と笑顔で返して通り抜けた。
あれ、絶対に喋るなって言われてるんだろうな。
まぁ、いいか。
…この広さ、相変わらず圧倒されるな。
一番端がどこなのか分からない。そんな広大な場所にいくつものターンテーブルが並んでる。
自分の荷物が出てくるターンテーブルの前で待つが…。
喉が渇いた…。
なんでこのエリアって自販機ないんだろう。
水だけでもいいから売って欲しい。
ふと、『海關 / Customs』の文字が目に入った。
なんだろう。
無性に香港を感じるんだけど。
広東語特有の、画数が多い漢字のせいなんだろうか。
「あっ、やっと出てきた」
『Arrival Hall B』
この表示看板の下で立ち止まる。
たくさんの人が行き交うフロアの中に、港式の飲食店が目に入った。見ると席はほとんど埋まっている。
匂いに釣られて食べたくなるが…我慢、我慢。
後ろ髪引かれる思いで、スーツケースを片手に歩き出す。
それにしても。
同じフロアで、仕切りもないのに、なぜかホールAとBに分かれている。
……なんでだろう。
まあ、深く考えるほどのことでもないな。
それよりも、市内へ移動しますか。
続きが気になる方は、ブクマやリアクションなどいただけると、やる気が出て更新が早まる…かもしれません♪




