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地球に異形出現 幼女神あわてる  作者: SUGISHITA Shinya


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079 CIAはIGYO討伐方法を英国に聞く

 宗形のスマホが鳴った。

「宗形様でしょうか?」


「どちら様でしょう」

「英国IGYO対策室です。室長のトムソンです」


「何か用?」

「実は壱番国より今回のIGYOの討伐に関して至急の問い合わせがありました」

「そう」


「討伐方法の問い合わせです」

「へえ」


「壱番国内においてIGYOが出現、警察では歯が立たず、軍が出動するも被害が拡大、わが国の討伐方法を聞き、対処したいとの事です」

「ふうん」


「お願いがあるのですが、討伐方法を教えていいでしょうか」

「なんで私に?」


「わが国は貴国に優秀な人材を投入しました」

「聞いたわよ。石鹸ランド割引券」

「あれは今廊下を掃除しています。日本語で言う「雑巾掛けから」です。新たに投入した人材が、宗形さんがリューア様の専属巫女さんとの情報を得ましたので連絡させていただきました」

 雑巾掛けとはそういう意味だったっけと思った宗形だがまあいいかと思った。


「私の身分は間違っているわ。山城稲荷神社の常勤巫女よ」

「どこが違うのでしょうか」

「そうねえ。神社は祭神が違うのよ。宇迦之御魂神よ」


「リューア様とは違うのでしょうか」

「違うけど同じ。ああそうだ。龍愛ちゃんの像も一緒に祀ろう。いいことを思いついた。またね」

 スマホの電話を切った宗形。


「稲本さん、龍愛ちゃんの像を一緒に祀ろう」

「そうしましょう」

「じゃあこれを祀って」


 龍愛が像を取り出した。シン様、アカ様、龍愛、ドラちゃん、ドラニちゃんの像だ。なんでも金銀、オリハルコン、ヒヒイロカネ、その他の合金だそうだ。小さい可愛い像だ。


 早速本殿に祀った。龍愛が不動、不壊とした。シン様たちと龍愛と眷属しか動かせない。目立たないように鈍い金色の光としたそうだ。目立っているけど気分の問題らしい。


 また電話が鳴る。

「電波が悪いようで切れてしまいましたが」

 とぼける英国紳士。


「それで壱番国にみなさんのことを教えていいでしょうか」

「悪いわね。龍愛の信者がいないところには出かけないことにしている。あなたたちもあなたたちの神に頼んだら」


「スコットランドには行ったではないですか」

「あの地には舞が行っていたからね。それに異形討伐前に信者が出来た。今はハント伯爵一族あげて信者です。隠れリューア信者もいるかもね。どこかの高官とか小隊長とか」


「信者になってくれればいいわよ。ああ、私たちは八百万の神の国ですから、あなたたちも今信仰している神を捨てなくてもいいですよ。龍愛ちゃんを信仰してくれればいいです」


「一神教なのですが」

「了見が狭い神ね。どうせそっちの神はいないからね。なんなら隠れリューア信者でもいいわよ」


「わかりました。信仰問題は神に誓ってなんとかしますので教えていいでしょうか」


「神に誓うなら、龍愛ちゃんにしなさい。神罰付きだわよ。ホントにバチが当たる。筒腐らしよ」

「リューア様に誓います。タイソーはリューア様の信者です」


「それじゃあ教えていいけど、神社には初穂料があるわ。一体一億円。そのほかに顎足枕付き。税金なしよ。税金はちゃんと日本政府と調整しておいてね。祟るよ。もやもやよ」

「承知しました」


 祟りを簡単に浄化できると言うことは、祟ることも可能だろう。壱番国にハント伯爵一族の呪いのことを調べさせてからがいいな。筒腐らしとはなんだか詳細はわからないが、わかるような気もする。股間が寒い。調べさせよう。知れば壱番国はおとなしく言うことを聞くだろう。まずは壱番国IGYO対策室の室長に電話しておこう。


「もしもし、レナード。さっきの話だが、呪いとか、祟るとか、神様の話があって、そちらで良く調べてからそれでもと言うなら教える。呪いは、スコットランドのハント伯爵。筒腐らしという祟りの話は、日本の武蔵西南警察署、帝都大学医学部法医、神様は武蔵西南市の山城稲荷神社だ。簡単だろう。健闘を祈る」

「おい、待て」


 電話は切れた。友人である。奇しくも二人ともIGYO対策室室長であった。元は未確認生物であったが、今はIGYOである。帝都大学医学部法医学から続々出てくる論文がIGYOという名称を使っていたので国民に未確認生物の存在が知られた今はIGYOを使うようになった。知られる前は未確認生物である。


 TSUNAMIに続いてIGYOは世界語になりそうである。災害大国日本の面目躍如である。


 犠牲者が出続けている壱番国。早くしなくてはならない。情報関係の駐在員、要はCIAであるが、CIA長官も対策室の一員であるので、すぐ調べるように頼んだ。


 英国駐在CIA氏。変な依頼が来た。スコットランドのハント伯の呪いを調べろと、なんだ、こんなもの俺様が調べるのか。そう思った。英国政府内のdeep throatからちょいちょいと情報を仕入れた。ハント伯爵一族に18歳になると死ぬ呪いがあってそれをシン、アカ、リューアという神が浄化した。妖精もいただと馬鹿らしい。そんなことよりdeep throatだ。面倒だから平文で簡単な報告書を送って、夜の街に消えたCIA氏である。

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