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地球に異形出現 幼女神あわてる  作者: SUGISHITA Shinya


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070 龍愛の眷属は一息ついて休憩していたが・・・

 一息ついたメンバーである。

 とりあえず日常業務に戻った。


 ルーシーはスコットランドに戻った。

 塩井阿闍梨は、白山に修行に行っている。

 祓川は異形等対策室・帝都大学医学部法医学。

 荒木田剛と榊原強は異形等対策室、帝都大学医学部法医学、帝都大学武蔵西南総合病院を行ったり来たり。

 荒木田円と大井明日香は武蔵西南学園教員、荒木田舞は高校生。荒木田江梨子夫人は主婦。

 稲本利夫、和子夫婦は神主さんと奥さん。

 宗形薫は巫女で稲本宅に住んでいる。

 榊原勝婆さんも稲本宅に居着いた。


 居着いたといえば龍愛。稲本宅に居着いてしまった。黒龍、黄龍は龍愛の見張りだからもちろん一緒。


 異形等対策室でお茶を飲んでいる荒木田と榊原、のんびりした日が続くと思ったらそうでもなかった。


 異形等対策室に一本の電話が入った。対策室の秘書が電話をとる。


「こちら三鷹警察署ですが」

「異形等対策室です」

「署長とかわります」


「三鷹警察署長だが、君は誰かね」

「姫乃と申します」


「ああ、姫ちゃんというのか。なかなかいい名前だ。誰かわかる人と変わってくれ」

「受付は私が行っています」


「階級はなんだね、事務だと課長補佐か係長か」

「警視長です」

「警視庁か、それは組織だ」


「姫乃愛子警視長です」

「み、皆殺し愛子・・・し、失礼しました」


「ご用件は異動のお話でしょうか。八丈島警察署、別名島流しとかありますが」

「いえ」


「八丈島警察署青ヶ島駐在所がご希望でしたら手続きを進めますが」

「いえ、その、あの」


 異形等対策室は、秘書と言ってもキャリアの警視長である。県警本部長と同格である。それも格が良い自治体の県警本部長のみ警視長である。知らないとは恐ろしいことだ。


「ご用件は?」

「は、はい。実は本日、井の頭公園の弁天島付近の井の頭池の辺りで変死体が見つかりました。死体の下半身が溶けたような死体であります。服も上着の腰あたりから溶けたようであります」


「死体は動かすな。現場保存。警官も含め付近立ち入り禁止。池全体を見張れ。池に異常がないか確認せよ。こちらから現場に向かう」


 ブチっと電話を切られた署長、異動先は青ヶ島の駐在所かと思いながら立ち入り禁止の手配をして急いで現場に向かうのであった。


「荒木田さんと榊原さん、聞いていたでしょう。行って来てください。休憩はおしまいです」


「宗形に。あっちの方が暇だ」

「宗形さんは外の人です。それに龍愛神様の巫女様です。神社の業務が大変忙しいと聞いています。それでこの前はお試しで無料ということでしたが、次回より異形一体一億円を山城稲荷神社の初穂料としてお納めくださいというありがたい連絡をいただいております。今宗教団体である神社への支払いの処理をどうするか検討をしています。多分税金が発生しなければいいのでしょうが」


「おれは聞いてねえぞ」

「あちらは龍愛神様の意向と申しております。とりあえず国家公務員の荒木田さんと榊原さんが行ってください。出張手当も出します。近場ですから昼食代相当くらいでしょうか。移動は灰色車両ですから交通費は出ません。討伐すれば出張手当も増額されます」


「秡川室長は?」

「今日は大学で講義をしています。ぐずぐず言わずに早く行け」


 姫乃がSFP9 Mを取り出した。弾倉を装填した。

 やべえ。荒木田と榊原は思い出した。こいつは凶悪犯三人と銃撃戦をやって三人撃ち殺したやつだ。皆殺し愛子の二つ名持ちだ。犯人があまりも凶悪だったので不問になったが。


「あぶねえ。おい、行くぞ」

 二人して出て行った。


「他の奴らもみんな拳銃をぶっ放したやつじゃあないか」

「そうだろうな。この間は銃オタおばさんが20式5.56mm小銃をいじっていた。あれはモデルガンではないだろう。自衛隊から唐獅子牡丹が持って来たのじゃないか」


「唐獅子牡丹は刀を抜いて舐めていた。机の脇に立てかけてある。あれはどうも唐獅子が自衛隊から小銃を掻っ払って来て、銃オタが銃刀法違反で押収した刀をちょろまかして来て交換したらしいぞ」


「あぶねえ奴らを揃えた」

「あぶねえから対策室に押し込まれたのだろう。みんなエリートだ。首にするのも勿体無い。ここに押し込めば拳銃、小銃撃ち放題、刀も振るい放題だ」

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