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地球に異形出現 幼女神あわてる  作者: SUGISHITA Shinya


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063 龍愛と鉱物などを採りに行く & タイソーの受難の続き

 それでは鉱物などの材料を取りに行こう。

 バトルホースには帰ってもらった。


 僕とアカ。龍愛とドラちゃん、ドラニちゃんで行こう。舞と宗形さんはルーシーの相手だ。

 ドラちゃんに庭に出て大きくなってもらって、背中に乗って出発。ドラニちゃんも隣を飛んでいる。


「龍愛、どこに行けばいい?」

「崑崙山脈の地下に倉庫があって置いてある」

「それでは飛ばしますか」


 ドラちゃんが高空に上昇する。ジェット機にぶつかるといけないから、それより高い。おっと見えた。崑崙山脈。山奥に着地。


「この下だよ」

 転移した。マントルの中に倉庫があった。これでは人類は到達不能だ。

 ダイヤモンドと各種宝石。プラチナ、金、銀、ヒヒイロカネ、オリハルコンなど龍愛に収納させる。鉄や銅などありふれた金属も持った。

 よし、帰ろう。地上に転移。再びドラちゃんに乗って大空へ。あっという間に伯爵邸の庭に着陸。


 その頃、英国、EU、北の大国、インド、中心国、壱番国の上層部は大混乱に陥った。

 全長50メートルの物体が二つ、超高速で英国から打ち上げられて瞬時に中心国上空まで飛行、少ししたら中心国から再び打ち上げられて英国上空まで飛行し消えた。


 ミサイルで撃ち落とそうにもレーダーに一瞬映っただけの超高速なので目標が捉えられない。


 瞬時に英国と中心国の距離を往復移動する兵器はどこの国でも開発できない。いつもは敵対している組織の末端では、「おい、あれはなんだ?ありえないぞ」、「わからん、何かわかったら教える」、「俺も教える」などとやっていた。


 英国と中心国が責められた。こちらも知らない、何も関係していない、だいたい超高速で飛行させられないと否定した。それはそうだろうということにはなった。


 各国は各種データを必死に解析、どうもスコットランドから飛び上がって崑崙山脈で降りて、往復したらしいということがわかった。


 英国上層部、討伐現場にドラゴン2頭が現れたと聞いていたのでそれではないかと冷や汗である。集団幻想だと思うことにして口を噤んだ。


 タイソーは呑気に戻ってきた。もちろん早速大臣室に呼ばれた。

「どこに行っていた」

「え、ああ伯爵邸?」


「こちらが聞いているのだ。昨日はどこに行っていた」

「ですから伯爵邸。一歩も出なかった」

 伯爵邸の外のスコットランドの地には一歩も足跡をつけていない。


「電話が通じなかったではないか」

「あれ、電池切れ?」

 スマホを出してみる。本当に電池切れになっていた。

「はい、電池切れ」

 真っ黒な画面のスマホを渡した。

「なぜ充電しない」

「忘れた。故障かもしれない」


「今日はどこに行っていた」

「どこにも。すぐ迎えのヘリに乗った」

 確かに超高速飛行物体騒動の時は此奴はこちらの手の者によって護送中だった。


「昨日は何をしていた」

「昨日は、えええと一日ダンス。食事は食べた。美味しかった」


「シンとやらの素性はわかったのか」

「あれ、部下に頼んでおいた。宗形さんはわかった。GMCに登録してあり、GMC関連の試験はほぼ満点。間違っているとされたところも設問に難があり、それを除くと満点で出題者の教授は宗形に突き止められ虐められた。教授曰く日本語で「天才にして天災」という。意味不明。住所は日本の武蔵西南市。という医師で、私の体調不良の診断結果は苦労誘引症だった。苦労誘引症のタイソーです。あとは残念ながら不明と部下が言っています」


「お前はなんの調査をした」

「昨日は一日ダンスでした。ルーシーもマイも上達しました」


「ダンスだと。他は?」

「シン様とアカ様は監督、宗形さんは上手でしたがさらに上手になりました。リューア様、ドラちゃん、ドラニちゃんは師範を超えて特級師範とでも言いましょうか。天才です」


「お前は何を調べてきたのだ」

「ダンスの腕前、でしょうか」


「もういい。下がっていろ。お前の部下に苦労誘引症とやらがうつらなければいいがな」

「大丈夫です。すでに感染しています」


 タイソーが部屋を出るとスマホの電池が回復していた。もう気にしないことにした。タイソーは苦労誘引症を克服しつつあった。


 「しょうがない。わかるところだけやるか」

 大臣はMI6に国家的重要案件として日本の武蔵西南市の宗形薫医師を調べるよう依頼した。


 MI6氏、楽なもんだ。日本人なんて、金髪の美人局で一発で弱みが握れる。それかお金だ。簡単なものだ。あれ、宗形は女か。それでは俺が籠絡すればいいな。

 日本にいるMI6氏はいささか質が悪い。それで務まる国だと本部に思われている。


 MI6氏は鼻歌まじりに武蔵西南市へ。帝都大学武蔵西南総合病院の医師ということはわかっている。病院へ行って窓口で聞いた。


「オジョサン。ムナカタセンセイニアイタイ。ドコイル?」

「やめました。今は山城稲荷神社の巫女さんをしています」

 あっさり教えた。

 俺の魅力に勝てなかったなと自惚れるMI6氏である。


 事務員は胡散臭い外人だ。追っ払うのに限る。こういうのは宗形先生の好物だ、揶揄われて身ぐるみ剥がされてしまえと思って教えたのである。好物を贈るのだから転職先は教えてもいいだろう。

 宗形は山賊かなにかと思われている。

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