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地球に異形出現 幼女神あわてる  作者: SUGISHITA Shinya


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046 得物を渡し本格的に訓練を開始する

 朝の境内。

「みんな来てくれましたか。ありがとう。今日から得物の使い方を練習しましょう。得意なものはなんでしょうか」


「はいはい」

 宗形が元気がいい。

「棒です。前にやっていました」


「宗形さんにはすでに棒を差し上げています」

 そうだった。収納から取り出した。手に馴染む。太さ、長さがちょうど良い。

「ちょうど良いようですね。それを使ってください。馴染んでくれば威力を発揮します」


「他は何かご希望がありますか」

「では、直刀をお願いします」

 稲本さんだ。なるほど。何となくわかる。

「はいわかりました。どうぞ」

 博物館で見るような立派な直刀である。

 稲本さんが引き抜いた。刃がきれいだ。鋼だろう。切れそうだ。どうみても銃刀法違反である。大井先生の涙が止まらない。

 稲本さんが振って、突いてみる。なかなか様になっている。

「ありがとうございます。あつらえたようです」


 稲本夫人は薙刀をご所望だ。

「私も薙刀。淑女の嗜みですの」

 江梨子夫人だ。

 二人に進呈する。これも刃がついている。振ってみて、にっこりとした。良いらしい。


「あの、あの。それは銃刀法違反ではないでしょうか」

 大井先生が聞いた。


「大丈夫ですよ。そのうち法医の化け物が合法にします」

 宗形は、あれ、ばれてらと思った。

「そうですね。宗形さん」

「はい。そうです。大丈夫です」

 力強い返事である。


「ついでだから言っておきますが、その棒は慣れると切りたい時に切れます。精進しましょう」

 切れると聞いて宗形はにこにこである。ブンブン振り回し始めた。


「希望がなければ、薙刀か日本刀、棒のどれかが良いでしょう」


 円は日本刀。舞は薙刀、大井先生は棒、榊原の婆さんは小太刀となった。

 それぞれに渡した。


「取り敢えず、それを持って歩けませんので首から下げる袋を進呈します。これは僕が作ったものです。もう少ししたら龍愛がバングルなどを作れるようになるでしょうから、そしたら交代しましょう。袋は最小限の容量しかありません。四畳半ぐらいです。どうぞ」


 みんなに首から下げる袋を配る。首から下げてもらった。

「武器を収納してみましょう。収納と思えば良いのです」

 みんなの武器が消えた。

「はい、よくできました」


 ラノベ、ラノベと喜んでいるのは宗形のみ。稲本夫妻、勝婆さん、舞を除きあとは唖然呆然である。


「それでは刃が付いている物は木で作った練習用レプリカを進呈します。切れません。安心してお使いください。でもうっかりすると切れてしまうかもしれません」

 みんなに進呈した。


「それではみなさん、今日の稽古相手は、

 龍華が棒の宗形さん

 朱が棒の大井先生

 エスポーサが薙刀の舞さん、荒木田夫人、稲本夫人。

 マリアさんが稲本さん。

 日本刀の円さん、小太刀の勝婆さんにはもう一人助っ人を呼びましょう。エチゼン ローコーさんです」


「ではみなさん、うまくいくと夏休みゴードンブートキャンプをしなくても良いかもしれません。そのためには全力を尽くすようです。頑張りましょう」


 今度は老公の助っ人である。助さん、角さんは連れていないけどと円たちは思った。


「龍姫は徹底的に龍愛を仕込んでください。何でもありで。龍華も徹底的に宗形さんを鍛えてください。骨が折れたり傷がついたりしたら治してね」


「黒龍と黄龍にも手伝ってもらいましょう。飛びつきますので、避けてください。当たると痛いですよ。一応怪我は、僕とアカ、エスポーサ、龍姫、龍華が治せますので、首をスパッと切られなければ大丈夫でしょう」


 銃刀法違反の凶器を持たされてもはや逃げられなくなったと円と舞は思う。大井先生はポロポロ涙が。

 宗形は気分上々。棒をふってご機嫌である。


「では始めましょう」

 龍姫が龍愛を、龍華が宗形を連れて奥社の方に走って行った。途中でどこかに転移するんだろう。


 実は初心者は、大井先生、舞さんだけだったりする。頑張ってもらおう。


 この星はエネルギーが余っているから、それを使って空間拡張して十分な広さを確保、時間経過が遅くなるバリアを張った。ドラちゃんとドラニちゃんは上手くやるだろう。

 外は2時間、中は10日だ。簡易シャワー棟は設置。食事はリンが持って来てくれた。

 ドラちゃん。ドラニちゃんのところにも配ってもらった。


 ドラちゃん、ドラニちゃんは元祖滅びの草原に行っているそうだ。ちゃっかりこっちからエネルギーを持って行ってこちらと同じに時間経過が遅くなるバリアを張ったそうだ。


 こちらはまずは筋力アップを二日。舞と大井先生には武器の持ち方から初めて振り方まで手取り足取り指導。他の人は打ち合い。二日やった。十分武器が手に馴染んだところで真剣に切り替えて一日練習。


 それから、ステファニーさん、オリメさん、アヤメさん、エチゼンヤ夫妻、ジェナ、チルドレン、アイスマン、ジュビア、ゴードンさんが交代で来て訓練。切り傷、骨折多数だ。大井先生も泣かなくなった。


 仕上げは勿論、ティランママ、ティランサンだ。またズタズタに斬られた。


 最終仕上げは魔物をエスポーサが僕らの星から転移させて来た。荒れ狂っている。殴られたり噛みつかれたり、引っ掻かれていたりしている。10頭くらいやったら傷を負わず数人で対応できるようになった。


 あとは実践だ。手伝いは帰って行った。バリアを消した。

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