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第58話 ダンジョン攻略開始

 話し合いも終わりダンジョンを進む一行。

 信吾、クモスケ、5号、フォルガイムの並びで

「おい、ちょっとなんか違くないか?なんかおかしくないか?」

 信吾がみんなに言うが、はてなマークが浮かんでいる三人。

「あのな、何で横一列なんだよ、普通縦に一列か二列じゃないのか?」


 信吾が呆れながらフォーメーションと役割の説明をして

 信吾、クモスケが前列、真ん中が5号、後方がフォルガイムとなった。


「はあぁぁぁー」と深いため息をついて進む信吾。


 一本道を進んでいくと

「ギャギャギャギャ!」

 と声が聞こえてくる。ゴブリンだ。

「お、おい、あのゴブリンスーツ着てないか?」

「地球のオリジナリティ出しすぎですね」

 信吾とフォルガイムが喋っているとクモスケが早速とばかりに動いた。次々と出てくるゴブリン数体を土の弾丸で蹴散らしていくクモスケ。

 あっと言う間に方がついた。

「さすが初級のダンジョンだな、さっきのケルベロスは何だったんだ状態だな、、、にしてもスーツて」

「あっ!ドロップ品ですね。草?」

 フォルガイムが草を手に取り調べているところに5号が割って入る。

「それは薬草だな、素材にしてもいいし煎じて飲むと少し体力回復するぞ」

「なるほどな、でも数体倒したのに一個だけか、ま、そんなもんか。とりあえずこの先も問題なさそうだから5号が持っててくれ。で、なるたけ5号は戦闘に参加しなくてもいいからな」


「何故だ?」

「そりゃぁ、、、まぁ、、あれだ、あ、危ないからな」

 信吾は何気に気を使った。さすがに弱いから足手まといとは言えなかった。

「むぅ、私が足手まといだと思っているのだろう。確かにこの中では私が一番弱いだろう、だが私だって、、、何か役に立ちたいと思っている、、」

 最後の方は小声だった。

 信吾はしまったと思った。軽く言ったつもりだったが5号を傷付けてしまったかも、と。

「違うんだ、、それはその、、」

 少し沈黙が流れて

「悪かった。5号も俺達の仲間だもんな、信頼するのは当たり前だ。戦闘に参加してくれ。役割的には真ん中だから俺とクモスケのフォローを頼む」

 5号は一瞬嬉しそうにパッと顔を輝かせたがすぐに顔を赤らめたと思ったら下を向いて照れている。

「ふふふ、わ、わかった。任せてくれ。ウフフ」

「頼むぞ」とクモスケ

「後ろは任せて下さい」とフォルガイム

 三人の言葉に少し感動した5号は顔をほころばせて頷いた。


 そしてゴブリンが出てきた場所から少し歩くとすぐに階段があった。周囲を警戒しながら降りていく一行。


 二階層に降りた先には広間がある。安全地帯となっている場所みたいだ。おそらくは十階層まで階段の下の広間は全て安全地帯となっている。


 先に進むとこの層も一本道で分かれ道なんかは無く、しばらく進むと行き止まりになった。

「行き止まりですね」

「まぁ、十階層まであるんだから何か仕掛けとかで動く壁とかじゃないか?」

「なるほど、じゃあちょっと調べてみましょうか」

 信吾とフォルガイムのやり取りを聞いていたクモスケと5号も周囲を調べ始めた。


「カチリ」と誰かが何かを踏んだ音がした。

「あ」フォルガイムが声を上げたと同時に床が抜けた。


「うわぁー」

 フォルガイムが約3メートル程落ちた先には真っ白な粉があり全身真っ白になったフォルガイム。


「おおぅビックリしたぁー、フォルガイム大丈夫かぁー?ん?え?ぶっ!ははははお前はコメディアンか」

 信吾は咄嗟に飛行で浮いて、クモスケは糸で、5号は腕を変形させながら伸ばして壁につかまっていた。


「これも地球のオリジナリティですかね?普通は針の山とかじゃないんですか?こういう罠って」

 顔まで真っ白になったフォルガイムが言う。


「面白いな雄也」

 クモスケがゆっくり降りながら笑っている。

「雄也じゃなくてフォルガイムですよ、、」


「あっ!道が続いてる!あっち」

 5号が冷静に周りを調べていたら細道を発見した。

「なるほどな、ここは行き止まりから下に来て罠を回避しながら進んでいく階層みたいだな、多分敵は出てこない。これが上級のダンジョンなら分からないが」

 信吾が分析する。


「じゃあ進んでみよう」

 クモスケが先陣を切って歩き出す。

 そして2つ目の罠を同じように回避。フォルガイムは冷静に着地して進もうとするが足が前に出ない。着地した場所はトリモチ地獄だった。前につんのめって体がトリモチについてしまったがフォルガイムのパワーで難なくクリアだが、真っ白にベタベタの状態だ。

「ほんとコメディアンだな」

「何なんですかこれは、だだのバラエティのドッキリじゃないですか」

「ま、それが地球のオリジナリティってやつだろ?」


 そして次の罠では、イカスミで真っ黒なパイが四方八方から飛んでくる。フォルガイムの真っ白に真っ黒色が追加される。

「もう、何が来ても驚きませんよ、自分は、、ん?このパイ美味しいですね」

「先行くぞー」


 次の罠は針の山だった。が、針がまとまりすぎて刺さらなかった。言うなればつま楊枝のぎっしり詰まった様子といったほうが分かりやすいだろうか。

「ほんと何なんだ?ウケ狙いで作ってるとしか思えないな」

「自分としてはこれが一番まともだと思いますよ」

「逆だ逆!これが一番アホらしいぞ」

 信吾とフォルガイムが言い合いをしていると奥から5号の声が聞こえてきた。

「おーーい、こっちに階段があるぞーー」


 三階層に続く階段を見つけて集まる一行。

「よし、じゃ降りますか」

 信吾が促すと5号が待ったをかけた

「ちょっと待ってくれ、フォルガイムをキレイにしてやりたい」

 そう言うと5号がフォルガイムに向かって手を伸ばした。

「洗浄」

 と言った瞬間フォルガイムが光に包まれて元のフォルガイムに戻った。

「えっえーー?凄いですね!白も黒もトリモチも全部なくなりましたよ!ありがとうございます!5号さん」

「おお、凄いな5号それは魔法の一種か?」


「まぁ、魔法と私の能力の融合といったほうが正しいかな、魔法の洗浄は水と風で洗浄して、火と風の温風で乾かすといった行程がある、私の能力はそれを瞬時にやるのと同時に洗剤や漂白剤、柔軟剤など用途に応じて組み込むことが出来る。ちなみに体を洗う場合は石鹸や、シャンプー、リンスと同等で、さらに車なんかを洗うときはコンパウンドで磨いたような滑らかさとワックスを塗ったようなツヤが出るようにも出来るぞ」


「めちゃくちゃ有能じゃないか!とんでもないチート能力だな!さすがだな」

 信吾が褒めちぎる。

「い、いや、それ程でもない、、」

 実際とんでもない能力なのだが本人はあまり気にしていない。

 少しクモスケが悔しそうにしている。


「よっしゃ、じゃ行きますか」

 信吾が号令をかけて先へ進む。


 三階層の安全地帯を抜けて先に進むと何やら大きな影が見える。

「グオオオオオオオオオオオン!」

「うるっさ!ってオーク?ブタの化け物だな」

「あぁ、確かにオークだな。怪力を武器としているからなるべく近づかないようにな、出来れば遠距離で倒したいところだな」

 信吾の問に5号が答える。


「また、スーツ着てますよ、よくあんなサイズありましたね」

「気にするとこそこじゃないだろ」

 フォルガイムの疑問点にクモスケが突っ込む。


 クモスケが土の弾丸を飛ばしたがパワー不足で致命傷には至らない。仕方がないのでクモスケは前に出て背中の足を鎌状にして斬り掛かる。

 信吾も風の刃で応戦する。


 するといつの間にか後ろにまわったオークがフォルガイムに襲いかかる。気がついたフォルガイムは至近距離で手を前に出した。オークと組合いになり力比べの体制になった。

「まずいぞ!パワーならオークが一番得意としているんだ!」

 5号が叫びながらオークに攻撃する、だが蹴ろうが殴ろうがビクともしないオーク。

 すると何故かオークが逃げ腰になっているが離れない。

「そんな言うほど大した事ないですよ?ほら」

 グググーっと力比べの体制で押し返すフォルガイム。

「ほらほらまだまだ行けますよー」

 余裕のフォルガイムが押し返しながらオークを追い詰めると、ゴキンッ!ボキボキッ!と音がなりオークの腕がへし折れた。

「グオオオオオオオーーーー」


 ザンッと風の刃が腕の折れたオークの首をはねた。

 信吾とクモスケも難なくオークを倒してフォルガイムのフォローにまわり信吾のウインドカッターで幕を閉じた。


 5号は口を半開きにしたまま固まっていた。

「ほら、5号先進むぞ」

 我に返った5号が焦って信吾達についていく。


そして四階層への階段を降りて、四階層の安全地帯に辿り着いた。

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