表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/105

第17話 魔法の実験と検証

 魔法の練習を開始してから数時間、太陽が沈みかけている時間帯。

信吾は一通り試してみた結果、攻撃魔法はファイアーボールをはじめとした水、風、土、雷、重力、攻撃以外にも治癒と、全て万能に行使できた。


 クモスケは相変わらず土魔法しか使えないが、土を圧縮させて打ち出すやり方を教えたら、試行錯誤しながら練習していた。なかなか難しいらしくやっている内に魔力切れで動かなくなってしまった。


「ははは、魔力切れみたいだな、しばらく休んでまた魔力が復活したら、練習あるのみだな、使えば使うほど魔力総量が上がってくるらしいからな」


 信吾はクモスケの魔力の色が薄くなって消えていくのが見えた為、魔力切れとわかった、そして魔力切れは想像以上に辛いものらしい。

人々はそれを神の天罰と勘違いして、魔力総量を上げるといったことをしなかった為に低いままで生活していた。真実を知っているのは神々とエルフ達と信吾を含め一部の人間だけだった。


「やっぱりこれって便利だよな、いろんな応用が出来るぞ」

 信吾はそういって生活に使えそうな魔法を行使した。

 ライター位の火を起こしたり、水を水道のように出したり、扇風機の風のように風を起こしたり、土で椅子やテーブルを使ったりと簡単にやってのけた。マンマゴルはほとほと呆れた顔で言う。

「確かに生活魔法は人々に簡単に使われているが、何故教えてないのに出来るんだ?いや、そんなことより基本の4属性以外にカミナリの魔法や重力なんてそうそう簡単に使えるものではないぞ?それこそ魔力を大量に必要とするし、いにしえの幻の魔法とまで人々に言われて、使えるものは今やいないと言われた魔法だぞ?私でもカミナリや重力は使えないというのに、、、」

 ブツブツと遠くを見ながら念仏のように唱えている。


 信吾は雷はともかくとして重力魔法は確かに難しい部類に入ると思っていた、雷事態は何故起こるかのメカニズムさえ知っていれば4属性の2倍位の魔力で行使できることがわかった。重力はそう簡単にはいかない、メカニズムもさることながら魔力が莫大に必要となる。

 例えば1kg過重をかけることで魔力が10位必要と直感的に感じた、故に10kgの過重だと100の魔力、100kgだと1000の魔力が必要となる。1000kgいわゆる1トンともなると魔力は1万必要となる、信吾は神様から魔力総量を5000程度まで上げてもらったから、単純に魔力満タンで500kgまで過重がかけられる事になるが、そんなことをすれば魔力切れで動けなくなってしまう事になる。

 なので戦闘で使うには考えて使わなければならない。

 ましてや100kgの過重をかけたところでモンスターや巨大化した昆虫に通用するかどうかが問題だ。


 逆に対象を無重力にする事も出来た、魔力はその対象の重さによる。例えば10kgの物を無重力にするなら10の魔力が必要となる、60kgの人間を無重力にすると60の魔力が必要となる。無重力にする方が単純で簡単だ。

 これも戦闘で使えるかといわれれば微妙な能力で、無重力にしたからなんなんだと言われたら、なんなんだとしか言えない。なぜなら無重力になったところで対処法なんかいくらでもあるからだ。結果として魔法は頭を使って行使するのが一番理に適っていると結論付けた。



 魔法の練習をして早くも一週間が経った。

 クモスケも土魔法が上手くなり土の弾丸を射出するのも容易にでき、魔力総量もそこそこ上がった。今は信吾が提案した、硬い土をトゲトゲにして作り、それを糸に巻き付けてモーニングスターのように使う練習をしていた。信吾は魔法の研究と検証を行っていた。


 1つ、魔法は全くの物理法則を無視して行使出来る故に、推進力も生まれもしない、なので無重力状態で前にファイアーボールを打ち出しても後ろに飛ばされない、といった便利なのかどうなのかといったところだ。

 もう1つ、魔法を2つ同時に行使する事は出来るが、3つ同時に行使しようとすると、頭が割れそうになる位痛くなる。要は火と水でお湯を出したり、水と風で氷を作ったり出来るが、重力と風で飛ぶ事は出来ても飛んだ状態でファイアーボールを使おうとすると頭が痛くなるといったところだ。

 そこでマンマゴルに聞いてみた

「なんで飛びながら魔法を使おうとすると出ない上に頭が割れそうに痛くなるのかわかるか?」

「ふむ、それはおそらく脳が悲鳴を上げている状態ではないかと、2つの魔法は使えるが3つは無理と、要は脳の処理能力だな」

「なるほど、、、で?」

「で?と言われてもだな、人間の限界なんじゃないのか?」

「って事はやっぱり無理って事か」

「そうだな、我々は全部同時に使えるがな」

 そういって火の玉と水の玉と土の玉を浮かばせながら風の刃を作り全部一気に飛ばす。

「なんだろ?なんでだろ?」

 信吾はしばらく考えるが、答えが出そうにないので早々に諦めた。

答えは後にわかることになるがまだまだ先の話し。


 信吾は魔法の練習と同時に体力向上の為にトレーニングを欠かさなかった。この時点で信吾は気付いてはいないが、すでに以前に敗北した熊よりか強くなっていること、さらに元々昆虫が、大きくなったら人間など敵にならず最強の生物として君臨するはずだが、すでに何匹か倒している。それがどれほど凄いことか気付いていなかった。そしてここにきてから一ヶ月が経った。


「クモスケ、そろそろ埋め立ても起動に乗ってきたみたいだからさ、その前に行きたいところに行きたいんだけど、行く?旅行?」


 埋め立ては徐々に開始され、すでにアメリカ大陸はほぼ更地となっている、自然のものはそのままなので不自然に広野が広がっているといったことはなく順調に進んでいた。信吾は地球の文明が全て地中に埋まってしまう前に、軽く旅行に行きたいと思っていた。

 クモスケはピョンピョン跳ねている。


 そして、無人の地球を舞台に小旅行が始まる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ