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第14話 マンマゴルとの会話

 エルフ達は、寝るとき以外は先程の小屋で食事を取ったり、話し合いをしたり、物を作ったりと、多目的に使われる小屋を主に使って生活している。他の木にも小さな小屋が4つあり、寝る時はその小さな小屋に別々で寝ているらしい。食事に関しては木の実や自給自足の穀物類が主食だか、あまり多くは食べない。

なぜなら御神木からの聖気を吸収しているため必要がなかった。

 今一緒にいるのは治癒魔法を掛けてくれたマンマゴルだ、彼の性格は明るく活発的でコミュ力が高い、なのですぐに仲良くなった、今では呼び捨てで呼び合うまでになり、エルフの生活や他3人の性格なんかも気さくに教えてれた。


 サリオンはリーダー気質もありまじめだが少しお堅いところもある。ティリオンは慎重派で何をするにも細かく具体的に計画を立て、納得しなければ実行しない位慎重で、マンマゴルとは正反対といってもいい。そしてもう一人、マンノールは無口だそうだ。


「そういえばここにくる途中熊に襲われたんだけど、確か昆虫以外はいないんだよな?」

信吾はマンマゴルに尋ねる。

「あぁ、怪我をしていたから何かと遭遇したのかと思っていたけど、熊かぁ、、、そうだね、昨夜から御神木があるのはしってるよね?御神木は先にこの世界に来て魔力と、聖気を地球全体に行き渡らせなくてはいけなくてね、それで私達4人と御神木の周囲一体をこの森の中に転移してきたんだよ。

だからこの辺の木はあちらの世界の木で、いつも食べている木の実もそう、そして、小動物なんかも一緒にこちらに来たかもしれないね。

あ、ちなみに御神木は地球全体に早急に魔力を行き渡らせる為に濃い酸素を必要としてたっていうのも酸素濃度が高い理由の一つね」


「なるほどね、酸素濃度はさておき、

その時に一緒に来た動物が熊って事か、、、俺を追ってこないか?匂いとか辿って?」

「それは大丈夫でしょう、野生動物や弱い魔物は私達には近づいては来ないよ、本能的にね」

「その強さに本能的にビビって近寄らないって事か。」

「そういうこと」

 歩きながら会話をしているといつもマンマゴルが寝ている木に辿り着いた。

「この木の上の小屋で私は寝るけど、信吾はどうする?」

「俺はここら辺で寝るけど、もう寝るの?」

「暗くなれば寝るさ、で、夜明けと共に起きるよ」

「そうか、なら暗くなる前にメシと寝床を確保しようかな、、、あそこら辺のスペース借りていいか?」

 そういって木がない平らなスペースを指差しながら言った

 そこの広さは森の中では不自然に切り開かれた10メートル四方の広場だった。

「あぁ、いいぞ、何にもなくておもてなしも出来ないけど」

「いいさ、問題ない。」

 そういって広場の中心に行き、空間収納から、プレハブ小屋を出した、その中に入りベッド、布団、毛布、そして大きめのLEDライトを1つ出しておく。

 外にでてご飯の用意をしようと思った時に一部始終を見ていたマンマゴルに

「信吾、それは収納魔法か?いや、違うな魔力を使った形跡がない」

 信吾は空間収納から椅子3つを出して座る、1つはクモスケ、もう1つに座るようにマンマゴルに促す。

「いや、わかんないけど、なんか朝から身体能力が上がったから色々試して見たんだけど、五感も全部鋭くなってるんだよね、で、他の能力がないか検証してたら気配察知能力と、空間を開けることができて、それを収納に使えないかと思ってやったらできたみたいなー」

話ながら空間収納からガスコンロをとりだし火をつけて、ヤカンにペットボトルの水をいれて沸かす。

「なっ!空間を開けることが出来る!?まさかっ、、、いや、何でもない、、」

「なに?ビックリして、エルフも魔法とかで空間収納とか出来るんじゃないの?治癒魔法も出来るんだし攻撃魔法とかも出来るんでしょ?教えて欲しいなぁー」

 マンマゴルは少し焦りながら答えた

「く、空間魔法は使えないけど、ほ、他の攻撃魔法は使えるぞ、教えるのは構わないけど、実戦で使えるまでには時間がかかると思うぞ」

 ヤカンのお湯が沸きレトルトのラーメンにお湯を入れて蓋の上に割りばしを置く

「うーん、ならしばらくここにいてもいいか?どうせなにもする事ないし?」

喋りながらクモスケにパンとチーズを出して剥いてあげる。

「あぁ構わないぞ」

 マンマゴルは心ここにあらずといった感じで何やら考え事をしている。

 頃合いを見計らってラーメンの蓋を開けて、

「ズズズズズズズズズズズズー」

 ラーメンをすする

「ズズズズズズズズズズズズー」

 ラーメンをすすりまくる

 マンマゴルが音に反応して我に返ったようにこちらを見た

「ズズズ、、大丈夫か?どっかいっちゃってたみたいだけど?、、ズズズー」

「いや、大丈夫だ、それよりその食べ物は何?ミミズのような虫か?」

「ラーメンだよ、食べる?小麦を揚げた保存食みたいなもん」

「いや、興味はあるけど大丈夫だ、余程の事がない限り木の実で十分だから」

 余程のこととは戦闘などで魔力を行使しすぎて、疲れたときなどを指すが、信吾はすぐに理解した。

「ならこれは?」

 そういいながら空間収納からリンゴを出す。

「リンゴか、久方ぶりに見るな、もらってもいいのか?」

「もちろん」

 リンゴをわたすとマンマゴルはかじりついた。クモスケには水をあげる。

 そして日も落ち暗くなりLEDライトをつけてしばらく雑談をしてからマンマゴルは木の上の小屋に入り床についた。

 信吾もクモスケと共にプレハブ小屋に入る。クモスケは適当な場所で休むらしいので基本放置だ、信吾はベッドに横になり少し考え事をした。

(マンマゴルのあの慌てよう、、、空間の能力か、、、何かあるな、まぁでもそのうちわかるだろ、それにしてもエルフ達って何でも知ってるんだな、御神木を守るとか言ってたから神の眷属かなんかかな?いや、ちょっと待て温度スキャンもそうだけど埋めるとかの効率がいい方法を思いつかない辺りはちょっと抜けてるのか?昆虫だけ残したみたいなこと言ってたけど蜘蛛って昆虫じゃないしなぁ、、もしかしたら神様もちょっと抜けてるかも、なんてな、、、神様か、今まで無宗教で考えてこなかったけど、この現象を見ちゃうと信じざるを得ないよなぁ、会ってみたいような、みたくないような、神様っていえば某漫画に出てくる緑色の異星人が世代的に思い浮かぶんだよな、いやいや、ありえない、、とりあえず今後の目標を立てないとな、熊にも勝ちたいし、強くなる、か、マンマゴルも底知れない強さがヒシヒシ感じるんだよな、魔法か、ファンタジー世界、楽しみだな、、武器とか防具もあるのかな?)

 などと考えながら眠りについた。

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