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第91話 思い残し



 *


 ドクンと、一瞬だけ心臓が跳ねた。

 『──バスケ部に戻って来ないか?』

 そんな大野の言葉が俺の決意を少しだけ鈍らせた。


 止めとくよ。と軽く流そうとした俺は大野の本当に真剣な目に驚いて「!?」と言葉に詰まってしまう。


「耕平が朝から学校に来るようになったって聞いて、少し皆で話したんだ。ミニバス勢も中学から勢も耕平を歓迎していたよ。一年で試合に出てたのは俺と耕平だけだったしね。皆、耕平の実力は認めてるんだよ」


 俺が続けた中学の部活は半年と少し。その短い期間で先輩を押さえて試合に出ていたのは、俺と大野だけだ。実力主義のバスケ部だが、一年でレギュラーは結構異例。それが大野と会わせて二人もいたんだ。中條が俺たちが三年になった今年の代に期待していたのは言うまでもない。


「実は中條(なかじょう)先生とも少し話したんだ。話したら耕平次第だってさ。耕平ならきっと直ぐにレギュラーを取れるだろ。今更になって何て言うのは無しだよ。君が誰よりもバスケが好きだったのはバスケ部の俺たちが間近で見て知っているんだから」


 ああ、知ってる。俺は誰よりもバスケが好きだった。でも、今は嫌いと言って差し支えないと思う。

 部活には部活でしか味わえない大切で輝かしく誇れる物がきっとどの部活にもある。青春の味などと少し恥ずかしい言い方で言ってもイイかも知れない。


「……いや、俺は戻らない。高校がどうかは分からないが、中学のバスケはもう終わったんだ。誘ってくれてありがとう。本当に嬉しかった」


 今からならギリギリ大会にも間に合うだろう。きっとまたバスケを始めれば楽しいと感じるかもしれない。でも、もういいんだ。気持ちの整理はつけた。


「そうか。耕平が戻ってきてくれれば県大会の優勝も狙えると思ったんだけどな。気持ちが変わったらいつでも言ってほしい。俺たち待ってるから」


 県大会。そうだ。確かタイムリープ前にバスケ部は県大会一回戦で負けている。しかも相手は今まで公式試合でも練習試合でも一度も負けたことの無いチームにだ。大体毎回トリプルスコアぐらいで勝ってたチームだ。


「大野、県大会、気を抜くなよ。優勝どころか一回戦をまず勝ち上がれ。じゃないと悔いが残るぞ」

「え、うん。そうだね。分かった。肝に命じとくよ」

「ならいい。頑張れよ」

「耕平、少し変わった? 何か大人びた気がする」

「男子三日会わざらば何とかと言うだろ? まあ、随分と年は取った気がする」

「なんだよそれ。時々、不思議なことを言うのは変わってないな」


 イケメンスマイルで笑うと、じゃあ、部活があるから。と、大野は去っていった。




 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・タイムリープしたい


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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