第83話 たまには逆に2
「お邪魔します」
二度目となる葵の家に上がらせて貰うと、よかった。聞いてた通り、葵パパの居る様子は無い。
「耕平君だ!」
タッタッタ、ぼふ! っと、俺に抱き付いてきたのは葵の弟の啓介だ。眼鏡の小学四年生だ。
「久しぶりだな。啓介、元気だったかー?」
「うん、耕平君は? 学校ちゃんと行ってるの?」
う……小学生にちゃんと学校に行ってるのかと心配される中学生男子(中身は三十路だよ!)……複雑。
「ああ、最近はな」
苦笑いで俺は答える。
「おはよう。耕平君、久しぶりねー。会えて嬉しいわ♪ ところで、朝食は食べたかしら?」
次に現れたのは茶髪ポニーテールの葵ママ(超美人)だ。
「おはようございます。軽く食べて来ました」
「そっか、軽くか。じゃあ、まだ食べられるわね。育ち盛りの男の子だもの♪ 一緒に食べてきなさい」
「あ、いや、俺はそんな……」
「いいのいいの。たくさん作ったから。こっちへどうぞ。朝食と言ってもおにぎりとお味噌汁だけどね」
葵にと言うよりは葵ママに導かれるままリビングにぐいぐいと案内される。
「耕平君はパパの席に座ってね。あの人、仕事泊まりで今日の夜まで帰ってこないから安心してねー」
「あ、はい。お邪魔します」
座りづれぇ……俺的には世界一座りづらい椅子と言っても過言じゃない。
ここで何かの間違いで葵パパが帰ってきてみろ、〝大惨事葵パパ大戦〟が始まってしまう。多分「言い残すことはあるか?」と、ナイフを首に当てながら問われ、最後の言葉を発っそうとした所で「バカめ、貴様に残させる言葉はない!」とばかりに首をかっ切られて葵パパの「フハハハハハ!」という高笑いを今生最後の言葉に俺はこの世を去ることになるのだろう。
「耕平、どうしたの?」
「いや、万が一を考えると命の危険を感じてな」
「万が一?」
「葵パパが帰ってきたら、俺殺されそうだなって」
「あー、うん。多分、ややこしいことにはなるかも。何か私のこと溺愛してるから、お父さん」
それは知ってる。おまけに行動力までもがあるのもタイムリープ前から知ってる。
「ところで、葵と耕平君は付き合ってるの?」
ド直球な葵ママの質問に一瞬時が止まる。
「つつつ、付き合ってないよ! お母さん、耕平の前で変なこと言うのやめてー!」
そうさ、別に付き合ってるとかじゃないし、疚しいことも無いんだから堂々としてればいいのか。
「あら、てっきり、もう付き合ってるのかと思ってたわ。耕平君、彼女は居ないわよね?」
「いませんけど……」
「そ、ならいいわー♪」
葵ママ、この人マイペースだなー。
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