第79話 委員会決め2
清掃委員か。海崎に誘われるまま流れでOKしちまったけど、無難な落とし所だろう。
二年は遅刻の常習犯どころか午前中不登校とまで呼ばれた俺が生活委員とかやっても説得力無いだろうし、放送委員会とかは噛むから俺は論外だ。
強いて言うなら体育委員に興味があったが、もう何名かの希望者で埋まっちまって、じゃん拳が始まってるから今さらイケ無いしな。
「夜咲君と私で清掃委員は決まりみたいよ。一年間、宜しくね」
「ああ、悪いな。宜しく」
願わくば葵と委員会も一緒になんて頭に過ったが、あの得たいの知れない給食委員会は遠慮したい。
つーか、そもそも好きな子と一緒がイイ何て、そんな不純な理由で行ける場所じゃない雰囲気だ。
何なんだ。あのやる気は──
「俺はこの日の為に毎朝5合の白米を食べてきたんだ」「俺は6合だ」「私はじゃん拳を磨いてきたわ。ラッキーアイテムもバッチリよ!」「俺は給食委員会で内申点を底上げするんだ」「みなぎって来たぜぇぇ!」「ヒャッハー、最高だぜ!」
どうみても委員会を決める熱量じゃない。つーか、最後のヒャッハー、藤林じゃねぇか。それ言いたいだけだろ。お前──
そんな中、一人だけ、やけに落ち着いた様子の知的な眼鏡のイケメン生徒がクールに口を開いた。
「ふ、俗物共め。聞けば内申点だの何だの。恥を知れ! そんなんじゃ給食委員は勤まらん! お前らは辞退しろ! 俺がやる!」
あいつは確か──桐生俊影、テストの成績も学年ランキング一桁と素晴らしく、サッカー部のエース、おまけにイケメンという非の付け所が無いエリートだ。
そんな桐生が何であんなに給食委員会に拘るんだ? ワケが分からん。一周回ってお馬鹿に思えてきたぞ。あのイケ眼鏡、略してイケメ。
桐生の一言で男子勢は少し気圧される。丸芽何て泣きそうだ。同じ眼鏡でも、こうも差が出るのか。いや、頑張れ! 丸芽! 俺はお前を応援してるぞ!
「じゃあ、給食委員会の学級内選挙をやるぞ。希望者は明日の五、六時間目の学級活動までにやる気を、思いを紙に乗せてこい! 同票はじゃん拳だぞー!」
有Tがお馬鹿なことを言い出した。
どうしたのかな? 狂っちゃったのかな?
給食委員選抜に選挙? 他はじゃん拳だけなのに?
「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」
部活か! って、レベルで給食委員志望者は有Tに返事……いや、ビシッと敬礼をした。
葵は勿論、丸芽に藤林まで敬礼してるぞ?
だから何なんだよ、この学校の給食委員会って!!
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