第70話 帰り道2
葵と歩く帰り道は本当に幸せだ。
丁度、桜もほぼ満開と言った様子で綺麗だしな。
「わあ、桜、綺麗だね♪」
「四月と言えば桜だよな。それに桜並木の帰り道ってのは控え目に言って最高の景色だと思う」
「そう言えば、耕平の家の庭にも一本、桜の木が生えてるよね? あれも綺麗だなー♪」
「詳しくは知らんが、昔、父さんがどこからか買ってきてわざわざ植えたらしい。ちなみに俺の部屋からはあの桜の木はよく見える」
タイムリープ前もあの桜は毎年ずっと眺めていた。ああ、もう新しい春か。と、何度も見た。
その度にやたら切なくなるのがたまに傷だが……
「あ、いいなー。明日、耕平を起こしに行きながら見せてもらおうかな……?」
「残念だったな。俺の部屋は俺以外立入禁止だ。アポ無しおじゃま系旅バラエティのロケが来ても入れん」
「えー……」
「もし破ったら」
「や、破ったら……?」
「残念ながら、即死刑だ」
「死刑なの!? 思ったより、遥かに刑が重い……」
「今まで入って来た、蚊やハエは夜咲家の殺戮兵器、ベーブ、キンチョーリュにより、即刑が執行された」
自宅の警備は万端であります!(敬礼)
「虫限定じゃん……私もその括りだと流石に傷付く」
う、そう言われると、好きな人を虫扱いは俺も嫌だな。葵め、痛い所を突きやがる。
「……分かったよ。部屋に入れてやる。特別だぞ」
「ほんと! やった♪ じゃあ、明日の朝にお邪魔します! えへへ、特別……♪」
「折角だから、また朝食でも食ってけよ。花見とまでは呼べないだろうが、母さんに伝えとくから、母さん葵が来ると喜ぶし、朝食のメニューも豪華になる」
母さん、葵をやたら気に入ってるんだよな。
つーか、母さんと葵がメル友なのもビックリだし。
「え、いいの?」
「まあ、起こしに来てもらうしな?」
人起こしに来ると言うのは、無論、起こす人物よりも、更に早起きをしなければならない。睡眠時間を削ってまで、俺を起こしに来てくれている。それはきっと言葉で表すよりも大変なことなハズだ。俺の為に時間を割いてくれているとも言えるし、そんな葵に朝食ぐらい出してもバチは当たらないだろう。
まあ、食材の金を出すのも調理も母さんの負担になるから、俺が誘う権利はあまり無いんだけどな。
「気を使わなくていいのに。じゃあ、お邪魔します。私からも耕平のお母さんにメールしとくね。確か夜勤が八時からだからその前にメールが届くように」
何で家の母さんのシフトまで知ってるんだよ。
まあ、メル友なら知ってても可笑しくないのか?
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