第60話 学校の友達12
財布から千円を取り出し、妹ちゃんに押し付けた海崎は千円という大金を払ったからには、しっかりと追い出すつもりらしく「早く部屋に行きなさい」と、グイグイと妹ちゃんの背中を押す。
「おーい、海崎、お前の妹ちゃん、鎌持ってるんだぞ? 誤って刺さらないように気を付けろよー……」
小学生だからな。事故で鎌が刺さっちゃう何てことも十分にあり得る。海崎、少しテンパってるし。
バタン。
「ご心配無く。今、終わったわ。ごめんなさいね。騒がしくして」
「いや、俺は兄弟とか居ないから、そうだな……少しだけ羨ましかった。イイもんだな、姉妹ってのは」
一人っ子ってのは、少しだけ寂しい。
まあ、もう慣れたけどさ。
「あら、諦めるのはまだ早いわよ? 世の中には義兄弟って言葉もあるのよ? 例えば、夜咲君が私と結婚すれば、もれなく義妹が付いてくるわよ」
「ハハハ、違いねぇ。でも、義兄弟を目当てで結婚する失礼な奴はまず居ないと思うぞ?」
「確かに、もしそうなら女性としてはかなり複雑……いや最低ね。結婚するなら誰よりも好きでいて貰わないと。私はお嫁に何て行ってあげないわよ」
「お、何だ。恋話か? 男女でするもんかは知らないが、話すなら聞くぜ?」
「私が話すだけじゃフェアじゃないわね。と、言いたい所だけど、今日ばかりはある程度は話してあげる」
「お陰さまで妹ちゃんに顔バレまでしたからな。たっぷり聞いてせいぜいからかってやるよ」
でも、バカにはしない。絶対に。
「てか、海崎、彼氏とかいねーの?」
「いたら、夜咲君とこうしてないでしょ」
「まあ、人によると思うが。個人的には好印象だ」
「え? 夜咲君て彼女いても他の女の子と二人っきりで遊ぶタイプなの? ちょっとショック……」
「何でショックなんだよ? つーか、彼女いたこと無いから分かんねぇよ。まあ連絡ぐらいはすると思う」
「私が彼女ならイイ気はしないわよ。逆に夜咲君に彼女が居たとして、同じことされたらどう?」
「うわ、それ超ヤダな……」
てか、葵が他の男と仲良くしてる様をあまり想像したくない。俺って嫉妬深いんだな。多分だけどあまりイイことじゃない。少なくともカッコ良くはないのは間違いないだろう。以後、気を付けよう。
「でしょ? 嫌なのは男も女も関係ないの。理屈じゃないのよ。恋の気持ちは制御できないんだから」
パクりとお饅頭を口に運び、もぐもぐしながら海崎は言う。てか、まだ甘い物を食べられるのかよ……スゴいな流石は女子、甘い物は別腹なのか。
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