第55話 学校の友達7
並ぶこと十分ちょい、俺たちの番が訪れた。
つーか、お店の女性率が異常だ。八割が女性。
残り二割の男性客も全てがカップルだ。
俺、海崎が居なかったら相当浮いてたな。女子力高そうだもん、この店。古民家カフェみたいでさ。
映えってのはこの時代には無かったけど、もう少し先の未来なら見事な映えを世界に発信しただろう。
にしても時代だよなー。この店もインスターグラムがもう少し早く流行ってれば潰れずに済んだだろう。
善くも悪くもだよな。時代の進化ってのは、時代の進化で消えてく店もあれば、時代の進化で続けられる店もあるんだよな。まあ、俺は昔が好きだけど。
いや、ただ単に俺が過去に囚れてるだけか。
「お次のお客様、ご注文はお決まりですか?」
茶髪のポニーテールのお姉さんが笑顔で注文を聞いて来る。歳は20代前半ぐらいか若い店長だなー。
「私はタピオカミルクティーと生クリーム✕苺をお願いします。夜咲君はどうする?」
「じゃあ俺もタピオカミルクティーと生クリーム✕チョコバナナでお願いします」
「お会計はご一緒でよろしいですか?」
「はい、大丈夫です」
と、海崎が取り出したのは、
に、二千円札だぁー!
しかも、絶滅危惧種のピン札じゃん! ちょ、勿体ない。タイムリープ前じゃ500円分ぐらいだがプレミアが付いてたんだぞ。あー、渡しちゃった。
ここで使うぐらいなら俺の千円札二枚と変えてくれよ。大事にするからと、思いながらそれを見てると『こっちの子が払うんだ』みたいな目でお姉さんに見られた。今は元だが、ニートは視線に敏感なんだ。
・タピオカミルクティーが400円✕2
・クレープの苺が500円
・クレープのチョコバナナが500円
で、合計1800円となった。中学生には大出費だ。
だが、海崎は躊躇する事も無く支払いを終えた。
*
苺もチョコも王道だけど、その王道がイイよな。
クレープを焼く甘い香りが食欲を刺激する。
商品を受け取り、焦げ茶色の木製のテーブルに付く。
「本当に奢って貰えるとはな。ご馳走さま」
「夜咲君て意外に律儀なのね。遠慮せずにどうぞお詫びなんだし」
「つーか、バレたのが海崎の妹だから、本当なら別にここまでして貰わなくても良かったんだがな。もう返さないけど」
「家の妹は口軽いからねー。口止めしたけど『お姉ちゃんの友達の夜咲君は好きな人がいる』って、認識しちゃったから、家に葵が遊びに来た時に口走ったら大変ね。千香、葵に凄く懐いてるから」
俺は危うくタピオカミルクティーを喉に詰まらせそうになる。
ここで葵が出てくるのか、そーいや、海崎と葵は仲良しだったな。それこそ親友レベルで。
後、海崎の妹は千香って名前なんだな。
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