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第54話 学校の友達6



 *


 その週末の土曜日の午後。俺は海崎との出掛ける約束の為、待ち合わせ場所の駅前の時計台に向かう。


 空を見上げながら、十分ほど待っていると、ホットパンツにお洒落な黒Tにストライプシャツにた斜めがけの白いバックという、綺麗に纏まった服装の海崎が来た。つーか、胸を挟んだ斜めがけのバックで、年不相応の大きな胸が更に強調されてる。パイスラッシュって言うんだったか? こういうのって。てか、こいつも相当モテるよな。隠れファンが多そうだ。


「ごめんね。夜咲君、待った?」

「空を眺めてたらあっと言う間だったよ。春風がきもちイイよな。この時代の空気は俺は好きだな」


 今来た所だ。何てお約束は言わない。

 

「ふふ、何それ? この時代って他の時代を知ってるの? 私も夜咲君も平成生まれの平成育ちでしょ?」


 何が面白かったのか海崎はツボったようにクスクスと笑う。悪いな俺は令和の空気も知ってるんだ。なんせタイムリーパーだからな。未だに信じられねぇよ。


 平成か令和かってだけでも大分違うのに今や三十路引きニートがピチピチの中学生だからな。

 世の中、科学だけが全てじゃねぇよ。ホント。


 *


 大型スーパーやホームセンターなどが並ぶ駅前から、大きく外れて少しの所にある。コインランドリー横のその店〝スイートスイーティー〟に向かう。


「夜咲君、お昼は食べた?」

「あー、野菜ジュースで済ませた」

「野菜ジュースでお昼を済ませる人、初めて聞いた」

「そーいや、あまり共感されたことは無いな」


 野菜ジュースは人類が産み出した。言葉や電気、インターネットなどに並ぶ人類史に残る凄い発明だ。


「やっぱ夜咲君て変わってるわね」


 変わってるとはよく言われる。葵にさえ言われるのだ。俺は変わっているのだろう。でもそんな変わった人を見る海崎の目は聖母のように優しかった。


「俺からして見れば、野菜ジュースを飲まないで生きている、お前らの生活のが不思議だよ」

「野菜は食べてるわよ?」

「野菜ジュースの話だ。異論はまあ認めるが。それに生野菜と違ってシャキシャキと噛まなくていいしな」


 するとまた何が面白かったのか、クスクスと海崎は笑う。そう話しながらトホトボと二人、15分ほど歩くと、目印のコインランドリーが見えて来た。


「あ、やっぱ、土日は混んでるわね。少し並ぶけどいい? あ、約束通り、ここは奢るからタピオカとクレープ好きなの一つずつだけど、選んでね?」

「じゃあ、お言葉に甘えるが、いいのか? 中学生の千円ってのは大金だろ?」


「自分で言うのも何だけど。家、お爺ちゃんとお婆ちゃんが初孫の私に溺愛でね。月に二回ぐらいの頻度で遊びに行くと毎回5000~10000円ぐらいのお小遣いくれるのよ。だから割りとお財布の中身は平気」


 抜群のタイミングでウィンクをしながら海崎はそう答えた。あー、祖父母の溺愛からのお小遣いは無双だからな。俺には祖父母はいないから少しだけ羨ましく思えた。別に金がどうのにじゃないぞ?



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・タイムリープしたい


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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