第51話 学校の友達3
にしても、タピオカとクレープか。タピオカだけで松爺のラーメンのカロリーと同等かそれ以上だな。
女の子は砂糖とスパイス、それと素敵な何かで出来ていると聞いたことがある。マザーグースだったっけ。女の子はやっぱり甘い物が好きなのかね。葵も『ケーキバイキング!』って言ってたし。
あ、でも、マザーグースには男の子バージョンもあって、確か、それによると、男の子はカエルとカタツムリ、それと子犬の尻尾で出来ているというハチャメチャな内容だったハズだ。
そう聞くとマザーグースの信憑性が騰落レベルで下がるな。少なくとも俺はカエルやカタツムリ、ましてや子犬の尻尾などと言うメルヘンな物で出来ていやしない。そうだな、もし強いて言うならばラーメンと野菜ジュース、それと奇妙な何かで俺は出来ている。
CMの間にメールを返す。
『〝スイートスイーティー〟だろ? そこでいいよ。甘いものは嫌いじゃないしな。後、店員の情報は要らない』
バラエティを観ていて時間が少し空いたので、もう寝ちまったかな? と、思ったが、海崎からのメールは直ぐに来た。こいつ返信早いよな。
『嘘!? よく知ってるわね? 夜咲君て意外とそこら辺明るい人? それとも葵とでも行った?』
うわ、正解だけど正解じゃない。こいつカンいいよな。女のカンて奴か? 葵と行ったのはタイムリープ前の中学生の時の話だ。何と返したものか……
『いや、行って無い。たまたま覚えてただけだ。でもまあこの辺の飲食店は詳しいかもな』
松爺の鳥幸食堂を知ってるだけで、この街の食通と言っても過言では無いだろう。母さんも外食は好きなので週2、3ぐらいの頻度で夕飯は松爺の所は勿論、新店舗のラーメン屋は大体足を運ぶ。毎回母さんの奢りだがな、本当にありがとうございます。
母さんは俺の影響で昔は全くと言っていいほど食べなかったらしいラーメンを随分と食べるようになった。ド豚骨のこってり系や野菜の山盛り系はあまり食べないけど。何だかんだで松爺のラーメンが一番好きらしい、実際美味いしな。当たりの日のラーメン何て世界中の全ての食べ物の中で一番美味いと胸を張って言える。
それに折角タイムリープしたんだ。この世界線では必ず、ちゃんと学校に通って、まともな職について、母さんに楽させてやろう。もう絶対に受動喫煙で肺癌になんてさせやしない。俺の葵の命とは別のもう一つの目標だ。引きニートの親不孝はもう辞めるんだ。
そしたら母さん、また心から笑ってくれるかな? 困ったように、俺の引きこもりが母さんは自分のせいだと責めた、まるで謝るような笑いかたじゃない、幼い頃のような真っ直ぐな優しい心からの笑顔で。
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