第44話 学校の冒険3
小腹が空いたな。とか、呑気なことを考えながら、俺はその場を後にする。菓子の一つでも食べながら学校を見て回れたらよりイイんだが、流石に中学じゃそうもイカない。ので、水道の水で我慢する。
学校の水道も懐かしいな。つーか、俺さっきから懐かしいしか言ってない。
だって仕方ないじゃん本当に懐かしいんだから。
何となく足を運んだ二階の渡り廊下で有Tに遭遇した。向こうも俺に気づくとただでさえ明るい姿を、更に笑顔で明るくし、俺に話しかけて来た。
「おや、耕平君、どうしたの? 何か忘れ物?」
俺を帰宅部と知っており、帰りのHR後はそそくさと帰る、帰り足だけは誰よりも速い俺が放課後にまだ校舎をブラついてる事に有Tは疑問を抱いたらしい。
「いえ、ちょっと学校の中を散歩に」
「うん? 珍しいね。耕平君が学校に興味持つなんて。それに朝からちゃんと耕平君が学校に来てくれて先生も本当に嬉しいよ。明日も明後日もその次以降もしっかり来てな。三日坊主は先生は好きじゃないぞ」
「大丈夫ですよ。風邪引いても気合いで来ますよ」
「それは休んで貰わないと学校が困るよ」
俺の軽いジョークを有Tはハハハと笑いながら流す。
「本当は用の無い生徒は即下校なんだけど。まあ、少しぐらいはいいかな。遅くなる前には帰りなさい」
そう言い残すと有Tは右腕を軽く上に挙げて去っていった。イイ先生だよ全く。
有Tからの許可も出たので俺は更に校舎を練り歩く。次についた場所は──体育館だ。
男子バスケ部と女子バスケ部が四つあるバスケットゴールを二つずつ使い、ステージでは新体操部が部活をしている。
この場所は俺に取っては少し足が重い場所だ。でも、新入生の外見の部活見学の輪にしれっと混ざりながら、チラッと覗くと、あの頃のバスケットの感覚が蘇ってくる。
あー、懐かしいな。皆頑張ってるんだろうな。
「こ、耕平先輩!? 耕平先輩じゃないですか?」
その部活見学の新入生の輪の中から一人の生徒が俺を見て目を輝かせる。
そして俺はこの後輩に見覚えがある。
「お前、風間か? 何だ、久しぶりだな」
「耕平先輩! うわぁ! 会えて嬉しいです。あの、俺バスケ部入るんでまたよろしくお願いします!」
風間はミニバスの頃に一緒だった。二つ下の後輩だ。ミニバス時代の俺を知る風間は俺を尊敬の目で見て来る。キラキラと新しい学校生活に向かっていく姿がえらく眩しく見える。まあ新しい学校生活って部分だけなら俺もそうだと言えなくも無いんだけどな。
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