第41話 太陽神・有坂のお言葉
「な、なぁ、丸芽、よければ何だが俺達とも友達になってくれねぇか?」
「虫のイイ話しって分かってるんだけどよ」
「俺達もお前と学校生活送りたくなったんだ。学校来んなとか言って本当にごめんな」
待て、有T! あんたマジで何した?
不良やめかけてるぞ! コイツら!?
有Tの机見るとうんうんと満足そうに頷いてるし、逆に怖ぇよ! 何したんだ太陽神!!
「お前らも少し下がれ。丸芽がオーバーヒート起こしてる。おーい、大丈夫かー?」
「てめ、夜咲。丸芽と友達になったからってイイ気になるなよ! お前とはライバルだからな!」
やべ、なんだコイツ。面倒くせぇ。
「別に俺はライバルとかどうでもイイんだが、つーか、何でこの数時間で感情そこまで変わるんだよ?」
「俺達は変わったんだ。変わるのに時間は関係ない。そして有Tに教わった。青春と友情の尊さをな。俺達は丸芽に何てバカなことをしちまったんだ……」
藤林は熱く語る。だから何があったんだよ。具体的に教えてほしい。つーか、有Tもこうできるならもっと早く教育しろよ。って、思うのは傲慢だろうか?
「よ、夜咲君、僕どうすれば……?」
「自分で決めろ。有Tが関わってる以上、変な心配も無用そうだしな」
そう言い残し俺はその場を後にする。自分の席からボーッと一応ながら様子を見ていたが「ほんとか丸芽」「ありがとよ」「よろしくな」とか聞こえるのでどうやらお友達になったみたいだ。
よかったな。丸芽、友達増えて。もう俺より友達多いんじゃないか?
丸芽の隣の席の柊も「何よこれ? 何の騒ぎ? 夜咲ちょっと説明しなさいよ」と、ビックリしながら何故か俺に説明を求める。
柊には「俺にも分からん」と短く返事を返す。
給食の配膳が終わると、いただきますをするんだが、その前に今日もまた配膳で余った給食が何処かへと運ばれて行った。
一体何処へ運ばれているんだ? 残った給食を返却をする場所なんて中学にあったか? うーん、思い出せん。
タイムリープで自然災害のこと以外も記憶が消され……てってことは無いハズだから、まだ少しこの時代に記憶が追い付いてないのか、こんがらかって部分的に記憶障害が発生してる可能性もあるな。
でも、大事なことは忘れてないからそれでもイイ。
葵の死、高二の夏、7月15日の夜20時12分。
このデスゾーンを必ず俺は絶対に越えて見せる。
そして具体的な案は塾の帰りに轢かれた葵の通塾そのものをやめさせることだ。
葵のテストの点数じゃ赤点回避も塾に通ってギリギリだったろう。その塾の代わりも用意するつもりだ。
そう決意し俺は瓶の牛乳を一気に飲み干す。瓶牛乳、美味いな。あーあ、おかわりあればしたのにな。
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