第40話 不登校と遅刻魔4
「まあ、でも仲イイならよかったじゃねぇか?」
「そうなんだけどよ。修学旅行を一緒に回れないのが辛いんだよ。あー、何でクラス違うんだよっ!」
「そういや、あったな修学旅行。班行動だから男子はこの三人てことになるのか、お前らも仲良くしとけよ。丸芽と和人もさ」
「お、いいじゃん、いいじゃん。あんま話したこと無かったもんな。丸芽、俺のことは道川でも和人でもいいよ。よろしくなー!」
こう言うところはあっけらかんとしてる和人は丸芽とも直ぐに打ち解ける。
「い、いいの? よ、よろしく、道川くん……!」
「おー、よろしくー!」
そこで予鈴が鳴る。
「わ、は、早く席につかないと、僕のせいで夜咲君たちが怒られちゃうよ!」
あたふたと丸芽はズレた丸眼鏡を直しながら言う。
大袈裟だなぁ。と、和人と笑いながら席に付くと、既に席に座っていた葵が嬉しそうに笑っていた。
「何かイイことでもあったか?」
「うん、そうかも。カッコよかったよ。耕平」
「? 何の話しだ?」
「ううん、何でもない♪」
筆箱と教科書を机から出しながら葵はまた笑った。
*
その日の給食の時間に有Tに連れられ、藤林、中村、春山の三人が教室に帰ってきた。
丸芽はビクッとした後、小さくなって目を合わさないようにしている。
そのまま真っ直ぐ丸芽の所に三人は歩いてくる。
俺も警戒しながら、丸芽の隣に行き。ポン、と肩を叩きニヤリと笑ってやる。
和人の奴は『何だ何だ給食か!?』と全くもって意味不明なことを言っている。あ、多分『給食か』じゃなくて『敵襲か』って言いたかったんじゃないのか? つーか、和人、あいつ絶対腹減ってるだろ。
「まだ何か用か? 有Tに絞られなかったのか?」
丸芽は黙ってる。冷や汗まで掻いてるよ。
「ああ、用事だよ。反省文もたっぷり書かされた」
「どけよ、夜咲、お前には用はねぇ」
「俺達は丸芽に用があるんだよ」
「はいそうですかと退くと思うか?」
俺がテコでも退かないと判断した様子の三人は目線をした後、ペコリと深々に頭を下げた。
「「!?」」
これには俺も丸芽もビックリする。
「「「ごめん。俺達が悪かった」」」
そして三人は声を揃えて丸芽に謝罪した。
「え、え? えーーっ!?」
丸芽はすっとんきょうな声をあげる。
「だとよ、どうする。丸芽?」
やっと現状が理解した始めた頭で俺は丸芽にどうするんだ? と、問いかけると、丸芽は心底困った様子だ。
「ど、どうって言われても、僕が決めるの?」
「他に誰がいるんだよ?」
「わ、分かりました。ゆ、許します!」
そう丸芽が言うと、不良三人は「しゃっ!!」っと、ガッツポーズをした。つーか、有Tよ。コイツらにどんな説教をくれたんだ? 超更正してるぞ?
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