第37話 不登校と遅刻魔
携帯の電源を切り、学校に早歩きで行けば予鈴の五分前には付いた。
「ふぅ、何とか間に合ったね♪」
「ギリギリだけどな。有Tも直ぐ来るだろ?」
と、噂をすればだ。
「お前らー、席に付け。予鈴なるぞー!」
と、相変わらず輝かしいスキンヘッドの有Tがガラガラと扉を開けて教室に入って来る。
出席を取り始め、数分、俺の名前が呼ばれる。
「夜咲耕平。お、今日も来てるじゃないの!」
有Tは嬉しそうに言った。
「ということは、今日はクラス全員が出席か。いいことだ。これからもこれが続くように。特に耕平君ね」
そう有Tが最後には俺を名指しで呼ぶと、クラスから俺に視線が集まり、最後はクスクスと笑われた。
隣の席の葵まで口を隠しながら笑ってるよ。
あーあ、クソ。心地イイな。あまり目立つのは好きじゃないタイプのだったハズの俺が、今は誰かに自分の存在を見てもらえるのが、見つけてもらえるのが嬉しくて堪らない。承認欲求ってやつかね。ついに俺にもそんな感情が芽生えるとは恐ろしやタイムリープ。
その後、一限目、二限目が終わり。休み時間にそれは起きた。
「おー、ちびメガネ、今日は学校来てんのな」
「……」
「何とか言えよ、このちび!」
「つーか、お前は学校来なくていいよ。どうせつまんないだろ? 俺たちもお前のこと目障りだしよ」
三人組の男子が二つ前の席の背の小さな丸眼鏡の男子に絡んでる。いるよなー、中学にはこういう何の意味も無く誰かに絡む傍迷惑なバカな奴は。
確かこの絡まれてるクラスメイトは丸芽一。丸眼鏡の丸芽君だ。覚えやすいので覚えてた。こないだは学校休んでた奴だな。
そしてもう一つ思い出した。こいつは今バカどもに『お前は学校に来なくていいよ』と言われた通り、学校に来なくなってしまうのだ。所謂、不登校。遅刻魔の午前中不登校と呼ばれた俺より酷い状態の不登校になってしまうのだ。高校はどうしたのかは知らない。けどきっと良かった何て結果にはなって無いだろう。
気づくと俺は立ち上がっていた。
「そういうの、やめろよ」
クラスの視線がまた俺に集まる。今度はあんまり心地よく無いな。丁度そのタイミングでクラスに手洗いにでも行って戻ってきた、葵と海崎が、何の騒ぎ!? みたいに戸惑っている声が聞こえた。
「あ? 何だよ夜咲? お前こいつの肩もつのかよ」
「不登校同士仲イイな。お前もこいつと同じだろ?」
「お前も調子乗るんじゃねぇぞ?」
ハハハ、と、三人の笑い声が教室に響く。イラッと来た。まるでこの学校生活を壊されそうに思って。
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