第36話 モーニングコール2
葵と並び、向かいに母さんが座り朝食を食べていると、ふと母さんが付けていた朝のテレビが目に入る。
流れていたのは朝の星座占いだ。あー、この時間になると流れるんだよな。暇潰しには丁度イイ。
「うわ、私最下位だ……恋愛運1だ。どうしよ」
「俺は11位。下から二番目だ。恋愛運は俺も1だな」
別に占いは信じる方じゃないから適当に流すけど。葵はラッキーアイテムまで真剣に見ており、バタートーストをもぐもぐと食べながら「シャープペンシル。あ、持ってる!」と、喜んでいる。女の子は占いとか好きだからなー。まあ、俺の偏見かもだけどさ。
えーと、俺のラッキーアイテムは『ペンダント』だ。うーん、また微妙な。学校に付けてったら没収されるだろうし、何よりブレザーにペンダントは論外な気がする。
朝食を取り終わり、歯を磨くと時間はギリギリだ。その間に母さんと葵が「あ、私片付けやりますよ」「いいのよ。葵ちゃんはゆっくりしてなさい」「じゃあせめてお手伝いだけでも」と、仲睦まじくやり取りをしている。
……すいませんね、俺は食べ終えた食器放置で。
「おい、葵、遅れるぞ?」
「ん? え? あ、ほんとだ!」
母さんと仲良く食器を洗っていた葵が、時間を見て慌て始める。
「葵ちゃん、手伝ってくれてありがとうね。学校遅れちゃうわよ、後は私に任せて学校行きなさい」
「あ、はい。すいません。朝食もご馳走さまでした。とっても美味しかったです♪」
パタパタと小走りで走り、椅子の下に置いてあった学校の鞄を手に取り、葵が俺に声をかける。
「耕平、学校行くよー!」
「いや、今はお前を待ってたんだが」
「……! あ、ほんとだ。耕平が先に待ってた!」
「まあ、お前が迎えに来てくれたんだから、どうあがいても俺がお前を待たせてたことになるだろ」
「えーっと、うーん。難しい話? って、そんな場合じゃない! 揃って遅刻したら本末転倒だよ!」
行こっ♪ と、葵は俺の手を引く。
「あ、耕平、携帯の電源ちゃんと切った?」
「携帯? 何でだよ。こないだの映画館じゃないんだぞ」
「いやいや、授業中に鳴ったら没収されるでしょ?」
「……? あ、ああ! 確かに!」
中学じゃ携帯を学校に持って行くのは全面的に禁止だ。授業中に鳴ったら注意じゃ済まない。最低でも没収、もっと酷ければ内申点にも響いたりする。
「有Tそこら辺は厳しいから見つかったら三日は没収されるよ。あと反省文も何枚か書かせられるし」
どうやら葵は有Tに携帯を没収された苦い過去があるみたいだ。それなのにまた携帯を持ち込んでいる。まあ、これは半分は俺のせいかな。
あー、うん。ごめんなさい。感謝します。
★★★★★★作者からのお願い★★★★★★
作品を読んで下さり本当にありがとうございます!
・面白い
・続きが気になる
・タイムリープしたい
などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!
(また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)
★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!
長々と失礼しました!
何卒よろしくお願いします!




