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第35話 モーニングコール



 *


 ──翌日の月曜日の朝。


 学生にとって平日の月曜日というのは、その大半の人物が『学校嫌だなー』と心の何処かで思ってることだろう。

 だが、今の俺は違う。俺は学校に行きたい。そんな気持ちでいっぱいだった。昨日学校が楽しみ過ぎてよく寝れなかったまである。

 なので今日は少し遅めの起床だ。時計を見ると7時18分。寝癖を直し、歯を磨き、学ランに着替え、朝食を食べて、8時半の予鈴に間に合うように学校へ行くとなると、少し心許(こころもと)ない時間だ。


 ブレザーに着替え終わると、丁度そのタイミングで電話が鳴る。メールの着信音では無く通話の着信音だ。ちなみにこの着信音はお気に入りの学園ドラマの主人公と同じ着信音だ。結構探して頑張って見つけた奴。


 こんな朝っぱらから電話なんて誰だよ? と、思いながら、携帯を開くと、電話の相手は──月島葵。

 

 モーニングコールでもしてくれたのか? と、考えつつ、電話に『もしもし』と、出ながら部屋の扉を開けると──


「え、あ、もしもし……」


 電話越しに、そして直に葵の声が俺の耳に響いた。


「「……」」


 その後、お互い短い沈黙が流れる。


「お、おはよう。耕平」

「ああ、おはよう……」


 ──何で葵が家に居るんだ!?

 しかもこんな朝早くから……


 取り敢えず、ブチッと通話を切る。


「な、何でここに居るんだ?」

「迎えに来たんだよ。本当に耕平が学校来てくれらか心配だったから……あ、別に信じてなかったワケじゃないからね! 心配だっただけ、そう心配!」


 ぶんぶんと両手を振る葵は少し焦り気味だ。


「というか、鍵開いてたんだね。珍しい」


 そういやタイムリープ前の中学の頃はやたら部屋に鍵をかけてたんだったけな。


「あ、耕平。耕平のお母さんがごはん作って待ってるよ。ちなみに朝食は私もお呼ばれしてます」

「そうなのか? まあ、ゆっくりしてけよ」

「ゆっくりしたいけど、時間は無いから急がなきゃかな? 私、お腹空いちゃった、早く行こ!」


 というワケでリビングに行くと三人分の朝食が並んでいた。

 バタートーストに生ハムとケチャップの付いたオムレツに細かく刻んだ野菜の入った野菜スープと家の朝食としてはかなり気合いの入った朝食だった。


「へぇ、母さん気合い入れたな」


 そう俺が呟くと。


「葵ちゃんが来るんだからね当たり前だよ」

「つーか、どういう経緯だ? 俺何も聞いてないぞ」


 ナチュラルに混ざる葵に俺は(ようや)く突っ込みを入れる事ができた。いや、嬉しいんだけどさ。その、凄く。


「えへへー、昨日、耕平のお母さんに映画のお礼のメールしたら、耕平を起こしに行っていいかって話になって。それだと朝早いから耕平の家で朝食を食べてかないかって、耕平のお母さんにお呼ばれしたんだ♪」


 あー、確か葵、ウチの母親とメル友なんだよな。まあ、仲イイのはいいことだよな。うん。なら別に俺は特に何も言うまい。どちらにしろメル友を辞めろ何て俺は言えないしな。


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