第31話 メール2
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その後、海崎と葵とのメールはしばし続いた。
葵に『悪いな。からかわれてるだろ?』と、送ると『まあユーリは付き合い長いから、いつも通りの会話だから大丈夫だよ。一応、口止めもしといたし』と返信が来た。
そして海崎からは何故か『夜咲君て好きな人とかいるの?』と、メールで聞かれた。
流石は現役の中学生女子……恋バナ大好きだな?
このメールには返信しないで置こう。内緒とか返してもキモいし、変にやぶ蛇になっても嫌だしな。
後日、悪い寝てた。で済まそう。
やべ、これ魔法の言葉じゃね?
これ社会に出ても通用しないかな?
ダメかな? ダメ? ダメかー……残念。
葵とはその後も何通かメールし、
『そろそろ寝るわ』
と送ると、
『うん。今日は本当にありがとう♪お休みなさい』
の文と共にzzzを使った顔文字が送られてきた。
パタンとガラケーを閉じると、夜の静寂の中にうっすら吹く小さな古き時代の風の音が妙に心地がイイ。
このまま目を閉じ眠ってしまいたい衝動に刈られるが、もう少しだけこの心地よい時間を噛み締めたいという感情が眠気に勝った。
映画、楽しかったな。好きな子と映画とは中々幸先の良いスタートなのでは無いだろうか?
やり直しまでした人生だ。少しでもイイ方向に進んでもらいたいモンだね。
にしても、体が軽いな。タイムリープ前はずっと同じ姿勢でゲームしたり、ライトノベル小説を読んだりで肩こりが凄かったからな。
後、運動不足で体力は下手なお年寄りと同等かそれ以下だったし。勿論、ダッシュ何てしよう物ならほんの短距離走でぜーぜーと息が上がっていただろう。
だが今の俺は2年のブランクがあるとは言え、運動部、しかも体力を球技の中でもトップクラスに使うバスケットボールをしていた、それなりにまだそこら辺の奴よりは動けるピチピチの中学三年生だ。
自分で言うのも何だが、運動神経もよく足も速い方だ。小学校は6年連続リレーの選手に選ばれたぐらいだ。懐かしいな小学校。まあ今日葵と小学校の卒業アルバムを見たばかりだから感傷に浸ったばかりなんだけどさ。それでも懐かしいものは懐かしい。
(あ……忘れてた……)
小学校の校舎、あれ建て壊されるんだった。
唯一まともに通った、思いでばかりの学舎。
タイムリープ前に俺がそれを知ったのは確かもう校舎が跡形もなく壊されたあとだった。
引きニートになった後のことだから、最低でも二年後、でも確か成人したあとのことだったハズだから、今から五年ぐらいあとのハズだ。
もう一回だけでいい、校舎、見てぇな。
幼い頃の大切な場所が無くなるってのは、それなりにショックだった。
バカみたいに走り回って、それなりに勉強もして、何か大切なものを学び、そして葵と出会った、運良くあの場所が建て壊される前にタイムリープをした、まだ間に合う今なら、もう一度見てみたいスポットの一つだ。
だが大きな問題が一つある。学校と言うものは在校生以外は中々建物に入れないのだ。う~ん、どうしたものか……と、考えてると、そこでバカみたいな睡魔がやって来て、俺は打開策の答えを出せないまま、心地の良い夜の夢の中へと落ちていくのだった──
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