第15話 初めての電話
つーか、映画も誘わないとな。
忘れる所だった……嘘、嘘、覚えてる。
俺はメールBOXを閉じ、電話帳を開く。た行の欄から月島葵の名前を押し、そのまま電話をかける。
プルル……プルルと呼び出し音がなり、少し待つこと6コール目で何故か慌てた声が耳に響いた。
『ひゃ、ひゃい、もひもし、つつ、月島ですっ!』
「あー、俺だ。葵、耕平だ。つーか、何でそんな慌ててんだよ?」
凄い噛み方だ。コミュ障じゃない癖にな。
『だだだだって、耕平から電話なんて初めてだから……心の準備が整って無かったんだもん──それでどうしたの? 耕平が電話なんて?』
「えーと、明日暇か? 昼飯食った後の午後とかでいいんだが」
『え、う、うん。ひ、暇だよっ! 明日は宿題やろうかなって考えてたぐらいだから』
いや、宿題はやれよ! とも思ったが『じゃあ暇じゃない』と言われても嫌なので黙っておいた。
「じゃあ、その映画でも行かないか? 母さんが職場の同僚からペアチケットを貰ったらしくてな」
『え、映画! 行く! 行きたい! あ、でも着てく服とか決めなくちゃ、あー、もっと早く言ってくれたらよかったのに!』
「俺もさっき貰ったんだよ。じゃあまた明日な。時間と場所はメールする」
『え、もう切っちゃうの? ま、また明日』
ああ、それじゃあな。と言って俺は電話を切る。
やっぱガラケーはいいな。この形がイイんだよ。
にしても、断られなくて良かった。心臓バクバクだよ。死ぬかと思った。恐るべし恋心……
好きな子と映画か……きっとそれはとっても素敵で楽しいこと何だろうな。ああ、楽しみだ。
雨が雪が槍が降らないことを切に祈ろう。
っと、明日の待ち合わせの場所と時間を伝えねば。
今度はメールBOXを開き、新規作成──じゃなくてさっきのメールの返信でいいか。
『マッグの前の公園に午後13時に待ち合わせでいいか?』
と、簡単なメールを作成した。マッグとは世界一有名なハンバーガー屋の店の名前の略だ。ポテトが美味い。
そのマッグの前にある公園は家からも葵の家からも近い。そして目的地の映画館も歩いていける距離だ。
送信すると。返事がすぐに来た。
『了解。楽しみにしてます♪』
『じゃ、また明日。風呂入って寝るわ』
するとまた直ぐに返事が来た。
『え? もう寝ちゃうの?』
と言うメールに悲しげな青色の絵文字が添えて送られて来た。
『久しぶりに早起きして疲れてるんだよ。今日は早めに寝る。明日もあるしな。遅れたら怒るだろ?』
その後、5分ぐらい空けて返信が来た。
『まあ、そういうことなら納得。それに別に遅れても待ってるよ。怒ったりもしない。少しだけ愚痴は言うかもだけど。なんてね♪それじゃお休みなさい』
そういや葵には俺が時間に遅れても、怒られたことは無かったな。『遅い』とか『もうダメだよそういう所』とか軽く叱られることはあったが。
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