第101話 ラーメンを食べに行こう
母さんはお家の人に連絡できる? と、そこはしっかりと確認していた。まあ、遅くなると心配するよな。飯を食うことも伝えなきゃだし。
母さんは家電を借す気でいたが、二人は二人して大丈夫です。と、ガサゴソと二人とも同じ動きで、学校のカバンから携帯を取り出した。
……中学校、普通に携帯禁止なんだけどな。
まあ、俺も持ってってますけど。
葵は普通に俺の家で飯を食べて帰ると堂々と葵ママに連絡し、海崎は流石に急に異性の家で食事をして来るとは言えないらしく、クラスの友達の家でと何度も繰り返していた。それでも途中、葵の喋る声を海崎の携帯が拾ったことで変に怪しまれずには済みそうだ。
「ウチはオッケーでました。よーく、お礼を言って置きなさいって言われました」
「私も何とか、キチンとお礼を言って楽しんで来なさいと言われました」
葵も海崎も許可が出て一安心という様子だ。
*
母さんの軽自動車に乗り、松爺の店を目指す。
俺が助手席、海崎と葵が後部座席に乗る。
ちなみに梅酒は俺の足元に乗っている。
「松爺さんって、確か前に耕平が話してくれたよね。鳥幸食堂の店主さんだっけ? 話には聞いてたけど私は結局行ったことは無いな」
俺、葵に松爺の話しをしたことあったっけな?
タイムリープして来た4月3日以前のことはあまりよく覚えてないんだよな。
まあ、15年強も前にしたちょっとした話なんて覚えてる方が稀だろう。
「ああ、その認識で間違いないよ。ちなみに言っておくが、凄くボロいぞ。お世辞にも綺麗とも言えん、昭和初期の店だからな。味以外あまり期待はするなよ」
「味は期待していいのね……私も鳥幸食堂は行ったことは無いわね。あの少し町外れの古い店よね。外見は知ってるわ。何で続いてるのかしら? って、いつも見ていたわ。まさか夜咲君の知り合いの店とはね」
海崎は店の場所まで知ってたようだ。
でも、入ったことは無いらしい。まあ、あのボロい外観じゃ中々入るには勇気かきっかけが必要か。
ボロいボロいと松爺に失礼かもしれないが、本当にボロいんだから仕方がない。でも、いい意味でボロいかな。味があるというか、何と言うか。
「味は期待してくれ。たまにハズレがあるけど、まあ最近なら当たりが続いてるから大丈夫だろう。醤油ラーメンがオススメだ」
好きな子とクラスメイトの中学生女子を相手に醤油ラーメンを食事に進めるのは我ながらどうかしてる自覚はあるが、美味い物は美味い。
それにラーメンは今も昔も立派な日本のソウルフードだ。自信を持っていこう。
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