第99話 野菜ジュースで乾杯
野菜ジュースでいざ乾杯! と、言う門出を母さんの登場で出鼻を挫かれた俺は、少し不貞腐れる。
「おばさん、お邪魔してます」
「今日も可愛いわね。葵ちゃん、葵ちゃんも海崎ちゃんもゆっくりしてっておくれ。にしても、耕平、今丁度お菓子も何も切らしてるのよね。野菜ジュースだけって……その精神が母さん心配になるわ。どうする? ケーキでも買ってくる?」
ケーキと聞いて、ピクッと一瞬だけ葵が動いた。
あー、葵、ケーキ好きだもんなー。
聞いた話だと、幼い頃はクリスマスはクリスマスプレゼントにクリスマスケーキを頼むと言う奇行をし、娘大好きクリスピーの葵パパサンタさんのプレゼント選びを大いに悩ませたと言う。
「おばさん。お、お構い無く。雨宿りさせてもらってるだけですから」
「そうです。野菜ジュースだけでも申し訳ないです」
パタパタと手を振り、遠慮する二人、まあ、葵は少しケーキに反応してたけど。
「つーか、母さん、野菜ジュースの乾杯の出鼻を挫きやがってっていいたいが、寝起きやめろ。俺が恥ずかしい……」
何が悲しくて好きな子と異性のクラスメートに母親の寝起きすっぴん姿を見られなきゃならないんだよ。
母さんに化粧ぐらいしてこい! と、せめて化粧ぐらいはさせようと、俺は母さんを母さんの部屋に戻す。
「あ、いや、ほんとすまん。ウチの母さんは来客が嬉しいんだ。人好きでな。悪い」
「あら、いいお母さんじゃないの。私は好きよ」
「私も! 耕平のお母さん優しいよね♪」
思いの外、好印象で俺は一安心する。
「出鼻を挫かれたが、乾杯しよう……」
あー、もうグダグダじゃねぇか。
俺の野菜ジュースパーティーが……
「「乾杯♪」」
うお! 意外にノリノリだぞ!?
「どうしたの、耕平?」
「鳩が豆鉄砲を食ったような顔よ?」
「いや、思いの外、ノリノリなんだなって」
完全に宴会のノリだ。
まあ、酒より美味いけど野菜ジュース。
ちなみにタイムリープ前に焼酎を入れてたまにちびちびやってた。年に一回二回あるな無いかだけど。
「だって楽しいじゃん。私こういう皆で集まる時間って好きだな。親戚の集まりとかも私大好きなんだ」
「私は男子の家は初めてだから少し緊張してるけど」
何となく話がズレてる葵とまだソワソワしてる海崎。初めての男子の家がウチなんかでよかったのかなー。
つーか、海崎は好きな奴がいるって言ってたのに少し抜けてるような気がし無いでもないが。
まあただ単に俺が海崎に一応異性ぐらいとしてみられてないって線が一番濃厚だが。
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