決戦のカウントダウン
俺は教室に戻ると陸斗に生徒会長について尋ねた。
「なぁ陸斗、生徒会長ってさ結構フレンドリーな感じなん?」
「うーんまぁそうだな。色んな人に対して優しいし結構評判いいよ。学校が本当に好きなんだなっていうのが政策とか見ててもわかるんだよ。」
俺いつも生徒総会寝ぼけてるから全く覚えてないぞ。会計の話しが淡々としてて眠気をそそるんだもん。
「急に生徒会長の話なんかしてどうしたんだよ珍しい。お前が女子の話題だすなんて。」
確かに言われれみれば、俺が女子の話題をだすなんて少し前なら絶対しなかった。
これも結月のおかげなのかな。
「たまたま屋上であって話したからさ。」
「お前が女子とねぇ。変わったなほんと。」
少しは周りから見ても変わったと思われるくらいには成長したのか。
俺は少し自信が湧いてきた気がした。
「そういえば生徒会長に電話番号貰ったんだよ。」
俺はすっと生徒会長から貰った紙を見る。
「初対面なのにすげぇな笑てか後ろになんか書いてあるぞ。」
「え?」
俺は陸斗に言われて髪の後ろを見るとそこには
『今日の放課後生徒会室に来て欲しい。』
と書かれていた。
「俺なんかしちゃったかな?」
「知らねぇよ笑」
わけがわからないまま午後の授業のチャイムを迎えてしまい、俺は午後の授業を終えるとすぐに生徒会室に向かうのだった。
━━咲夜━━
数日前
「どうしてあなたはここに戻ってきたの。」
私は目の前に現れたコートをきた少女に問いかけた。
「あなたたちを助けるため、かしら。」
「私たちを、もうすぐりょうせいがあなたの大切な人に復讐を果たす。それを止めるために私はここにきたの。」
「りょうせいが…どうしてそれを。」
「少し独自のルートでね。時間が無いわ。彼を止めなきゃ大変なことになる。」
「りょうせいには1発殴りたい気分だったから、もちろん協力するわ。」
「ありがとう。じゃあまたすぐ会うことになるわ。じゃあその時までバイバイ。」
彼女はそう言うと手を振って歩いていった。
━━りょうせい━━
「生徒会長が竜騎と接触した。これで計画は最終段階だ。明後日の夜、計画を実施する。」
「ついにこの時がしたんですね。」
取り巻きの1人がニヤニヤと俺の方を見ながら笑う。
「お前も手伝ってくれてありがとうな、進太郎くん。」
「俺なんかでよければいいんですよ。それよりこの計画が終わったら例のもの頼みますよ。」
「そりゃあもちろんだ。柳と共に生徒会を裏で操ってくれてたんだからな。」
上野進太郎は新聞部の部長であり生徒会書記だ。こんな使いやすい駒はこれ以上になかった。
「生徒会長と竜騎が接触した時の情報はしっかり俺のとこに下ろせよ。」
「わかってますよ。まだ疑ってるんですか?これまでだって色んなやつの情報を下ろしてきたじゃないですか。」
こいつは新聞部という部活の力を使いあらゆる人物の情報を俺に下ろしてきた。こいつのおかげで俺はスムーズに学校を半ば支配する段階まで進むことが出来た。
「あいつに復讐を果たしたらこの学校を手に入れ、いずれはこの街全てを飲み込んでやる。」
取り巻き達のほとんどが色んな女を食い荒らしたいだけの性に忠実な猿共だ。利用するには楽でいい。
俺はニヤリとまた笑った。
明後日が楽しみだ。