鬼鴉天狗の愛
人・・・。
人・・・・。
人・・・・・。
どこもかしこも人だらけだ。
今日は祭りの日だ、我鬼鴉は人混みを嫌っていた。
祭りの中に一人の女性を見ていると何だか苦しそうに腹を押さえなからしゃがりこんでいた。
どうしたのだろうと思い人の姿に化けて「人の子よどうしたのだ」訪ねると女性は「いきなり腹が痛くなり動けません、誰か呼んできてくれませんか?」と言ってきた。
鬼鴉は「解った人を読んでくればいいんだな」と言って警察官を連れてくると鬼鴉は姿を消した。
警察官は「これはいかん妊婦でやばいぞ今すぐ救急車を呼ぶから我慢しててください」と言って呼びに来た男がいないことに気がついた。
鬼鴉は腹の子供は死産なことに気がついていた。鬼鴉は赤子の生きた屍を喰らうため人の寿命を伸ばす生気の勾玉を母親の体内をすりねけ赤子の体内に埋め込んだ。
すると母親は落ち着き立上がり「大丈夫です」と伝えた。
警察官は「救急車を呼んだから一応病院で検査をしたらどうですか?」と言ったから母親は「はい、一応病院に行きます」と言って病院に行った。
検査の結果は「へその緒があまり養分がいきとどってなく死産の恐れがあったが正常です、元気な赤ちゃんを産んでください」と母親に言った。
母親は安心して出産した・・・。
母親は無事に出産を終えると元気な女の子をさすりながら「名前はなんてつけようかな」と嬉しげにつぶやいた。
木上に座り窓越しに中を見ている鬼鴉がいた。
鬼鴉は思った少しこのまま様子でも見ようかなと。自分の姿でも見ているようで情でもでたかのように・・・。