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わたしの先輩。  作者: みかん飴
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スマホのアラームにしてる『ラジオ体操第一』で目が覚めたと同時に

飛び起きた。



うわっやばい、

遅刻じゃん!



スマホをタッチして見た電子パネルに表示された時間


うそだうそだ


初日早々遅刻とか

さすがにやばいよね



うきうきして買った筈の初めてのスーツも雑に腕を通して

ご飯なんて食べてる暇もないから、取りあえず顔だけ洗って

手ぐしで髪をとかしながら家を飛び出る



最寄り駅まで猛ダッシュ




でも

革靴は痛いし

スーツは固いし

荷物鞄は重たくて走りづらい



てか

駅ってこんなに遠かったっけ?



何より体が重いし、

息切れが半端ないし、



…太った?


いや体力が落ちたのかも



あーもう!

こんなことなら大学在学中に運動部に入っとくんだった。





てかまず、昨日のホラー映画がまずかったよね



有名ではない映画で

友達から失恋祝いで貰ったんだけど

これがまぁ、なかなかだった


彼との事を思い出したくないから無心でホラー映画を見続けて、多分寝たのは今日


巡り巡って

今こんなに走るハメになったのは


全部蒼太(そうた)のせいだ!!


駆け込み乗車注意のアナウンスと同時に閉まりかけてた扉の隙間から体をねじこんで


危機一発。


通勤・通学ラッシュだからか人と人の間に隙間はなくて

走ってきて立ちっぱなしもきつい


汗だくで電車に駆け込んできた私に

隣の学生から嫌そうな顔を向けられた



近くには背広を着た中高年のサラリーマンに

新聞を読むオジサンもいて



私もこれから毎日この電車で仕事にいくんだと当たり前のことを思った



私ももう世の中で働く大人なんだ




息苦しくて人酔いしかけながらも

電車を降りて

人目も気にせず再び猛ダッシュ



私は何とか会社に辿り着いた

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