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37話 ハニカミ

いつもこの作品を読んで下さり本当にありがとうございます。m(__)m

これからも皆様に楽しんでいただけるよう頑張ります。


 俺は天井から鎖で吊るされているフレイの元まで行き、フレイの手に巻き付いた鎖を漆黒の剣で切ってやった。


 宙に浮いたフレイの体を受け止め、ついでに胸の感触を確かめるため、二度ほど揉んでみる。


 モミモミ。


「っあ!」


 堪らずフレイが色声を上げおった!

 糞ジジイに揉まれていた時にはピクリとも反応しなかったフレイも、流石に俺のモミモミテクには堪らず反応してしまったらしい。


 しかしこんな時に乳を揉んでいるなんて思われたら幻滅されてしまうかもしれないので、わざとじゃないと伝えておく。


「すまん! 受け止めた拍子につい!」


 フレイは恥ずかしそうに頬を赤らめておる。

 まんざらでもないといった表情だな。


「そのようなことはお気になさらないで下さい、アルトロ王子!」


 俺の胸の中に身を任す形で寄りかかっているフレイ。

 無理もない、恐らくは数日ここに吊るされあの糞ジジイの拷問を受けていたのだろう。


 フレイの体力も限界に近かったのだろうな。

 俺の腕の中にいるフレイを見て思う。


 しかしなんというナイスバデー!

 これを世の男は極上バデーと言うのだろ!

 いかんいかん、つい見とれてしまったわ!


 しかしこのままではフレイを連れてアリアを探すこともできないな。

 今のフレイでは一人で立っておることさえ辛いであろう。

 久方ぶりにあれをやるか!


「フレイ!」

「……なにか?」


 俺にもたれ項垂れるフレイが顔を上げ、俺へと顔を向けた。

 俺はフレイを抱き抱える左腕とは逆の手で、フレイの顎を軽く触り口づけを交わした。


 俺に突如口づけをされたフレイは目を見開き驚いていたが、すぐに行為の意味を理解したのか、或はただ単純に俺を受け入れたのかはわからんが、フレイはゆっくりと瞳を閉じ俺に身を委ねておる。


 瞳を閉じ俺と口づけを交わすフレイの体が体内から発光し、傷ついたフレイの体を優しく癒していく。


 本来なら肉体の傷はポーションで回復を行い、精神の疲労はマインドポーションで行うのが常識なのだが、俺はそんな物いちいち持ち歩いてなどいない。


 そもそも俺に手傷を負わせることのできる者など、この世界に10数人程しか存在しないだろう。

 よって俺にポーションの類は必要ないのだ!


 しかし今回のように俺以外の者が傷つく可能性もある。

 だからそんな時の為のこの口づけだ!


 この口づけはいやらしい行為の口づけではない。

 これは七大魔王時代に俺が編み出した魔技のひとつ、慈愛の接吻!


 口づけをした対象の肉体に負った傷や、精神疲労を回復させる効果があるのだ!


 その昔、俺と口づけを交わしたいと多くの魔族の女が行列を作った俺の自慢の魔技のひとつだ!

 中には男の魔族でさえも傷を癒して欲しいと列に並んだくらいだ!


 もちろん俺はしてやらなかった!

 男とキスなど気持ち悪くてできるかぁ!


 しかしムラムラしてくるな!

 なにせ数日女を抱いておらぬ!

 少しだけ……舌を入れるくらいはいいだろう!


 俺はフレイの口内へ蛇のように舌をスルッと入り込ませる!

 するとフレイは驚いたのか瞳を開きおった。


「っん? アゥトロォしゃまぁ?」


 フレイはよほど驚いたのか舌を絡ませながら話しかけてきおった。

 なので俺も透かさず伝える、これは決してやらしい行為ではないと。


「傷の治りを早くさせるためじゃ、すまんな!」

「……ぅん」


 嘘とも知らずにフレイも勢い良く俺の舌へと自らの舌を絡ませてきておる。

 真面目そうな見た目でハレンチな女じゃ!

 だがそこがいい。


 それから1分程フレイと濃厚な口づけを交わし、フレイの肉体へのダメージも精神的疲労も見事に回復しおった!


 もたれ掛かり俺へと預けていた体を起こし、恥ずかしそうに俯いておる。


「あ、ありがとうございました、アルトロ王子!」


 俯き髪を耳に掛け、俺の目を恥ずかしがって見ようとはせずに礼を述べるフレイは奥ゆかしいの!

 フレイ攻略は後回しと考えておったが、フレイをもっと知りたくなったわ!


「良いのだ! しかしすまなかったな、何の説明もせずに。驚いたであろう?」


 フレイはようやく俺に顔を向け、気恥かしそうにハニカミおった。


「いえ、アルトロ王子を信じておりましたから。それに……アルトロ王子になら……」


 ん? 最後の方は声が小さすぎて聞き取れん!

 なんて言ったんだ?


「すまん、よく聞こえん! なんて言ったのだ?」

「いえ! お気になさらずに!」

「……そうか」


 気にするなと言われても気になるんだが、あんまりしつこく聞くのは良くないな。

 それよりもフレイは未だ下着姿だ!

 そのままでは風邪をひいてしまうかもしれん!


 俺は着ていた羽織(ローブ)をそっとフレイの肩にかけてやる。

 フレイはなぜか再び顔を赤くし、かけてやった羽織(ローブ)を握り締め小さく礼を言う。


「ありがとうございます、アルトロ王子!」

「うむ、そのままでは風邪を引いてしまうかもしれんからな」


 フレイは俺の瞳を見つめ、満面の笑で頷いた。


「はい!」


 うん! 良き笑顔だ!

 やはり女は笑顔に限るの!


 フレイの体調も万全となったことだし、本題に入るとするか。

――次回 38話、エロティック。

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追伸 これからも皆様に楽しんでいただけるようにできる限り毎日更新致しますのでこれからもよろしくお願いします。

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一話だけでも……!
是非お読みください!
モンスターボールを投げたらノーコン過ぎて女勇者を捕まえてしまった件。
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