転換11「バカと無謀の花と咲け」
どうも、作者です。
前回、更新がまた遅くなりそうと言いましたが、色々あってそれが基本の更新速度となりそうです。
何分、作者も学生の身ですのでどうかご了承ください。
それでは、本編へどうぞ。
『欲しい物があるんです!!』
事の発端は、女神のそんな一言からだった。
京の部屋でくつろいでいた俺たちは、そんないきなりの女神の言葉に不思議がる。
「何だよ? いきなり……」
肘をつきながら、呆れ顔で京が言う。その表情からは、『今度は何だ?』といった最早諦めにも近い感情が感じ取れた。
だが、女神はそれを全く気にすることもなく言った。
『だから、欲しい物があるんですよ! ……街の方にしか売ってないんです!!』
「そんくらい、自分で買いに行けよ……」
『姿見せれないでしょうが!!』
鈍い反応のまま返す京に、怒ったように叫ぶ女神。俺はそんないつもの風景に苦笑しつつも、女神に問い掛けた。
「女神の力とかで、そんくらい手に入んないのか?」
『ちっちっち。……わかってないですね~、きよ』
いつもの感じからいくと出来そうな気がしたので、そう言ってみたのだ。だが女神はそんな俺の言葉を聞くと、何故か勝ち誇るように指を振った。
『お金で買わなきゃ、意味が無いじゃないですか!』
そして、にべもなくこう言った。
「じゃあ自分で買いに行けよ……」
ぼやくように言う京。
「まぁまぁ……。で、女神は何買いたいんだ?」
至極もっともな意見だが、俺はそんな京をなだめながら、女神にそれとなく聞いてみることにする。わりと人間界にも普通に馴染んでるこいつだが、ゲームの趣味はさすがにわからない。
『スーパーマサオギャラクシーです! 面白そうなんですよ~!!』
嬉々と女神が言う。確か、世界的に有名なマサオシリーズの最新作のゲームだったはずだ。CMで入っているのを見たことがある。
……意外と、流行モノ好きなんだな。
「お前、金あんのかよ?」
京が問い掛ける言葉。当然の質問だ。女神のいた世界ではどうかは知らないが、この世界では取引の対価は金だ。元々人間世界に住んでいない『女神』が、この世界の通貨を持っているとは思いにくい。
だが女神はそんな俺たちの考えを嘲笑うかのように、得意気な顔で、懐から一万円札を差し出した。
『どんなもんです?』
「……どっから手に入れたんだ?」
ピラピラと札をはためかせながら京を嘲笑う女神に、京がジト目で問い掛ける。
すると女神は、キッパリと言った。
『作りました。女神の力で』
「偽札じゃん!!」
「さっき言ったこと、もっぺん思い出してみろお前!!」
あんまりなその言葉に、俺と京が続けてツッコミを入れる。……やっぱり、女神は女神だ。俺は、はぁ、と小さくため息をついてから女神から一万円札を受け取る。
「仕方無いな……。買ってきてやるよ」
『え!? ほんとですか!!』
溜息をつきながら俺が言った言葉に、女神が嬉しそうな声を上げる。俺はその神様らしからぬ、子供みたいな様子に、くすりと笑う。ほんとにしょうがない奴だ。
……女神に甘いのかな、俺。
『さっすがきよです!! ハグしてあげましょう』
「そ、それはいいって!!」
抱き付いてくる女神を、俺は苦笑しながら引き剥がす。そして、ため息をついている京に振り返る。
「……俺も行けばいいんだろ?」
言おうとしていた矢先に、京から言葉が発せられた。
「よく分かったな」
半ば諦めの表情を浮かべている京に、俺は幾ばくかの同情を込めて言う。京はその言葉に、やはり苦笑いを浮かべると、手を挙げて言う。
「まぁ、女神には世話になったこともあったしな……。しゃーねぇな」
その言葉を聞いて、女神は尚更嬉しそうに顔を歪ませた。
『京もたまにはいいこと言いますね~! ……でもハグはしませんよ』
「期待してねーよ!!」
すっと唐突に表情を消して言った女神の言葉に、京が激昂する。そしてその言葉を聞いて楽しそうに女神は笑った。
……まったく、仲良いなこいつら。
俺は薄く微笑むと、怒って女神を追いかけ回している京に声をかける。
「ほら京! ……行くぞ?」
その言葉に、京はようやく振り向く。
「はいはい。……何もしないで待ってろよ、女神?」
『大丈夫ですって~。行ってらっしゃい、きよ、京』
女神の嬉しそうな見送りの言葉を背に受けて、俺たちは我が家を後にした。
「まったく、女神にも困ったもんだよな~!」
賑やかな人通りの街中。京は歩きながら愚痴をこぼした。確かに休日にわざわざ外出してゲームを買いに行かされるというのだから、気持ちはわからなくもない。
「まぁ、いいじゃんか。……あんまり、ここに来ることもないんだし。気分転換だと思えば」
対して俺は、比較的軽快な口調で返す。この姿になってからは買い物に行くことも増えたので、あまり面倒くさいと感じない。……慣れとはすごいと思う。
「……お前は、女神に甘いよなぁ」
返される京からの言葉。……やっぱり、それもあるのだろうか。さっき自分でもちょっと思ってしまっただけに、少し気になる。そこまで甘やかしているというつもりはないのだが、やはりたまには厳しくしたほうがいいのだろうか。
「……ま、いいけどな」
だがそんな俺を気にしないかのように、京は達観したように明るく言った。その言葉に、俺もとりあえず思考を中断させた。
……そして、ふいに走り出してみる。
「よーし! じゃあ、とっとと行こうぜ!!」
そのまま、モタモタしている京を置いていく程のスピードで、先を走る。
「おぉい!! 待てっつーの!!」
そう言いながら、京が少し遅れて慌てて追いかけてくる。
……足の速さは、女になっても変わってないかな。走りながら、俺は呑気にそんなことを思った。
賑やかな街なら、一つか二つはあるであろう大型ショッピングモール。俺たちは目的地である三階のおもちゃ、ゲーム売り場に来ていた。
日曜日だということもあるのだろうか、店内には子連れの親や高校生くらいの男子もちらほらと見られる。最新のゲームのPVなども店頭で流されていて目移りしてしまいそうだが、俺たちはひとまず女神に頼まれたものを探すため、ゲーム売り場へと向かう。
「お! ……京、これじゃないか?」
棚の一番下に置かれてあった一つのゲームソフトを手に持って、俺は京へと振り返った。タイトルには、きちんと『スーパーマサオギャラクシー』と書かれてある。
「そうだな。……買おうぜ!」
「あぁ」
反対の棚を探していた京が、振り返り俺の手の中の商品に視線を落とす。そして軽く笑って言い、俺も立ち上がって返事をする。
その時だった。
「待ってよー、ユウくん~!!」
小学校一、二年生くらいの男の子だろうか、自分を置いていった友達を追いかけて、勢い良く俺にぶつかってきたのだ。
完全に不意をつかれた俺は、意外に強い男の子のタックルに敢えなくバランスを崩す。そして、身体はその力に従って、そのまま後ろへと倒れようとする。
「あぶねぇ!!」
……とっさに頭を手で庇おうとした俺の行動は、無駄に終わったようだった。俺の身体は固いタイルの上ではなく、二つの手の上にあった。俺のすぐ隣にいた京が、ギリギリのところで俺を受け止めてくれていたのだ。
大怪我をしなくて、済んだというわけだ。
……だが、その代償は大きかった。
いきなりの出来事に京は両手が出てしまったのだろう。右手で俺の背中を支え、左手は俺の太股あたりを持っていた。そして加えて言うならば、俺は正面から押されたので、仰向け状態で倒れていた。
つまり今俺は、俗に言う『お姫様抱っこ』状態なのである。
やっと状況を理解したとき、ボンッと俺は一気に頭を沸騰させた。周囲の人々も、何事かと俺たちへ視線を注いでいた。ちなみに、今日の俺の服装は美樹コーディネート。黒の長袖に膝辺りまでのスカート、白黒しましまのニーソックスだった。
……これ、下手すりゃパンツ見えてるんじゃないのか?
「……大丈夫か?」
そんな何とも言えない静寂を破るように、京が声をかけてくる。俺は『もっと他に助けようが無かったのか!』と言いたかったものの、助けられた手前それは言えなかった。
俺はやり場のない恥ずかしさに顔を俯かせながらも京から離れ、ぼそりと言った。
「ありがとう……」
まったく……! 何なんだよ、このベタな展開は……!!
よもや漫画の中で起こるようなことが、自分の身に降りかかろうとは、夢にも思っていなかった。『事実は小説よりも奇なり』とはよく言ったものだ。
「ご、ごめんなさい、お姉ちゃん……」
そんなことを思いながらも身なりを整えていると、ふと、後ろから声をかけられる。そこには先程俺にぶつかってきた子供と、申し訳なさそうにしているその母親らしき女性がいた。
「すいません、この子ったら不注意で……!!」
「あ、いえ! 大丈夫ですから」
やおら、ぺこりと頭を下げて謝ってくる母親に、俺は慌てて手を振る。気付くと母親の隣の子供は、叱られていると思ったのか、泣きべそすらかいていた。
俺はしゃくりをあげる男の子を、ゆっくりと抱き上げた。
「大丈夫、怒ってないよ。……ただ、次からは気をつけようね?」
俺はあやすように、出来るだけ優しく言った。その子は俺の言葉を聞くと、しだいに泣き止む。
「うん!!」
そして、満面の笑みで答えてくれた。
「……一件落着ってか?」
頭をぽりぽりと掻きながら、冗談っぽく京が呟いた。
「はー、終わった終わった!!」
目的の買い物も終わり、うーん、と背伸びをしながら京が言う。
「そうだなー」
俺もそれに歩きながら頷く。早めに見つかったため、まだ時刻は二時近くで、空は青々と澄んでいる。
そんな、むしろ朝より賑やかな人通りを、俺たちは並んで帰っていた。京の左手にはゲームソフトが入ったビニール袋が握られていた。あとは帰って女神にゲームソフトを渡すだけだ。
「ようよう、姉ちゃん」
ふと、後ろから肩を叩かれる。俺と京が同時に振り返ると、首や腕に装飾品などをジャラジャラとつけた、大柄な二人組の男が立っていた。
「せっかく街来てんだからさぁ。俺らと遊ばねぇ?」
その内の一人、黒い帽子を被った男が俺に言う。……先程に引き続き、物凄くベタな展開である。何故、こうも立て続けに起こるのか。どういうことなんだ。
……そんなこと思ってる余裕ないか。
「私たち、もう帰るんで……」
俺は少々ぎこちない笑みを浮かべ、出来るだけ穏便に断る。こういうケースは経験上、相手を逆撫でしない方が賢明だ。しかしやはりというか何というか、男は食い下がってくる。
「そんなこと言わずに! 俺ら、この辺の面白いところ何でも知ってるんだぜ!?」
「そうそう!!」
俺の肩を掴んだまま、耳にピアスを開けた男が頷く。……一番しつこいタイプだ。どうしたものかと困り果てていると、ふと、その手が外される。
「やめろよお前ら。……もう帰るって言ってんだろ?」
今までずっと黙っているかと思ったら、手をどかしたのは京だった。京は男と俺の間に割って入ると、何故か毅然とした様子で言った。
……俺にも当てはまるが、負けん気は強いのだ。それに、前にも言ったがこういうタイプは嫌いな部類でもある。だが、少し無鉄砲のようにも思える。
「何だてめぇ? この子の何だよ?」
ピアスの男はそう言って、京の胸倉を掴む。さっきまでの上機嫌が嘘のようで『キレやすい若者』といったところか、今にも殴りかかりそうだった。
だが、京はそれに一歩も引かぬ態度で男の手を強く握る。
「何だっていいだろ。……放せよ」
言って、そのまま男の手を引き剥がす。
「あぁ!? すっこんでろ!!」
その瞬間。頭に血が上った男は、言うやいなや、京の顔面に向かって右の拳を繰り出した。
「ぐあっ!!」
京はいきなりの行動に何の対処も出来ず、まともに受けてよろめく。帽子の男はそれを見物しながら、楽しそうに『やれやれ!!』と言っていた。
「おい! 京!!」
俺は半身の危機に、女言葉を使うことも忘れて叫んだ。
……いくら相手がムカつく奴だからって、これは無謀すぎる。俺、つまり京はケンカは強い方だと思うが、相手は二人、しかもどちらも体格の良い男だ。どう考えても、勝ち目がないのはわかりきっているのだ。
だが京は俺の声にも止まらず、駆け寄った俺を払いのけると、袖もとで血を拭った。
「よくもやりやがったな……!!」
そして吐き捨てるように言うと、さも当然のようにピアスの男に反撃を加える。素早く間合いを詰め、懐に潜り込んで放ったボディーブローは、正確に男の腹を捉えた。
「がっ……!!」
めり込んだ拳に、男は低く呻くと、腹を押さえてその場に倒れ込んだ。
「て、てめぇ、よくもタツヤを!!」
さっきまで楽しそうに見ていた帽子の男は、驚いたようにピアスの男の名であろう言葉を叫ぶ。……辺りが一触即発の空気に包まれた。
「……おいおい、何やってるんだい? 君たち」
だが、そんな張り詰めた空気は、突如聞こえてきた緊迫感の無い声によって一気に霧散する。
驚き、俺たちが声をした方を向くと、そこにはサングラスをずらしてかけた茶髪の男が笑みを 浮かべて立っていた。俺は、その出で立ちと、独特のイントネーションに若干の覚えがあるような気がした。
その場違いな男は、『?』を浮かべている四人を尻目に、二人組と京の間までゆっくりと歩いていく。そして、ゆったりとした声で言った。
「暴力はいけないよ? ……怒りをおさめて」
「うるせぇ!!」
その、宥めるような言い方にキレたのか、それとも邪魔が入ったことに苛立ったのか、ピアスの男が見境無く殴りかかる。
だが至近距離で繰り出し、当たるはずだった男のパンチは、男の左手によっていなされ当たらなかった。
「おいおい……、気が早いなぁ」
サングラスの男はそう言うと、特に怒るでもなく、ゆっくりと手を放した。
俺を含め、さっきまで血が上っていた男たちでさえも、みんな驚愕の目でサングラスの男を見ていた。
「お前、一体誰なんだよ?」
ふと、帽子の男が慎重に問う。男は、名を聞かれたことに何故か満足そうな笑みを浮かべると、静かに、刻み込むようにゆっくりと言った。
「俺かい? ……名乗るほどの名じゃあないけど、みんなからは『思いやりケンちゃん』って言われてるかな」
「な……!!」
「あ……!!」
「そうか!!」
今の台詞は、二人組、京、俺の順だ。そう、俺は思い出したのだ。
この独特な喋り方と、名前にもならないふざけた名前。この茶髪の男は、いつだったか、俺をナンパした男なのだ。……なんでこんなところに。
俺と京は、信じられない偶然に目を見開いていた。だが、二人組の男たちは、俺たちとはまた違った反応を見せていた。
「お、お前が……! いや、あなたが……!!」
「あの『死神ケンちゃん』……!!」
ピアスの男と帽子の男が、ごくり、と唾を飲んで言う。
「おやおや、心外だなぁ。そんな風に呼んでる人も、いるのかい?」
男は、やれやれといったように手を振ると、囁くような声音で問い掛ける。二人はそんな普通の言葉にさえ怯え、弾かれたように姿勢を正すと唐突に深くお辞儀をした。
「ど、どうもすいませんでした!!」
そして、一言そう言うと、逃げるように走って去っていってしまった。
「行っちゃった。……案外、いい奴らなのかな……?」
茶髪の男は、去っていく男たちを眺めながら首を傾げて言った。そして、何が起こったのか全くわからない俺たちに向けて、
「あれ? ……君たち、確か前にも会ったよねぇ……?」
なんて、気の抜けたことを言った。
『お帰りなさい~、二人とも』
帰って来て部屋に入った俺たちに、女神が待ってましたとばかりにはしゃぎ声で言う。
「ただいま。……はいこれ、ゲーム」
「うわーい!! ありがとうございまーす!!」
俺が体良く袋を手渡すと、女神はそれを持ってウキウキと踊り出す。
そんな実に幸せそうな女神とは裏腹に、京はさっきから一言も喋らない。頬は、殴られた後で赤く腫れていた。
『……何? 一体どうしたんですか、このバカは?』
そのまま隅で体育座りをしてしまった京を見て、見かねた女神が眉をひそめる。
「実は……かくかくしかじか」
俺は、女神に今日あったことの一通りの説明をする。
『何ですってー!! チンピラにぃ!? ……きよ、ケガはないですか!?』
言い終わると、女神が慌てて俺に迫りながら言う。俺が『何でも無いよ』と言うと、ほっと息を吐き、今度は京の方を見やる。ため息をついた。
『……で、何か変なのに助けられて落ち込んでんですか? こいつ』
「……うっ!」
そしてそのまま、にべもなく言う。
そう、京はあれからずっと落ち込んでいるのだ。途中で止められたことも勿論、いきなり出て来た男に全てをまとめられたのが、深くプライドを傷つけられてしまったのだろう。
それに何だか、最近気付いた俺の悪いくせでもある、自己嫌悪にも陥っているようだった。
……もちろん、俺は京が情けないとかは微塵も思っていない。
『まったく、くだらないことで落ち込んでんじゃないです! このヘタレ!!』
「ちょ、女神……!!」
京に、鬱陶しげにぴしゃりと言い放つ女神。さすがに今の京には酷だと俺は止めようとして叫ぶ。……しかし、どうやらいつもとは違うみたいだった。
『その男が何か全部かっさらっていったとしても。……それまで頑張ってたんじゃないですか? 男がいつまでもウジウジしてんじゃないです!!』
それは何と、励ましの言葉だった。……いつもの女神からは考えられないような言葉に、俺は自然と笑みがこぼれてくるのを感じた。やっぱりこいつは、心根は優しいやつなんだよな。
「そうだぜ、京。……そういう意識が無かったとしとも、お前俺を庇ってくれたんだろ? ありがとうな、元気出せよ」
俺は視線を合わせるようにしゃがみ込んでそう言うと、まだ下を向いている京の額にデコピンをした。
「いだっ!!」
小気味の良い音が響き、京が小さく声を上げる。……そして、ようやくそれで、京も吹っ切れたようだった。体育座りをやめると、女神に向かって二ヒヒと笑う。
「そうだな……。女神の励ましなんて、滅多に聞けないしな!!」
『あんまり調子こくなよ? ……腫れた顔面ぶん殴りますよ?』
「すいませんでした」
「さすがにそれはやめとけ? 女神」
いつもの通り、みんなで笑い合う。その後俺たちは京の傷の手当てをした後、女神に買ってきたアクションゲームを、交代でやって遊んだ。
そして、ふと思う。
あの男、前会った時は京に普通に殴られてたんだよな……。一体、何者だったんだ……?
……そんなことを考えているうちに、マサオが一機減ったりして。
後書き劇場
第十回「まさかまさかの大展開」
どうも、作者です。今回は、みなさん誰一人として予想できなかった展開だと思います。
……悪い意味で(笑)
『誰だよあいつ!』って感じですよね、俊平に引き続き。
色々ツッコミどころ満載だと思いますので、どうぞどんどん突っ込んでください。
ということで、御意見・御感想随時お待ちしております(無茶なまとめ)!!