転換9「テストなんてみんな嫌い! ようは気の持ちようです」
どうも、作者です。
あれだけテストがどうのこうのと騒いでいたのに、今回の話はテストに関係ある話だったりします(え
徐々に変わっていく関係などを、書けていたらいいなと思います。
まぁ、何はともあれ本編へどうぞ。
「朱菜、ここどうやって解くの?」
「ここはねぇ。ここをこうやって、ああやって、それでこうするのよ。わかる?」
「あ、そっか! ……朱菜頭いいねぇ」
「何言ってんの。……これ、基礎の基礎よ?」
俺はそんな朱菜の言葉に、心底げんなりとする。……これで基礎ぉ?
俺たちは今、朱菜の家にいる。俺たちというのはもちろん俺、朱菜、葵、緑のことだ。まぁ勉強会ということで、四人が四人、それぞれテーブルと向き合って教科書とにらめっこしている。
……どうしてこんなことになったのか、説明しよう。家でのことだ。
「京~! 入るぞ~?」
俺は京の部屋のドアをコンコンとノックする。すると、少しの間のあと聞き慣れた声が返ってくる。
「はいはい。……いいぞ」
ガチャリ、と音を立ててドアを開ける。京はというと、自分のベッドに座って本を読んでいた。いつもの光景である。
「……で、何の用だ?」
「いや、実はさ~」
本を閉じながら言う京に、俺はばつが悪そうに頭を掻いた。俺が小脇に抱えていたのは、数学の教科書とノート。……もう、お分かりだろう。
「ここ、わかんなくてさ~。……教えてくんね?」
そう言って俺は教科書の一ページを開いて、京に差し出した。
勉強なんか大嫌いな(ほとんどの人はそうだろうが)俺が、何故突然勉強熱心になったのか。別に頭を打ったとかそういうのじゃない。
……答えは簡単だ。
明後日には、テストが控えているからである。今日は土曜日で、目下俺は『最後の悪あがき』なるものを実践しようとしているわけで……。
「ほ~、成る程。……どれ。見せてみなさい」
京はわざと髭をたくわえるような仕草をしながら、老人のようなしわがれた声を出した。……俺は不覚にも、少し笑ってしまった。
「ふむふむ……、ん? おぉ、これは……」
「……っ!! ど、どうだ?」
まだうさんくさい芝居を続ける京に、俺は笑いをこらえながら聞く。すると京は真面目な顔に戻り、しばらく『う~ん』と唸った後、こちらを振り向いて言った。
「わかんね」
ズザザザザー。
京の言葉に、俺はギャグマンガ並みの華麗な滑り込みを見せた。そして立ち上がり、京をジト目で睨み付ける。
「あんだけ前振り長かったのに、わかんねえのかよ……」
「てへっ」
「てへっ、じゃねーよ!! ……もう」
まるでペコちゃんみたいに舌を出して謝る京に、俺は大きいため息をつく。
「……んじゃ、これは?」
しかしわからない問題は他にもある。俺は気を取り直して隣の問題を聞いてみる。……だが、返ってくる答えは先程と同じであった。
「悪ぃ、わかんねぇ……」
「これもかよ~? ……じゃあ、これ!」
「う~ん、解けそうなんだけどなぁ……」
しばらく、この押し問答を繰り返す。……まぁ、散々聞いた結果が、結局何一つも解けなかったという非常に情けないものなのだが。
「お! これならわかるぞ!!」
「それは俺もわかるって……」
京が嬉しそうに言った言葉に、俺が溜息をつきながら静かに言う。そして、二人の間に微妙な沈黙が訪れた時……。
『バカですかあなたたちは!?』
どこから現れたのか、突如女神が叫びながらドロップキックを繰り出した。
……京に。
「ぽぽのたん!?」
女神の蹴りをモロに食らった京は、何かわけのわからない叫びを上げて吹っ飛んでいった。そして、壁にもの凄い音をたててぶち当たると、そのまま動かなくなった。
『死にましたね』
「……死んだな」
「死ぬかっ!!」
それを見て俺と女神が合掌していると、おもむろに京が起き上がって叫ぶ。
『ちっ……、しぶといですね』
女神は見るからに、とても楽しそうだった。対する京は、怒りも露わに赤く腫れた頬を押さえながら怒鳴る。
「出会い頭にドロップかましといて言うことはそれだけか!! 大体、『あなたたち』って言ってるのに何で俺だけなんだよ!?」
『何でってそりゃあ……』
女神はそう言って俺の方をチラッと見ると、いきなり俺に抱きついてくる。そして、あっけにとられている俺を尻目に、頬ずりをしながら言った。
『きよの可愛い顔に傷は付けれませんから☆』
「め、女神! ……苦しいってば!!」
そのままぎゅーっと抱きしめてくる女神に俺は赤面しながら叫ぶ。
そんな☆付けて言われましても。……ほら、京だって口開けてあんぐりとしてるし。
「……もういいや。いつものことだしな」
あれ?
いつもならここで食ってかかるのに、今日の京は(シャレじゃないぞ?)折れるのが早かった。その様子を見た女神も、どことなくつまんなさそうだ。
……ていうか。やっぱりお前は京で遊んでたんだな。俺は今更ながらそう確信する。
だが京はそんな俺たちの様子に構うことなく、女神の方を向くと言った。
「で、だ。誰がバカだって? ……確かに、こんな問題も解けないのはバカかも知れんが」
『そうじゃないです』
「……?」
予想とは違った女神の言葉に、俺と京は同時に顔を見合わせる。すると女神は、心底呆れたような目で俺たちを見た。
『きよがわかんないのに、京がわかるわけないでしょうが!!』
「あ」
普通に聞けば物凄く酷い言葉だが、俺たちに関しては、なるほど確かにその通りだ。俺が解けないのに、同じ頭の京が解けるわけがないのだ。
……何でそんな簡単なことを失念していたのだろう。一つ考えられることとしては、もう俺は京のことを別の人間として扱っているというのがあるような気がする。別にそうしなきゃいけない決まりはないが、俺が個人的にそう思ってしまっているわけだが。
それならば、京はどうなのだろうか? 今の俺と同じ反応をしたとこから判断すると、もう京も俺のことを別人物だと意識していると思う。……でも、もしまだ同じだと思っているのなら少し悲しい。
理由は、わからないけど。
「うぁ~、じゃあどうすりゃいいんだ?」
そんなことを考えて俺が黙っていると、いきなり京がベッドに寝転びながら嘆いた。確かに、忘れていたがこのままではテストがヤバいと俺も本気で思う。
『じゃあ、京。私が教えましょうか?』
「……いらん。お前わざと間違った答え教えそうだし」
『あら、バレました?』
「うぉーい。冗談で言ったのに、本気でやる気だったよこいつ」
そう言って、手を投げ出してベッドに大の字に倒れ込む京に、うふふと嬉しそうに笑う女神。
……全く。楽しそうだなこいつら。
『きよにも教えてあげますよ~?』
「え? ……間違った答えを?」
それはちょっと、いやかなり嫌だな。俺がそんな意図をこめて言うと、女神は首を横に振って笑顔で言った。
『いえ、きよにはぁ~! 保健体育でも』
「え~……。ギリギリだなぁ、その発言」
「いやいや、アウトだから!!」
苦笑いで言った俺に、『よく考えろお前ら!!』と京が慌ててツッコミを入れる。……こうしていると、何だか下手な漫才でもしてるみたいだ。
『何だか、下手な漫才でもしてるみたいですね』
「おい、少し前の台詞見てこい。……きよとかぶってるって」
……本当、漫才だ。そんな四次元的なこと言っちゃ駄目だろうが! 俺はそんな二人を眺めながら、どうしたもんかと思考を巡らせていた。
その時だった。
ピリリリリ。
俺の携帯の着信音が鳴る。……そこ、味気ない音とか言わない! 俺は携帯とか機械系統、苦手なんだよ。言っておくが、俺は極度の機械音痴だ。『着信音の設定ぐらい』と言うのも無しだ。
ともかく、だ。俺は画面を開いた。……『藤川朱菜』。
朱菜? 何だろうか? 取りあえず話を聞かないことには始まらない。俺は通話ボタンを押す。
『あ、きよ?』
電話を通して聞こえた、ノイズ混じりのその声は、確かに朱菜だった。……いや、別に携帯を疑っていたわけではないが。俺はそのまま返事をする。
「きよだけど……。どしたの、朱菜?」
『あんた、テスト勉強やってんの?』
「う……!」
い、いきなりか……!
朱菜の言葉は、一点の曇りもなくストレートで、とことん簡潔だった。丁度どうしようかと思っていたことをズバリと言われ、俺は鈍い反応をする。きっと、朱菜にもそれが伝わったのだろう、電話の向こうでため息をつかれた。
『……そんなもんだろうと思った。まったく! 赤点とるわよ?』
「ごめんなさい……」
俺は電話の向こうの相手には到底伝わらないのに、無意識の内にペコペコと体を曲げて謝っていた。
『しょうがないわね……。今からあたしの家で勉強会やるけど、来る?』
「え?」
そんな時、朱菜から言われた言葉は、今の俺にとっては願ってもないことだった。
「い、行く行く!」
『そ? ……じゃ、また後でね』
朱菜は予想していたかのようにそう言って、通話をプツリと切った。
……地獄に仏とは、まさにこのことだ。
『ここに女神もいるんですけどね~……』
「あれ? もう漫才終わったの?」
後ろからの女神のいじけるような言葉に、俺は振り返る。すでに会話は終わっていて、いつの間にか二人は俺の方を見ていた。
「……で、何だったんだ?」
京が腕組みをしながらやぶさかに聞いてくる。どうやら、電話の内容が気になってるようだった。
俺は両手を合わせて言う。
「ごめん、俺朱菜の家行ってくるから!」
「はぁ!? 朱菜って、藤川のことか? ……何でまた、勉強は?」
不思議そうに言う京、そして、何かを察したようにじーっとこちらを見据える女神。俺は二人に若干の罪悪感を感じながらも、ぽそりと言った。
「それが、朱菜の家でやるってことになって……」
「……俺は?」
『……私は?』
「お留守番ってことで……」
俺は二人の視線に思わず詰まり、誤魔化すように苦笑いを浮かべた。それを聞くと、二人は同時に『えぇ~っ!?』と叫びを上げる。
「悪い悪い。……ほら、二人とも仲いいだろ? いい子で待ってて~、なんて」
俺は何とか宥めようと、とびっきりの笑顔で女の子がやるように小首を傾げて、出来るだけ穏やかに言う。すると、二人は反論した。
『誰がこんな男の腐ったような奴と!!』
「そうだ! 誰がこんな……、なぁちょっと待てや。言い過ぎじゃね?」
『おぉっと』
「おぉっとじゃねぇ!! いっぺん泣かすぞこの野郎!!」
『やれるもんならやってみてください。負け犬の遠吠えだった、ということをわからせてやります』
そう言って、また勝手に喧嘩を始める二人。
……これなら、大丈夫そうだな。俺は思い、その隙に部屋から抜け出す。やや遅れてから女神と京が気付くが、時すでに遅し。
「あーっ! おい、きよ待て!!」
『きよーっ! 帰ってきたら承知しませんよ~!!』
……ガキかお前らは。
俺はそんな二人ひとまず無視して、目的地へと向かっていった。
そして、今に至るわけだ。
まぁ、それにしても……だ。俺が思うことは、ひとつ。
「朱菜と緑はともかく、葵まで頭いいなんて~!」
俺はあまりの難しさに頭が痛くなり、テーブルに顎を乗せて嘆く。……そう、この三人は何故かみんな頭がいいのだ。世の中は不公平だと思う。
「にゃんだと~? そういうこと言うのは、この胸か!?」
「ひぅっ! ご、ごめんごめん!! 悪かったからやめて!!」
当然葵から反論が返ってき、ついでに反撃も返ってくる。とっさに攻撃されて逃れる術も持たない俺は、たまらずに悲鳴を上げた。
「……楽しそうだね、きよ?」
「楽しくない!! 全然、楽しくない!!」
緑の微笑ましそうな、それでいて的はずれな言葉に俺が必死に反論する。
「はいはい。遊んでないの!」
そうしている間に朱菜が葵を諫め、俺は何とか解放される。そしてさっきより更にぐったりとしている俺に、朱菜は何気なしに言った。
「しっかし、ちょっと酷いことしちゃったかもね~!」
「……へ? 何が?」
何故かニヤニヤとした目で見られるが、いきなりそんなことを言われてももちろん俺には何のことかわからない。俺は間の抜けた声を上げた。
「神谷のことだろ? 確かにな~」
「だから! 一体何が!?」
葵のわかっているような言葉に、俺は業を煮やして問い掛ける。……何の話かわからないまま話を進められても困る。
「あんたたち、せっかく『二人』で勉強会してたんでしょ? 邪魔しちゃったかな~、ってことよ」
「なっ……!」
そ、そういうことか……!!
俺は、言葉に詰まる。もちろん、図星だからではない。
まず言っておくと、『二人』ではない。他の人には見えないらしいが、女神がいるからな。それに、あの事件以来やたらそんな目で俺たちを見てるが、そもそも俺たちはそういう関係でもない!! ……ただ、一緒にいて飽きないってだけだ。
そんな、『邪魔しちゃって』とかを気にされる仲でもないのだ。
だが、みんなはそう思ってくれないのだ。
「きよは素直じゃないな~」
「だから、そんなんじゃないんだって!!」
「安心しなさいよ。帰ってからまた勉強会でもすれば大丈夫」
だ・か・ら! 違うと言っているのに……!!
俺が朱菜と葵に必死になって弁明していると、それまで喋っていなかった緑から、言葉が発せられる。
「神谷くんにそんな気をつかう必要は、ないけどね……」
笑顔で言った言葉。だが、気のせいだろうか? 妙に暗みを感じるのは。
「何だよ緑~! やたら神谷のこと嫌ってんじゃん!!」
「別にそういうわけじゃないよ? ただ、あんまり友人を取られるのも寂しいかなぁって」
葵のからかうような言葉に、緑は複雑そうな表情で言った。その顔に先程の暗さはなく、いつもの緑だった。俺にぎゅっと抱き付いてくる。
「なぁ~にレズっちゃってんのよ! あたしもやろ~っと!!」
「そいじゃあ、私も! ふぃ~、役得役得!!」
そう言って、半ば面白半分で朱菜と葵も抱き付いてくる。
……苦しいが、三人の温かみが伝わってきた。しかし、俺が素直じゃない、というのは事実かもしれない。俺は三人の気持ちが嬉しかったくせに。
「ちょっと……。人で遊ばないでくれるかな?」
表面上は冷静に、こんなことを言った。……でも、もしかしたら顔が緩んでいたかも知れない。そのまま、四人で笑った。
「ただいまー」
言葉とともに、玄関を開け放つ。あれから三人に更にみっちりしごかれ、もう時刻は六時半近い。
……まぁ、そのお陰で大分出来るようになったが。結構な自信が付いた。テストにも少しは希望が見えてきたかもしれない。
俺はそのまま二階へ上がると、静かに京の部屋をノックした。
「お~い、京? 女神~?」
……返事がない、ただの屍のようだ。
俺は何故だろうと不思議に思いながらも、ゆっくりとドアを開ける。
瞬間。
『捕獲です!!』
後ろからいきなり現れた女神に、後ろ手を拘束される。俺がいきなりの出来事に唖然としていると、京が悪役のような笑い声を出しながら、得意気な顔でベッドの下から這い出てくる。
……どっから出てくるんだよ、お前は。
「え~っと、……何これ?」
「ふっふっふ、まんまと引っかかったな! 帰ったら酷いと言っていただろうが!!」
まぁ、実際お前じゃなくて女神が言ったんだけどな。……でも、なるほど。そういうことだったのか。本当に元気な奴らだなぁ。俺は思わず吹き出してしまう。
『そういうことなんで、きよ! 覚悟してください~!!』
女神はわざとらしく脅してみせるが、どうせくすぐりとかその程度のものだろう。そこまで恐くもないのだが、反抗してみせるのもいいだろう。俺は先手を打って女神に話しかける。
「……女神」
『ん? 何ですか? 命乞いなら』
「大好き。……だから離して?」
俺は誰が見てもわかる嘘くさい、けれども満面の笑みを浮かべて、言った。
『いつからそんな技を覚えたんですか~、もう! ……仕方ないですね』
「ありがと」
女神はそう言うと、俺を解放してくれた。
易々と女神を突破した俺は、女神と二人で笑顔を浮かべると、振り向き、京にジリジリと近寄っていった。
「さぁ、京! 覚悟しろ~」
『覚悟しろ~!』
「い、いきなり形勢逆転かよ!? ってか、女神裏切んの早すぎ!!」
叫びながら、先程までの楽しそうな顔が嘘のように逃げ回る京。しまいにはすべって転び、絨毯に尻餅をつく。……そこが、俺の限界だった。
「……っふ。あっはっはっはっは!!」
『きよ?』
「な、何いきなり笑ってんだよ?」
突然笑い出した俺を訝しがる女神と京。当然の反応だ。……俺はさっきから、楽しくて、可笑しくて仕方無かったのだ。
朱菜たちが言っていたみたいに、京に『恋愛』という感情はない。さすがにな。でも、こんなバカなことをやってるのは、やって時間を過ごすのは、どうしようもなく楽しいと思う。……本当に。
帰ってきて気まずかった俺を、二人は無意識だが一瞬で馴染ませた。怒るでもなく、責めるでもなく、ただバカなことをして。
これは認めてもいい。……俺はこいつと、こいつらと一緒にいるのは、好きだ。
「バ~カ、何びびってんだよ?」
だからこそ、こんな憎まれ口を叩いた。冗談で言っていると京もわかっているだろう、京は少しいじけたように言った。
「……何だよ。お前一人で違う所行ったくせに。……いや、別に寂しいとかじゃないけど」
俺と女神は、笑いを堪えるのに必死だった。京は『何笑ってんだよ!!』と怒るが、自分がいなくて『寂しい』と思ってもらえるのは、純粋に嬉しいことだ。
……俺は、嬉しい。顔が笑い、自然に綻んでいたと思う。
「……ただいま」
「あ、あぁ。……お帰り……」
京はそっぽを向いて、顔を赤くしながら言う。……照れてる照れてる。
「女神も、……ただいま」
『……お帰りなさい』
女神は俺の気持ちを察したのか、とても優しげに微笑んでいた。俺はそれを見てまた笑うと、絨毯に座ったままの京に言った。
「……さ、京! 勉強するぞ?」
「……はぁ?」
「結局、やれてないんだろ? 勉強してきてパワーアップしてきた、この俺が教えてやろう」
そう言って『ニヒヒ』と歯を見せて笑うと、シャーペンをシャキーンとカッコよく構える。京は始めはあっけにとられていたが、すっくと立ち上がるといつもの調子で言った。
「おぅ! 望むところだ!!」
それから俺たちは明日は日曜ということもあって、女神も交えて夜遅くまで勉強した。いつもは億劫な勉強も、何故だかとても楽しく感じられたのだから、人間は不思議だ。
後日。追い込みが功を奏したのか、俺は無事赤点を回避した。当然、朱菜、葵、緑は言うまでもない。
え? 京?
京は、……どうだったと思う?
後書き劇場
第八回「人間、勉強だけじゃない」
どうも、テストの結果が散々だった作者です。やっぱり勉強もしなきゃいけませんよね(いきなり前言撤回)
では、今回はキャラ紹介でも。
藤川朱菜、16歳。7月9日生まれのかに座、A型。
好きなもの:イチゴ
嫌いなもの:にんにく、餃子
趣味:掃除すること、計画を立てること見た目:赤い髪に、肩までかかるぐらいのツインテール。つなぎ目はリボンで結んでいる。ツリ目で、身長はきよよりちょっと高いくらい。
朱菜は、典型的なA型タイプですね。部屋が散らかってるのとか、絶対許さなさそう(笑)
さて、今回のお話は如何だったでしょうか? テストなんて、みんな『嫌』って言うもんですよね。それをどう乗り越えていくかってことですよね。
皆さんも、テストに負けず頑張ってくださいね!(何言ってんだか)
御意見・御感想はいつでもお寄せください!
では、また次回!!