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転換8.5「その後の変化と、お風呂の気持ち良さ」

毎度ありがとうございます、作者です(誰)


やっとテストが終わりました!! ヒャッホーイ!! ……失礼。

今回はテスト期間中に書いたものなので(何やってんだ)、いつもより少々短めです。タイトルも中途半端な感じになっていますでしょ?(笑)なので、

前の話の後日談みたいな気持ちで読んでくだされば嬉しいです。

内容も中途半端なので(え


御意見・御感想はいつでもお待ちしておりす。


では、本編へどうぞ。


 ……おかしい。


 おかしいおかしいおかしい何だあれは。


 ガスン。

 俺は目の前にあった壁をしたたかに殴りつける。


「……っ! ……」


 もちろん痛いのはこっちだけで、壁はうんともすんとも言わない。


「何やってるんだ、俺は……」


 情けなくなって、しゃがみ込んで溜息を吐く。いきなり何をやっているんだ、とお思いだろうか? わけを聞いて欲しい。そのわけというのは、今朝まで話が遡るのだが……。












「……朝か」


 俺はふあぁ、と短く欠伸をする。まだ眠気に支配されている身体が起きるなというように命令してくる。本来ならばそれに従い、このまま二度寝を決め込みたいところなのだが……。

 生憎、今日も学校がある。俺は頬をパンと平手打ちすると、ヒリヒリする頬を押さえながら(ちょっと強すぎた)一階へ行って顔を洗った。


 ……冷たい水が、眠気を一気に吹き飛ばしてくれた。


 その後部屋に戻り、取り敢えず着替えようと俺がパジャマを脱いだ、その時だった。


「おい、きよ! ちょっと話したいことが」


 ドアを開けて意気揚々と京が乗り込んでくるが、俺を見た瞬間に固まった。

 今の俺は着替えの途中だったので、パジャマの上のボタンを外していて、胸元がはだけている状態だ。その上、俺は、その。寝る時にブラジャーを付けていないのだ。……理由は単純、寝苦しいからだ。

 まぁつまり、今の俺の状態はわかるだろう。


「~~~~っ!!」


 無意識に注がれる視線に、俺は反射的に手で胸を隠した。『女かお前は』と言われても、反応してしまったものは仕方ないと思う。


「!! ……わっ、悪ぃ!!」


 京は真っ赤な顔でそう言うと、途端クルリと体を反転させた。


 ……そして、沈黙。


 俺はプチプチとボタンをかけ直しながら、真っ赤に茹で上がった顔を戻そうとしていた。目を閉じて、混乱している頭を整理する。

 取り敢えず、どう考えても事故だった、ということはわかったが……。


 ま、間がもたん……。


 何とも言えない空気が嫌で、先に静寂を破ったのは俺の方からだった。


「な、なぁ京……」


「え!? な、何だ?」


 俺がどもりながらに問い掛けると、明らかに俺より動揺した声で返事が返ってくる。そんな京に、俺は何故か自分でもびっくりするくらいに冷静なことを言った。


「部屋、入る時は……、ノックしような?」


「あ、はい……」


「あと、着替えるから出ていってくんないかな?」


「はい、すいませんでした」


 京はやたら従順に敬語で受け答えすると、部屋を出て行った。後に残ったのは、顔を赤くした俺一人だった。












 ……それにしても。


 俺は思い出して情けなくなり、二回目のため息を吐いた。何だって俺は、あんな女々しい態度をとってしまったのだろうか?

 ……今の言い方では色々と語弊があるだろうから訂正するが、別に世の女性のことを否定しているわけではない。ただ、『俺』があんな反応をしてしまったのが嫌なのだ。

 思えば、この前の出来事から何かおかしいような気がする。

 あの時の俺は、最悪だった。みんなのいる前で子供のように泣いてしまったのだ。今思い返すと恥ずかしくて死にそうなほどだ。俺はそれからしばらく京の顔をまともに見れなかった。……なのに、京は何だか全然気にしていない様子だった。


 つまりは俺が一人で慌てているだけということが、腑に落ちなかった。


「……あ~あ。もう、わけ分かんねぇや」


 俺は思う。この前の件も、今朝の件も錯覚に過ぎないと。長い間男の身体から遠ざけられていたため、自分が『女』であると、少し勘違いしてしまったのだ。だから泣いたのも、手で胸を隠したのも、全部そのせいだ、と。半ば自分に言い聞かせるように俺は目を瞑った。


 そして落ち着いてから、俺は上の服を脱ぐ。……言い忘れていたがここは脱衣場、まぁ普通に家の風呂に入ろうとしていた、ということだ。

 上着を脱ぐと、白い肌や淡く浮き出た鎖骨が見え、華奢な外見が露わとなる。


 ……これが俺ねぇ。


 変われば変わるもんで、俺は未だに複雑だった。

 そのまま全ての服を脱ぎ捨て、風呂場へと向かう。……極力見てないからな、一応言っておくが。風呂でも、いっつも見ないようにしてるし。

 風呂場に入ると、身体にお湯をかけて、静かに湯船に入る。

 この身体になってからは、何故か風呂が好きになってしまった。男の姿の時は風呂は身体を洗うために入る、程度のものだったのだが。

 気苦労が増えたからだろうかと自分で思って、苦笑する。


 そうしてしばらく疲れを癒やしていると、ドアの外からくぐもった声が聞こえてくる。


「きよさ~ん、入ってるの?」


 それは、美樹の声だった。


「う、うん! ……入ってるよ」


 俺は予想外の出来事に少し慌てながらも答える。美樹はそんな俺の言葉を聞くと、『そう』と明るく言った。そして、スルスルと衣擦れの音が俺の耳に入ってくる。俺が『まさか』と思っていると、パサリ、と衣服の落ちる音も聞こえ、しばらくしてから美樹がドアを開け入ってきた。


「み、美樹!?」


「お姉ちゃんと一緒に入るの、夢だったの! ……な~んて」


 俺の叫びに美樹はてへっと笑って答える。

 そ、そんな甘えるよう声を出されても。確かに姉妹ならいいのかも知れないが……。


 実際は、俺たち兄妹なんですけど。


 だが美樹はそんな俺の様子を気にすることもなく呑気に座り込むと、お湯をかけはじめた。そしてボディーソープを手に取ると、それをタオルにかけてこする。

 兄妹とは言え、美樹ももうお年頃だ。言うまでもなく見てはいけないものなのだ。


 ……チャンスは、今しかない!!


 俺は湯船から上がると、美樹が身体を洗っている間に風呂場から出ようとする。……身体や髪を洗えないのは少々汚いが、背に腹は変えられない。

 だがそんな俺の決死の決意での行動も、美樹の問い掛けに阻まれる。


「きよさん、もう上がるの? 身体洗った?」


「うっ……」


「洗ってないの? ……洗わなきゃ駄目じゃない!」


 簡単に心を見透かされ俺はぐい、と身体を引っ張られる。美樹の手から泡が移りぬめった感触が襲うが、この際そんなことは関係なかった。俺が座らせられた場所は、美樹の前だったのだ。


「……何、これ?」


「お背中お流ししますよ、お姉ちゃん?」


 俺の言葉に、美樹は満面の笑みで小首を傾げた。


 結論としては、嫌だ。


 元の身体ではないと言え、実の妹に裸を見られているという事実だけでかなり恥ずかしいのだ。この上身体まで洗われたとなったら、たまったものではない。俺は無言で首を横に振った。


「だ~め! ちゃんと身体は洗わないと」


「じ、自分で洗えるよ~!」


 無慈悲にも美樹は言い放つ。真実を知らない、ということはこうまで人を残酷にするのか。

そんなカッコつけたことを思っている間に、美樹はもう背中を洗い始めていた。


「わぁ~、きよさんの肌スベスベ! いいなぁ~」


「うぅ……」


 コシコシと擦りながら、美樹が言う。だが、今の俺にとってはそんなことどうでもいい。とにかく、早く終わって欲しい。恥ずかしくて、たまらないのだ。


「はい、終わり!」


 幸い背中洗いという性質上、数分もたてばあっけなく終わってしまった。美樹の言った言葉に俺は安堵する。……良かったぁ。


「前も洗ってあげよっか?」


 美樹が冗談っぽく笑う。


「いらないよ……、!!」


 俺はそう言って振り返り、すぐさままた後ろに向き直した。……すっかり忘れていたのだ。美樹も裸であることを。み、見てしまった。


「み、美樹!! ……前くらい、隠してよ!」


「へ? あ、あぁ」


 俺が反対方向を向いたまま言った言葉に、美樹は不思議そうな声を上げる。そして、一瞬の間の後何ともなさそうに答える。


「きよさんったら、女同士なのに何言ってんの!」


 美樹は楽しそうに笑っていた。まぁ普通の状況ならそれは当たり前なのかもしれないが。俺に対してそんなことを言われても、ねぇ。……なぁ?


「ほんとに、きよさんってウブなんだね~! 何か、年上なのにか~わいい!!」


 美樹が微笑ましげな笑みを浮かべて言う。そしていきなり俺の腕の脇から手を差し込むと、洗っていたタオルでそのまま俺の腹部を撫でた。


「ひぁっ!?」


 俺はいきなりの行為に、か細い悲鳴を上げる。どうもこの身体になってから、くすぐりなどのそういった行為に弱い気がする。……何故かはわからんが。


「うふふふ~! ……えいっ!!」


 美樹はそれに満足そうに笑うと、さらに範囲を広げて優しく撫で回した。


「……っ! ちょ……!!」


 や、やばいって! これは色々とやばいって!!

 何か色々なことが頭を駆け巡り、たまらず俺が制止の声をかける。


「み、美樹! ちょっとタンマ! ……ま、前はいいって!!」


 息も絶え絶えに言った俺の言葉に、一旦手を休め、美樹はペロリと舌を出して答えた。


「いや~、私も冗談だったんだけどね。……さっきのきよさん見てたら何かこう、やりたくなっちゃって」


「そ、そんなの……!!」


「ということで! ……きよさん観念して洗われてね~!」


 ……美樹ってサド?


 俺はそれから、しばらく美樹に遊ばれるのであった……。


 妹の新たな一面を垣間見た気がして、何だか複雑だったりするのは、内緒のことだ。



後書き劇場

第七回「女神七不思議」


ども、作者です。今回の話どうでした? ダラダラな感じがそこはかとなく漂っていたことでしょう。安心してください。おまけもです(爆)









京「なぁ女神」


女神『何だかやたらこの始まり方多くありません?』


きよ「(確かに……)」


京「んなこたぁ気にしなくていいんだよ! ……お前さ、普段何してんの?」


女神『普通に天界にいますよ。下界の様子も見れますし』


京・きよ「ふ~ん」


女神「きよの私生活も、覗き放題ですよ~!」


きよ「えぇっ!?」


女神『例えばぁ、寝てるとことか! お風呂とか、着替えとかもですよ~。うふふふふ』


きよ「なっ……!!」


京「おいおい。……女神がそんなことしていいのかよ?」


きよ「プライバシーの侵害だぞ!」


女神『何言ってるんですか、二人とも』


京・きよ「?」


女神『女神だからいいんですよ(ドーン)』


京・きよ「……(駄目だこいつ。早く何とかしないと……!!)」


女神『ともかく、これで女神七不思議の二つが埋まったわけですね』


京「もう一つが名前だとして、あと五つは何なんだ?」


きよ「(つ~か何やってるかわかってる時点で、不思議じゃないし……)」


女神『あとは、何でこんなに神々しいのかとかー』


京「あ、わり! もう文字数ないわ!! じゃな!!」


女神『えぇっ、何ですかその終わり方h-』


ごめんなさい。

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