表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼロの成り上がり  作者: 白神の鱗
第一章
3/10

第2話 遭遇

11/14(火)の投稿です。今日3話目の投稿ですね。



家の裏口から出て、裏山へと向かう。ただ裏山へ向かうと言っても、家からは目と鼻の先なのですぐに到着した。


まずは山菜採りだ。食べられる山菜があるポイントを周り、そこに生えている山菜を集める。


しかし、採り過ぎはよくない。全て取ってしまったら、繁殖していかなくなってしまうからだ。前に褒められると思って手当り次第山菜を採った時に、『採りすぎだ』と言って半殺しにされたのは苦い思い出として記憶に残っている。


こうして苦い思い出に浸りながら、今日食べるだけの山菜が集まったので、次は罠の確認だ。


罠の確認はお気楽な山菜集めとは違って、緊張感を持たなければならない。それは、剣術のできない僕にとっては危険な、犬などの動物がかかっている事があるからだ。ただ、ここの地域では魔物は出ないので、それは唯一の救いだろうと思う。



罠の地点まで到着した時、何かが動いており、罠にかかっているだろう事がすぐに分かった。動作が大きかったので、恐らくかかったばかりだろう。


素早く罠に近づくと、かかっていたのは茶毛の小さな子犬だった。更に近づくとこちらに気づいた様子で、「クゥン」と鳴き声をあげてこちらを見つめてきた。



「子犬かぁ……」



僕は潤んだように見えるつぶらな瞳に惑わされる。確かに、犬は食べる事はできる。ただ、子犬を食べるなんて……。


しかし、何も動物を持って帰らなかったら、山菜だけとパンだけの夕食に父上が苛立ち、僕に当たり散らすかもしれない。


両者を天秤にかけ、考える。


その結果……僕は子犬を逃がす事にした。当たり散らされた時に嫌なものは、一瞬の痛みだけだ。しかし、子犬を食べたら一生引きずる気がする……。


子犬に近づき頭を撫でると、人慣れしているのか、何の抵抗もしなかった。僕はそれに気分を良くして、暫く撫でたあと、罠を外してやった。



そしてその時。



罠を外した瞬間。



その子犬を白い煙が覆い、僕は思わず後ずさる。



煙が消えたと共に、何か大きなものがその中から出てきた。



「やぁ」



そこには茶色の髪を目元まで伸ばし、何か胡散臭そうな匂いを放つローブを羽織った青年が立っていた。


最後までお読みいただきありがとうございます(〃・д・) -д-))ペコリ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ