王都に来た最初の参加者
おまけ以外ジャンヌ視点です。
彼女は精霊族だけどそれに気づいていない、という設定です。
おまけは本作とは全く関係ありません。
「ひゃああああっほうううう!」
私は今空を飛んでいた。
なにこれ?めちゃくちゃ楽しいし気持ちいい。
え?経緯いるの?
まあ、一応説明するわ。
村を出たあと、歩くのがめんどくさくなってきたから、精霊さんに頼んで飛ばせてもらっている。
以上。
あ、王都が見えてきたわ。精霊さん、さすがね。村を出てまだ一時間位しか経ってないわ。丸一日はかかると思ったのに。
関所に着くまでには降りないと。
はあ、楽しい空の旅もこれで終わり。
ではここで一句。
空の旅 あの快感が 夢の跡
うん、我ながら結構いい句を読んだわね。
関所のまで来るとなぜか無人で、一台の機械だけがあった。
「何かしら、これ?」
私は不思議に思って近づくと、
ビービービー
という音が鳴った。
「え?なになに?これ私捕まっちゃうパターン?うわー、それだけは避けないと。って説明書きがあるじゃない。えー、なになに・・・」
説明(よく読んでね✨)
この機械は王都にいる生物以外が訪れたとき、鳴る仕組みになってるよ♪
招待状とかがあればこの機械にかざしてね。本物だったら王都にいる生物と認められて入れるよ☆
偽物だったら・・・ふふふ❤
この音はただ鳴ってるだけ。だけど、無視して王都に入ろうとすると・・・ぷっひじょう。
招待状などは原則一枚につき一人だけ有効。
etc...
「ああもう、長ったらしい。要するに『未開の地』から来たやつは王都からの招待状を出せってことよね。これでどうよ」
そう言って私は『アスファルト学園』からの手紙をかざした。
デデーン デデン デン デデン テンテンテーンテッテンテッテン テンテンテンテッテンテッテテン
ジャンヌは驚いた。
「まさかこの世界でが◯つかのアウト音やターミ◯ーター、ダース◯イダーのBGMが聞けるとは思わなかったわ」
でも、なんでこんなところにあるんだろう?
・・・まあ、いいわ。考えるだけ無駄だし。
それよりも早く王都に入りましょう。
私は王都に足を踏み入れた。
すでに王都にいる参加者は彼女を合わせて七人。
刻々と参加者が王都へと集まってくる。
参加者が揃い、争奪戦争が始まったとき彼らはどのようにして争うのだろうか。
それはせいは・・・神のみぞ知る。
「だから、いちいち僕を全知全能な存在みたいに言うなや!」 by聖杯
おまけ
出てこなかった人達」
「ねえ、カルナ?僕今回、出番無かったよ?」
「ん?別にそんなん普通だろ。主要キャラが十四人もいるんだから」
「そんなにいると、邪魔だ。よし♪今すぐ潰しに行こう。手始めに君からだ、カルナ!」
「ちょ、やめろって。あ、だめ。ぎゃああああ」
「ふふふふふ、これで僕の出番が増えるはずだ。ン?もう復活してきたのか。だけど。僕のために消えてくれー、我がライバル!」
「はあ!?冗談じゃねえ!俺だって出番欲しいんだよ。てめえだけじゃねんだ、ボケ❗」
「なんだと!?」
「ああ!?」
「必死だね、あの二人」
「そうだな、必死だな」
「そんなに出たいもんなのかなあ?」
「そういうもんだろ」
「そう言うラー君も出たいの?」
「・・・別に」
「今少し自分が無双するところがほしいとか思ったでしょ?」
「・・・」
「はあ、あいつらはいいのう。我らなどまだ名前すら明かされておらんというのにのう」
「そうだのう」
「「「「「「「ほんとにな(ね)(じゃな)」」」」」」」
「まあ、気長に待とうじゃないか。寛容さや忍耐力も王としての器だ」
「「「「「「「「それもそうだな(のう)(ね)(じゃな)」」」」」」」」
お読みいただきありがとうございます。
次は新キャラとラーマ、シータの話しを書いてみようと思います。