王都にいる参加者
場所は王都にある『王都だ!・・・なんちゃって学園』。
「なんだ?このふざけた名前の学校は?初めて聞いたぞ。ネーミングセンスのかけらもないな」
正門に立っているカルナがそう吐き捨てる。推薦の手紙をもらったのでわざわざ下見に来たのだ。
「しかし、おかしいな。手紙には『王都学園』とか書いてあるくせに実際の名前は伏せてるだあ?ほんとに腹立つな⁉」
いきり立つカルナにある声がかけられる。
「はあ、これだから君みたいな低脳な猿はいやなんだよ。ちょっとどきたまえ、猿」
声を発した主は青髪青眼の冴えな・・・冴えそうな男の子だった。
視点 カルナ
「ああ!?誰だ!」
俺はパッと後ろを振り向くと、幼き頃からのライバル?『アルジュナ』こと、かっぺ(笑)がいた。
「おい、ちょっと待て。今僕のことバカにしなかったか?なあ、したよなあ?」
な、なんで分かるのー?まあ、適当にしらばっくれるか。
「アー、ソンナコトイッテナイネ。キノセイダトオモウヨ。ハッハッハ」
「どうした、お前?今日調子悪いのか?」
本気で心配されたー!やべえ、まじでありえねえ。こいつには絶対心配とかされたくない。
ということでやってまいりました『カルナの教えて講座』。今日はこの人の名前と出来たら性格をみんなにお伝えするよ。
っと、そろそろ返事しないと怪しまれる。話題の切り替えも含めて、
「いや、大丈夫だ。それより『アルジュナ』こと、かっぺ(笑)はどうしてここにいるんだ?」
おお、俺ナイス話題のの切り替え。プロ目指せるんじゃね?
「僕はかっぺ(笑)じゃない!アルジュナだ。アルジュナ・リボ・カクサンだ!ちゃんとそう呼べ。」
おおっと、突っ込む所そこですか。読心術も使えるくせに。まあ、いい。それにしても面白い名前だなー。『アルジュナ』が『デオキシ』だったら遺伝子になっちゃうよ。
ン?おおっとそろそろお時間のようです。
それではこの方の名前が出たところで本日はここまで。次回はこの人の少ーし恥ずかしい過去を大量にお伝えするよ。ではまた来週『カルナの教えて講座』でお会いしましょう。さようなら。
ふうーーーーーー。
「いや、終わらせちゃ駄目だろ⁉なんだよ、『カルナの教えて講座』って。しかも得するのお前だけじゃないか」
ねえ、だから怖いって。なんで分かるの?
「ごほん!」
おおっと、わざとらしい咳払い。これは話題を変えようとしている。
「まあ、そんなことはおいといて」
あ、おいといていいの?君の将来に関わることだよ?
「僕がここにいる理由だったな?」
「あ!忘れとった。すまん。」
「き、貴様~。まあ、僕がここにいる理由は・・・」
要約すると・・・俺と同じだった。以上。
これ以上語ることは無いなー。・・・よし。
それでは今度こそまた来週、このチャンネルでお会いしましょう。
「僕、全然しゃべらなかったぞ」
「まあまあ、そんな日もあるさ」
「お前ばっかりしゃべりやがって・・・」ゴゴゴ
「え?」
「オマエサエイナケレバ・・・」
「そ、その思想はちょっと、い、いけないかな?ア、アルジュナ君」
「オマエサエイナケレバ―!」
「ギャー」
次にカルナは出てこれるのか。
それは誰にも分からない。
それは神のみではなく、聖杯のみぞ知る。
「いや、僕に振られても困る!?」by聖杯